フランスへの旅7 再会
前置きが長くなってしまったけど、彼らと2年ぶりに再会した。
無事に次男も誕生し、チリで生まれた長男はもうすぐ3歳。くりくりの目はちっとも変わらなく、わんぱく坊主になっていた。
サンティアゴまで、私の車で11時間の道のりを共にした彼らの愛犬フランビーも、元気そう
彼は本当に賢くて、聞き分けの良いいい子だった。
みんなで近くの川に泳ぎに行った時、フランビーも水に入ったので、
犬カキなるものを初めて間近で見た!
これぞ、まさに、いぬかき!
チリにいる時は2人でサンドイッチ屋をやっていたけど、フランスでは、ロマンは、ブルドーザーの運転手で、ファニーは経理の仕事をしていた。
チリから引き上げてきて、初めは2人の実家がある街で暮らしていたけど、それもなかなか大変で、今住んでいる街に引っ越してきたという。最初、ファニーは2人の赤ちゃんの子育てで、ロマンがお金を稼いでいたため、分業していたけど、ファニーは外に出たくてたまらなくて、チリから引き上げてきたことを後悔した日も多かったという。
でも、先日、チリでうまく行っていたクロケテンのピザ屋が閉まったことを聞き、自分の判断は正しかったんだなあと、ようやく思えたという。今は、経理という仕事を雇われてしているけど、さしあたって路頭に迷うことはない。
ヨーロッパの大国フランスでも、最近は家賃が高騰して、払えなくなって車で寝泊まりしている人が増えているという。仕事をしているのに家賃が払えないとは、今まではなかったことだ。
彼らも、今の家に出会うまで、賃貸物件を借りるのは大変だったらしい。でも、そんな彼らの現在の家は、なんと教会の隣にあった!
塔の右隣の赤いタープがあるのが彼らの家!
とても古いのだけど、家は広いし、中庭もあって、素敵だった。もう少し手を入れればもっと素敵になるポテンシャルもあるし!
でも、右隣の家は廃墟。フランスの村にこういう家がたくさんあるみたいだ。
料理好きの彼らは色々振る舞ってくれた。
それからキャラメルソースの作り方を教えてくれた。
今や、私たちのフェリア商品の定番になっているクレープも、彼らがフランスに引き上げる時にくれた、クレープ用フライパンのおかげで進化したし、このキャラメルソースも、クレープの新しい味として活躍しそう!
日曜日はマルシェに連れて行ってくれた。
ファニーオススメのフランスのおケーキはこんな気軽な売り方をしていたけど、むちゃくちゃ美味しかった!
フランスはやっぱりどことなく洒落ていて素敵だった。もちろん食べたものは全部美味しかった。安いソーセージさえとてもおいしかった。
でも、物価はスペインの3割り増しな感じで、スーパーで買い物をすると、簡単に20ユーロを超えてしまう。
ファニーが散歩がてら連れて行ってくれた隣り村にガラクタ屋があって、そこで、お鍋をゲットした。
豊かな国のガラクタは素敵だ。しっかりした分厚いステンレスのお鍋は3ユーロ。チリではそもそも高品質のお鍋にはなかなか出会えない。
ホーローの可愛いお鍋は、ファニーがプレゼントしてくれた。
それから彼らの村には世界遺産があった。私は全然興味がない分野なので、ふーん、という感じだけど、興味がある人はわざわざ外国から見に行きたいネアンデルタール人が描いた絵のある洞窟群だ。
この辺りの岩は川の水で年月をかけて削られ、アーチ状になったり、洞窟ができたりした。
その昔洞窟には、冬は熊が冬眠していて、ネアンデルタール人は熊がいない季節に、洞窟内に入って住んだり?儀式をしたり?していたらしい。
本物の洞窟には入れなかったけど、近くに洞窟のレプリカがあって、それがすごく作りが良くて、面白かった。
まあそんな感じでフランスの村滞在を満喫させてもらい、彼らと別れ私たちはバルセロナにむかった。来年もまた会えたら楽しいな。
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