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海外旅行先でキックボードを使うには

シェア型電動キックボードは南北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドなどでは街中にたくさん駐車してあって、気軽に利用することができます。
キックボードが大好きで、これまでにいろんな国で何度もキックボードを利用してきたので、海外旅行先での使い方についてnoteします。

Limeアプリの画面 一部分は日本語対応しています Limeだけでも16回利用していました

バスやトラムが渋滞でなかなか来なかったり、バスを乗り継いで移動しなければいけない時など、キックボードで移動すると移動自体がエンタメになって、旅行がより楽しくなります。

シェア型電動キックボードとは

  • BoltBirdLimeVoiTIERSpinなどなどたくさんの会社が電動キックボードを運営しています。

  • バッテリーがキックボードに搭載されているので、時速20キロ程度のスピードで移動することができます。

  • 街中のあちこちにキックボードが駐車されていて、スマホアプリでロック解除して移動し、乗り終わった時にアプリに登録したクレジットカード等で支払いをします。

  • 運営している会社が、夜間に街中に停車してあるキックボードを回収して、充電し、朝には観光地や駅前など利用しやすい場所に充電後のキックボードを並べています。

どのキックボードアプリをスマホに入れておくか

  • 旅行先に着いて街中を歩きながら、駐車してあるキックボードの社名ロゴを見て、アプリをダウンロードするのがいいと思います。

  • タクシー配車アプリと違うのは、「この都市はGrabを入れておけばOK」といった最大メジャーアプリがあるのではなくて、どの都市でもいろんな会社が参入しています。群雄割拠です。たくさんのキックボードアプリを入れておけば、選択肢が増えて、運営会社を気にせずに一番近い場所にあるキックボードを使えて便利です。

  • 旅行前にアプリをダウンロードしておきたい場合は、Googleマップでどのキックボード会社がメジャーなのかを調べる方法があります。

Googleマップで調べる方法

配車アプリを調べる時と同じです。Googleマップで適当なルート検索をして、自転車タブを見れば、どのキックボードアプリがその都市で使われているかを確認することができます。

例としてポルタヌオバ駅からトリノ王宮まで行く仮定でGoogleマップのアプリで検索してみます。
自転車マークのタブをタップすると、キックボードや自転車のアプリが表示されます。キックボードだけでなく、電動自転車も同じアプリでレンタルすることができます。
この画面ではHelbizLimeDottが候補として表示されたので、この3つのアプリはトリノへ行く前にスマホに入れておいた方がよさそうです。
別の目的地を検索したり、違う時間帯で検索すると、他のキックボードアプリも表示されるので、1つのルートだけでなく、複数検索して確認した方がいいです。

歩くと16分の距離をキックボードだと5分で、4€程度で移動できることがアプリで確認できます。
水色のキックボードのアイコンは、検索した時点でHelbizのキックボードが駐車してある位置です。

Googleマップで経路検索した時に、公共交通機関での適切なルートがない場合は公共交通機関のタブにキックボードでの移動が候補として表示されます。
試しに現地深夜時間帯にフィレンツェ駅からボーボリ庭園までの経路を検索してみます。
左側が最初に表示された検索結果画面です。公共交通機関のタブは「ー」になっているのですが、アイコンをタップすると右側の画面のようにキックボードのRedyが候補として表示されています。Rebyアプリはスマホに入れていませんが、アプリを入れているかどうかに関係なく、付近にキックボードが9台あることも表示されています。

キックボードアプリの設定

街中でキックボードの社名ロゴを写真撮っておいて、ホテルのWi-Fiでアプリをダウンロードしたら、ホテルでアカウント登録とクレジットカード登録を済ませておきます。外出先でクレジットカードの登録作業をするのは、カード盗難被害にあう可能性や、通信状況が悪くてスムーズに登録できない可能性もあるので、できればホテルで済ませておいた方がいいです。

街中でアプリをダウンロードした場合は、支払い方法をApple Payに設定して、クレジットカードを手に持ってスマホ操作をしないで済むようにした方がいいです。

Limeのプロモーションコードを貼っておくので、よかったらご利用ください。ロック解除の0.5~1ユーロ相当が無料になります。
RVOJLM5

同じアプリで出来ること

キックボードだけをレンタルしているアプリはほとんどなくて、多くの会社が電動自転車やスクーターもレンタルしています。
荷物が多い時はカゴがついている自転車の方がいいと思いますし、移動距離が長い時はスクーターがいいと思います。
免許必要有無やヘルメット着用義務は都市で異なるので、事前に調べてからご利用ください。

自転車はサドルの高さ調整が必要になるのですが、キックボードは高さ調整せずにサッと乗れるのがいい点だと思います。

キックボードに乗る前に確認すること

キックボードに乗る時は、各所問題がないか確認してから乗ります。
充電が十分にあるか:どの会社のキックボードでも充電残量が少ない場合はランプが点灯するとか、液晶画面に電池残量が表示されるとか、アプリにあと何キロ走行が可能かとか、何かしら分かりやすいように表示されていますのでバッテリー残量確認します。
スマホホルダー:目的地を登録すればアプリの画面に最適ルートが表示されます。キックボードで通ってはいけないルートを避けてくれ、自転車専用レーンがある場合はレーンを表示してくれ、降車禁止エリアも表示してくれます。スマホ画面を確認しながら移動できるように、多くのキックボードはハンドルバー部分にスマホホルダーがついていますが、高確率で破損しています。乗車する前にスマホホルダーが機能しているかを確認します。
スタンドが壊れていないか:停車する時はスタンドを立てて、キックボードを自立させる必要があるのですが、スタンドが壊れているキックボードは自立せずに道に寝転がっていたり、周りのものに寄りかかっています。それをレンタルしてしまうと、自分が下車する時に自立させることができなくなるので、スタンドが壊れていないか確認してからレンタルします。
ブレーキに異常がないか:レンタルしてみないと最終確認はできないのですが、ハンドブレーキを握ってみて、異常を感じないかを確認します。

乗車するキックボードを決めたらその会社のアプリを立ち上げます。

アプリの操作とキックボードの乗り方

説明を読まなくても直感的に使えるようにデザインされているので、初めて使うアプリでも簡単に操作できると思います。

アプリによって多少差があるのですが、直近のイタリア旅行で使ったLimeの操作方法を思い出しながら手順を書いてみます。(写真がなくてスミマセン)

1.充電池残量、スマホホルダー、スタンド、ハンドブレーキを確認する
2.Limeアプリを立ち上げる

黄緑色のドットはLimeのキックボードか自転車を示しています。トリノではLimeの台数が多いことが分かります。

3.画面で近くにあるキックボードも確認する
アプリ画面に周囲のキックボードや自転車が表示されるので、近くに駐車してあるものから気に入るものを選べます。
このスクショでは赤矢印がキックボードで、青矢印が自転車です。アイコンを囲む緑の円が電池の残量を示しています。
赤矢印のキックボードは電池の残量が少なくて、心もとないです。
青矢印の自転車はほぼ円なので、電池残がたくさんで安心です。

赤矢印のキックボードをタップすれば、詳細な情報が表示されます。
このキックボードの電池残量では3キロ程度しか走れないので、他のキックボードを選んだ方がよさそうです。


4.キックボードについているQRコードをスキャンする
乗車するキックボードを決めたら、アプリ画面の「スキャンする」をタップして、キックボードについているQRコードをスマホのカメラでスキャンします。
5.画面で乗車開始を確認する
アプリ画面に乗車開始することで間違いないかを確認するメッセージがでますので、Yes とか Confirm とか Go をタップして乗車を開始します。
乗車が確定したら、キックボードから開始の音楽が流れます。
6.移動する
自転車のスタンドのようにバーで自立して駐車してありますので、スタンドをスライドさせて乗車します。
片足をキックボードに乗せ、もう片方の足で2~3回地面を蹴ります。その時右手の親指でスロットルを下に向けて押します。

QRコードはだいたいこの位置。デザインによって多少の違いがありますが、すぐに分かる場所にQRコードがついています。スロットルは親指で操作します。

最初はスロットルを少しだけ下向きにします。コツをつかんだらフルスロットルで走行しても大丈夫です。
親指をはずしてスロットルを緩めると減速します。
停車する時はハンドブレーキで停車できます。ハンドブレーキは自転車の操作と同じです。

自転車専用レーンがある時は自転車専用レーンを走行します。
歩道を走るか車道を走るかは周囲の状況を見て判断しますが、これまでの経験では車道を走ることの方が圧倒的に多いです。
アプリの画面に目的地までのルートが表示されるのでスマホ画面を見ながら安全に移動します。
スマホホルダーがついていないキックボードもありますし、ホルダーがあっても段差などでスマホが外れる可能性もあるので、キックボードに乗る時はショルダーストラップで首からスマホを下げるようにしています。

7.降車する
目的地に到着したらスタンドを立てて、キックボードを駐車します。
イタリアやポルトガルで利用した時はどこでも駐車してよかったのですが、スウェーデンのストックホルムでは必ず専用駐車スペースに駐車する必要がありました。
ストックホルムのように、都市によっては駐車禁止エリアが設定されていることがあり、禁止エリアに駐車しようとすると警告音が鳴りますので、必ず適切な場所に駐車します。

アプリ画面で乗車終了を確認します。End rideなどの表示がでるはずです。アプリで乗車終了操作をしないと、ずっと利用料金が発生し続けるので、必ずアプリで操作してください。乗車終了が確認されたら、キックボードの写真を撮るようにとアプリから通知がくるので、写真を撮ります。

8.支払内容を確認する
アプリの設定次第ですが、乗車詳細がメールで飛んできたり、アプリ内で乗車履歴を確認することができますので、走行ルートや乗車時間から適切な支払いになっているかを確認します。
これまで何十回と数えきれないほどキックボードを使いましたが、一度もエラーやトラブルには遭遇していません。

各社が乗り方の説明をサイトに載せていたり、動画をYouTubeにアップしているので、そちらも確認してみてください。


料金

国によって金額は異なりますが、ロック解除料金+1分ごとの料金+税金です。
乗車後にアプリで表示される領収証はこんな感じです。

ニュージーランド/Lime


イタリア/Lime


エストニア/Bolt


キックボードを利用する時に気を付けたいこと

安全運転
死亡事故も発生しているので、キックボードに乗る時は十分気を付けましょう。
暗くなってからは乗らない、サークル交差点は避ける、歩行者が多い通りでは乗らない、友だちとしゃべりながら乗らない、スマホの画面を操作する時は一時停車する。
もし不安に思うことがあればキックボードはやめて、公共交通機関を利用した方がいいと思います。

マナー
乗り終わったキックボードが乱雑に駐車されて、街の景観を乱すということで、パリではキックボードを禁止にするかどうかの住民投票が近々おこなわれるそうです。

たしかに、朝は運営会社の方がきっちり整然と並べてくれているのですが、夕方になると街のあちこちに適当に駐車してあるキックボードを見かけます。
駐車する時は適当に停めず、歩行者の邪魔にならないよう、次の人が気持ちよく使えるよう、きれいに駐車しようとこの記事を読んで思いました。


直近のイタリア旅行で印象的だったのが、3輪の電動車いすを利用している人を何度も見かけたことです。車椅子がとてもコンパクトで、前方に荷物入れがあるので、スーパーでのお買物も楽そうでした。
キックボードは大人が乗ることを前提にデザインされていますが、キックボードのテクノロジーや運用ノウハウを活かして、お年寄りやケガした人が快適に移動できるビークルが将来的には作られるんじゃないかなぁと期待しています。

キックボードのマイナス面ばかりが強調される日本ですが、クリーンエネルギー混雑解消などプラス面が注目されて、もっと普及するといいなぁとキックボード大好き派としては思っています。


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