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ポーランド 三都市旅行

2019年の秋にポーランドを旅行した時のことをnoteしてみます。

ANAのマイルがたまったのでどこかに旅行しようと思い、まだ行ったことがなかったポーランドに行くことにしました。

当時は欧米各国に支店があるような外資系企業で働いていて、いろんな国の人が参加するプロジェクトに私も参加していました。
ラグビーワールドカップで日本がアイルランドに勝って、同じプロジェクトにいたアイルランド出身のAさんが、興奮気味に「悔しい!」とWhatsAppしてきてくれたのがきっかけになり、Aさんとチャットでおしゃべりするようになりました。Aさんはポーランドが好きになり、ポーランド語も習得してアイルランドからポーランドに移住していました。
ポーランド旅行はすでに決めていたタイミングで、ポーランドに住んでいるAさんと仲良くなれて、とてもラッキーでした。
旅行前からWhatsAppで「寒いよ」とか「現金は要らないけど、念のためにちょっとだけは持っておいた方がいいよ」とか「SIMカード安いよ」とかとか教えてくれたのもとってもありがたかったです。

ポーランド旅行中に会う約束をしていたのですが、急な仕事が入ってしまって、結局Aさんには会えなかったです。とっても残念だったのですが、お友達をたくさん紹介してくださり、ポーランドに住んでいる人たちとあちこち巡ることができました。


飛行機


ANA特典航空券でポーランド航空+全日空のチケットにしました。
往路は全てポーランド航空で成田→ワルシャワ→クラクフ
復路はポーランド航空でワルシャワ→ミュンヘン、全日空でミュンヘン→羽田というフライトでした。

ミュンヘンでスーツケースが乗継に間に合わなかったお話はこちら


ワルシャワからクラクフへ


14:30にワルシャワに到着し、16:30発の国内線フライトでクラクフへ移動しました。
ワルシャワショパン空港は適度にコンパクトで、ターミナルは1つしかなく、横長の建物でとても分かりやすいです。
ワルシャワでシェンゲンエリアへの入国審査を済ませ、2時間の乗継時間をつかってポーランドのSIMカードを購入しました。トランジットエリアのキヨスクのような売店でレジの方に「SIMカードが欲しい」と伝えたら、レジ端末に私のパスポート情報を入力され、慣れた手つきでSIMカードを入替えてくださいました。この時はAさんと電話するかもしれないと思ったので、データ通信+ポーランドの電話番号があるSIMカードを購入しました。具体的な金額を忘れてしまったのですが、たしか数百円だった気がします。10日間のポーランド旅行中、途中でトップアップすることもなく、とても安価に通信できました。

キヨスクで購入したポーランドのSIMカード
パッケージ右上に書いてある「5ZL」(5ズウォティ=約150円)はSIMカード本体代金で、データ通信料は別途支払ったような気がしますが、記憶が曖昧です。

クラクフ

17:30にクラクフのバリツェ空港に到着して、成田で預けたスーツケースを受け取ってから電車でクラクフ中央駅へ向かうことにしました。電車のホームは地下や室内ではなく、完全に外気に触れるスタイルだったのですが、まったく電車が来なくて寒くて困りました。ホームで何かアナウンスをしているのですが、ポーランド語のみで、英語のアナウンスがなくて、何を言っているのか分からず。ポーランド語を理解していると思われる人たちはホームを離れてどこかに行ってしまい、私のようにポーランド語が分からな人達だけがホームに残されてしまいました。Googleマップで他の移動手段を調べてみたら、バスがあったのですが、道路が渋滞している表示になっていて、もう電車のチケットも買ってしまっていたので、しばらくそのままホーム電車を待つことにしました。電車は数分後にホームに来たので乗り込めたのですが、全然動きません。寒さはしのげましたが、20分で着くはずが何時間もかけてクラクフ中央駅に到着しました。
この時、なんで電車が遅延していたのかはさっぱり分からなかったのですが、普段は大幅な遅延はほとんどないとクラクフ在住のMさんに後日教えてもらいました。

クラクフでは中央駅横のウィーンハウスアンデルズに4泊しました。ラグジュアリーな雰囲気なのですが、早めに予約していたためか、安く宿泊できました。駅横で便利で、静かで、おススメできます。

中央広場聖マリア聖堂織物会館ヴァヴェル城民族博物館などを徒歩で観光し、カジミエシュエリアでポーランド食器を買ったりしました。

聖ペテロ聖パウロ教会コンサートにも行ってみました。旅行中にタイミングが合えば行ってみてください。

クラクフ中央駅から304番バスで世界遺産のヴィエリチカ岩塩坑にも行きました。岩塩坑を他で見たことがなかったので、おもしろかったです。中に入ったら必ず全員がガイドさんと一緒に20人位の団体になって歩いて観光するスタイルなのですが、巨大なため、途中で自分の団体からはぐれて坑内で迷子になる人が10%位いるから絶対にはぐれないようにして、と最初に脅されました。広いし、暗いし、あの中で迷子になったら、結構怖いと思います。ツアーでは結構な長距離を歩きました。
岩塩坑へ行くバスの本数少ないし、ツアーは時間がかかるので、クラクフで時間の余裕がある場合は行ってみる価値あると思います。子どもから大人まで楽しめます。

ヴィエリチカ岩塩坑にある岩塩でつくられたヨハネパウロ2世の像
ポーランドの人は若い人も含めて、今でも熱心に日曜日に教会へ行っています。
教皇ヨハネパウロ2世はポーランドの誇りだそうです。



別の日にはクラクフ中央駅のバスターミナルからバスに乗ってアウシュヴィッツ・ビルケナウにも行きました。


旅行前に中谷剛さんの日本語のガイドツアーを予約しておいたのですが、中谷さんのおかげで大変意義深い時間を過ごすことができました。
アウシュビッツへ行かれる方は是非中谷さんのツアーを予約された方がいいと思います。公式サイトらしきものがないので、リンクは貼りませんが、検索すれば中谷さんのメアドを見つけられると思います。自分が行きたい日付を3つほどあげてメールすれば、中谷さんご本人から日付確定メールの返信をいただけました。ツアー代金は当日現地で現金でお支払いしました。ズオチもしくはユーロのどちらでも大丈夫でした。
どうしてナチが台頭したのか、なぜホロコーストがおこったのか、世界から日本はどのように見られているのか、などなど。中谷さんのガイドは勉強になることだけでなく、考えさせられることも多く、たくさんの知的刺激をいただきました。
中谷さんは岩波書店から書籍も出されているので、ご興味ある方は是非ご覧になってみてください。

聖マリア聖堂と織物会館


クラクフは中世の街並みが残る、しっとり落ち着いた雰囲気の街です。秋の紅葉の時期だったこともあり、ただ歩くだけでも心が満たされる感じがしました。


Aさんの友だちのMさんがクラクフをあちこち案内してくれて、おしゃれなレストランで食事したり、ポーランド食器を買ったりと、クラクフを満喫できました。
これまで40か国旅行してきましたが、クラクフはTOP5に入るくらい好きな街です。

グダニスク

ポーランド南部のクラクフから約500キロ離れた北部のグダニスクまではポーランド航空の国内線で移動しました。

グダニスクはバルト海に面した港町です

グダニスク駅前のスカンディックグダンスクに2泊して、旧市街地聖母マリア教会聖ニコラス教会琥珀博物館考古学博物館などを徒歩で観光しました。
モトワヴァ運河沿いに観光スポットがたくさんあるのですが、運河沿いをただ歩くだけで贅沢な時間を過ごせます。朝でも夕方でも夜でもどの時間帯に歩いても素敵な街並みです。
私が行った時はあまりに寒くて断念したのですが、運河を観光船でクルーズすることもできるので、よい気候の時期に行かれる方はよいのではないでしょうか。

モトワヴァ運河

バルト三国に旅行した時に同じバスツアーに参加していたポーランドの方が「マルボルク城がおススメ」と言っていたので、グダニスクから電車とバスを乗り継いで行ってみました。寒い季節だったせいか、ほとんど観光客がいなくて、貸し切り状態でした。天気も悪くて、薄暗い古城を一人で周るのはなかなか怖くておもしろ経験でした。世界遺産なのに、ほとんど人がいなかったのはある意味贅沢だったかもしれません。

マルボルク城


バルト三国の旅行記もよかったらご覧ください。

グダニスクでもAさんのお友達のIさんとPさんがおいしいピエロギをご馳走してくれ、観光案内もしてくれました。

ザリガニのピエロギ
北欧周辺ではザリガニを食べる国が多いです

ワルシャワ

グダニスクからPKP国鉄のインターシティに乗って、約3時間でワルシャワへ到着しました。
ワルシャワではノボテルを2泊予約したのですが、Accorホテルのロイヤリティプログラムのおかげで高層の眺めの良い部屋に宿泊できました。

ホテルの部屋からの眺め

ワルシャワ蜂起博物館ワルシャワ歴史博物館Museum of Life in the Polish People's Republicワジェンキ宮殿などなどをキックボードで観光しました。


ポーランドの祝日は旅行前に調べておきました。
11月1日が諸聖人の日、11月2日が死者の日。
ちょうど11月1日にワルシャワに到着したのですが、ポーランドのお盆にあたる日で、多くの人がお墓参りに行くと Iさんに教えてもらい、ワルシャワの有名な墓地であるポヴォンスキ墓地に行ってみました。
お花とキャンドルを墓前にお供えするのは日本と似ていますが、ポーランドは墓石が大きく、装飾も凝っていて立派でした。
ショパンの家族やキューリー夫人の家族のお墓には一般の方もお供えしていましたし、墓地内で写真を撮っている人がたくさんいたのは、日本では見かけない光景だと思いました。

ショパンのご両親の墓石にお供えされた多くのキャンドル

寒かったし、夜だし、縁もゆかりもない方々のお墓なので、行くかどうするか悩んだのですが、行ってよかったと思います。
なかなか経験できないポーランドのお盆の様子を知ることができました。

本当に多くの方が墓地へ行くので、大きな通りは一般車両が通行できないように交通規制がしかれていて、Uberのマッチングがうまくいかず、寒空の下、1時間くらい歩いてホテルに帰ることになったのは大変でした。


ポーランドに住んでいるAさんとお友だちのおかげで、楽しい旅行となり、歴史的な博物館にたくさん行ったので、いろいろ考えさせられる旅行にもなりました。

今度は春か夏の暖かい季節にポーランドへ行ってみたいです。
隣国での悲しいことが早く終わることも願っています。


旅行前にポーランドのことを調べる時にこちらのサイトにお世話になりました。


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