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Akiko Komuro
2021年10月8日 13:57
石川県加賀市山中温泉の山奥で、ダムに沈む寸前の民家に出会った硲伊之助と海部さん。この家を同じ加賀市内の吸坂(すいさか)町に移築することになるのですが、吸坂町は古九谷と同じ江戸時代初期に「吸坂焼」と呼ばれる焼き物が作られた場所でした。二人は運命的にこの地と出会い、窯を構える覚悟を決めます。多くの職人の助けを借り、九谷焼に絵画表現を模索する日々が始まりました。経済的に苦しい生活を覚悟して 東京か
2021年8月16日 08:38
海部さんは20歳の時に硲伊之助に弟子入りし、共同生活を始めました。東京からどのような経緯で石川県加賀市吸坂町へと移ったのでしょう。大きな動機になったのが、現在も暮らす築400年と言われる茅葺き屋根の古民家でした。そこにも手仕事への深い洞察があります。経済的に苦しい生活を、ひと肌脱いで支えてくれた人たちもいました。 (筆者注:硲伊之助は1951年〈昭和26年〉、当時56歳ころから陶磁器制作のた