南東欧旅行記_Day 10 セルビアのベオグラード観光
午前
たっぷり寝て体調回復したのでベオグラードの観光へ。
まずは遠い観光スポットから見ていこうと思い、公共交通機関の1日券を購入するためのSMSを送信するのですが、送信できず。
ホテルのフロントの方に助けを求めたら、「セルビアの電話番号を持っていないからSMSを送信できない」と教えてくれたのですが、「どうすれば海外からの旅行者が1日券を買えるかは分からない、バスの運転手に聞いて」とも。
「セルビア語で検索するか電話して調べていただけませんか」とお願いしたのですが、忙しかったからか「ほんの2週間前に唐突に運賃体系が変わったから分からん!バスの運転手に聞いてって言ってんじゃん!」とフロントの方にキレられてしまいました😢
前日までいたソフィアのホテルの皆さんにとってもよくしていただいたことに改めて感謝したくなりました。
公共交通機関に乗るのは一旦諦めてホテルからクネズミハイロ通りを歩いてカレメグダン公園へ行くことにしました。
クネズミハイロ通りがベオグラードのメインストリートになるのですが、直前に滞在していたルーマニアのブカレストやブルガリアのソフィアと比べると欧米のチェーン店が多い印象でした。
ベオグラードの街を歩いている人はほとんどが手にスマホを持っていました。誰もがスマホを買える経済力と、手に持って歩いていてもスラれない安全性があるのだと思いました。
犬の散歩をしている人もベオグラードが一番多かったです。私の勝手なモノサシで「犬の散歩をしている=経済的に余力がある」と思っています。
朝ごはんを食べてなかったし、喉が痛かったのでクネズミハイロ通りにあるスタバでソイラテにハチミツをたっぷり入れてもらいカレメグダン公園でいただきました。
あいにくの曇り空だったのですが、観光客やお散歩している地元の方がカレメグダン公園にたくさんいました。
カレメグダン公園からはドナウ川とサバ川が見下ろせて、心地よい風も吹いていて持ちよかったです。雨の影響だと思いますが、ドナウ川は緑色でサバ川は茶色になっていて合流地点が目で見てわかるほど色が違いました。
カレメグダン公園内にベオグラード要塞、軍事博物館、恐竜博物館、テニスコート、バスケットコートなどの多くの施設があり、観光客と市民の憩いの場となっていました。
カレメグダン公園を出たところに観光案内所があったので、1日券の購入方法を教えてもらいました。
Kneza Mihaila 6, Beograd 11000
このビルにあるオフィスで1日券を購入できます。
オフィスではデスクと椅子が置いてあって、一見すると1日券の販売をしているようには見えなかったです。
オフィスの警備員の方が親切に「どういうご用向きでいらっしゃいましたか」と尋ねてくれるので、「1日券を買いに来た」と伝えれば「この列で待っててね」と優しく教えてくださいます。
自分の順番になったらToday’s one day pass for zone A pleaseと言えば購入できました。
ベオグラードはゾーンAとゾーンBに分かれているのですが、空港、市内中心部、ゼムンなどはすべてゾーンAなので、有名観光スポットに行くだけであればゾーンAの1日券を購入すれば大丈夫です。
バス・トラムなどの公共交通機関を運行しているGSPオフィシャルサイトには、英語でゾーンの説明が書かれていません。ベオグラードカードのサイトの英語の説明が分かりやすいので、ゾーンの詳細はこちらをご参照ください。
私は1日券は当日分しか買わなかったですが、たぶん翌日分なども買えると思います。
でも、買う時に「今日の1日券よね?明日の分じゃないよね」と念押しされて、その声のトーンから推測すると翌日分などを買うのはなんとなくややこしそうな雰囲気でした。
支払いはクレジットカードも現金もOKで、どちらで支払っても金額は同じ120ディナールでした。
24時間制ではなくて暦日制です。
1日券購入後は乗車の際に読み取り機にかざす必要はないです。ただの紙なのでお財布に入れておいて、車内検札があった時に提示すれば大丈夫です。
1日券を買うオフィスは月曜~金曜は10時~18時、土曜日は9時~17時の営業で、日曜日はお休みです。
宿泊したホテルのすぐ目の前、共和国広場近くにオフィスがあったので私は問題なかったのですが、違うエリアに滞在している場合はめちゃくちゃ不便だと思います。
2023年5月17日にルールが変更になったばかりだったので、今後は買える場所が増えると思いますが、2023年6月時点ではこのオフィスで購入するのが旅行者にとっては一番便利と思います。
5月17日以前は街中にたくさんあるキオスクで公共交通機関のチケットが購入できたそうです。
ベオグラードにはこのキオスクがたくさんあって、スーパーを探さなくても飲み物が買えたのでとっても便利でした。
飲み物の扉はロックされているので、店員さんに「お水買うから開けてください」とお願いすれば遠隔でロック解除してくれ、扉を開けられるようになっています。
午後
1日券を入手できたので、41番バスにのってユーゴスラビア博物館へ。
途中で各国大使館が並んでいる通りを通過したのですが、EUの旗やウクライナ国旗をたくさんみかけました。
現地に着いてから気づいたのですが、メインの5月25日博物館は工事中で見学できませんでした。残念。
Old Museumと花の館は見学できました。
Old Museumは写真撮影不可だったのですが、旧ユーゴスラビアのチトー大統領へ世界中の国々から送られたプレゼントが展示してありました。
自主管理社会主義という旧ユーゴスラビア独自の経済に関する展示も少しありました。英語の説明が多くはなかったのであまりよく理解できなかったです。
社会主義時代のプロパガンダポスターや市民生活用品なども展示されていて、全体的にはおしゃれでポップな印象を受ける博物館でした。
花の館はチトーとJovanka夫人の霊廟です。執務机やチトー大統領の葬儀の写真などが展示されていました。日本から送られたという千羽鶴もありました。
次は36番バスに乗ってサバ聖堂へ。
セルビア正教会の教会で、正教会の中でも世界最大級だそうです。
2020年に内部装飾が終わったばかりで金ピカな教会でした。
観光客はあまりいなくて、お祈りにきている方が圧倒的に多かったです。
31番バスで共和国広場へ戻って、セルビアで食べてみたかったCevapiをRoll Bar café&restaurantでいただきました。
お店に入る時に「禁煙席はありますか?」と質問したら、
「ここはセルビアだよ」って返ってきました。
セルビアも喫煙天国でテラス席も店内席も全部のテーブルに灰皿が置いてあります。
食べ終わったところで突然の大雨。ブルガリア以降は頻繁に雨が降りました。でも長時間降り続けることはなくて、短時間で快晴になります。
一旦ホテルに戻り、夕方に雨があがったので27番バスでニコラ・テスラ博物館へ。
何も知らずに行ったら、入場は時間制になっていました。19時スタートで入場できることになったので、30分ほど近くをぶらぶら歩いて時間をつぶしました。
入場の予約はできないので、毎日公式サイトに発表されるスケジュールを見て英語の回が始まる15分前に行くことをおススメします。周囲は住宅街なので時間をつぶすといっても行くところもやることも特にないです。
入場チケットは現金のみ、セルビアディナールのみ(=ユーロでの支払いは不可)です。
見学者に子どもはいなくて、大人ばかりでした。
最初に着席して20分くらいの動画を全員で見ます。その後、職員の方が口頭でニコラ・テスラの功績を説明してくれます。
次に全員でワイヤレス送電機の周りへ移動して手に持った蛍光灯に明かりを灯す実験がありました。
ニコラ・テスラのこの発明が違う時代で、違うパトロンがいたら、もしかすると海外旅行でコンセントの形状が違って困るなんてことがなかったかもしれないと妄想してしまいます。
説明の後は自由時間になっていて、館内の写真を撮ってまわることができます。入場から45分経過すると次の回の見学者が入ってくるので、退出するように促されました。
20時でも6月のベオグラードはまだまだ明るいので歩いてホテルまで戻ることにし、歩きながら有名スポットをいくつか見ました。
国会議事堂:たびレジで頻繁に「デモ活動が開催されます」と通知が来ていたのはセルビアの国会議事堂でした。
5月に13歳の少年が学校で銃を乱射する事件があったばかりで現政権への抗議デモが度々実施されていたようです。
旧宮殿:現在は市庁舎となっているようです。
ウェディングフォト撮っている人たちがいました。
海外旅行に行くとついつい食べてしまうフムスをスーパーで買ってホテルの部屋で食べました。日本でもフムスを安く買えたらいいのに。
セルビアで行ったところ
Tripcoin
6月7日 1ディナール(RSD)=1.3円 約41,550円
トップ画像はベオグラード共和国広場に面しているベオグラード国立博物館とミハイロ公の銅像です。