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ドイツの小4は親子で将来を見据えるとき

明日からは3月。
日本では終了式、卒業式を前にした寂しさと、進学・進級のワクワク感が入り混じっている時期ですね。

ドイツの公立小学校は夏スタートのセメスター制。ちょうど前期が終わったところで、成績表をもらってきたり、時間割が変わったり、少し気が引き締まる時でもあります。

特に小学校4年生のこの時期は特に大事。
それは、次の夏から通い始める学校選びをする時期だから。

小4の娘、小1の息子がいる我が家も、この大事な時期の真っ只中に降ります。これまでに私が経験したこと、学んだことをまとめます。ドイツで子育てをしている方の参考になれば幸いです。

ドイツの小学校は4年生で終わり、5年生からは別の学校に通い始めます。
次に行く学校はいくつかのカテゴリーに分かれていて、どのカテゴリーに入るかで、何年間通うのか、その後に大学に行くか、大学ではなく職業専門校に行ったり、専門職に就いたりするのかが変わってきます。

カテゴリー、特性、進路については、こちらの語学学校のウェブサイトにわかりやすく情報がまとまっていたので、もう少し詳しく知りたい方はこちらをご覧ください →https://vollmond.online/deutsch/schulsystem/


このタイミングで日本の中学受験のように受験があるわけではありません。ほぼ全ては小学校の成績で評価されます。ドイツの成績表は1(最高評価)から6(最低評価)の6段階です。
4年生の前期セメスターが終わった時に担任の先生との面談があり、そこで先生から見た推奨の学校レベルが伝えられます。

基本的に私立の学校は先生からの推薦状があることが大事な要素になってきますが、公立の学校はその推薦状が無くても「親の意向」で決められるのが実情だそうです。

例えば、先生の判断では「真ん中のレベル(Realschule)の学校を推奨」だとしても、その子の親が「我が子は一番上のカテゴリー(Gymnasium)の学校に行きます」と言ったら、行けてしまう、といった感じ。

一番上のカテゴリーの学校に行った方が、最短で大学に進めるという事実はあります。だから親も「我が子の幸せ」を考えてそういう決断をするのだと思います。

でも、そういう子たちが増えて困るのは学校側。最初の2年は「ふるい落とし」をする学校も少なくないと聞きます。同時に、該当する子どもたちのストレスも相当だろうな、と。ここで踏ん張れるか諦めてしまうかは親と子の努力次第、、


さて、我が家では一番上のカテゴリーの推薦状をもらえる成績ではあるハズ、という推測を胸に、自宅から無理なく通える範囲の5校をチェックしていました。(→そして、無事にもらえました)

夫は20歳までドイツにいたのですが、自分の学校選びの時の記憶が定かではなかった為、夫婦ともに学校システムを含めて一から調べていく感じでした。
各学校、保護者向け説明会が1日あり、その後に子どもと一緒にオープンキャンパスの日程が設定されていました。

ただ、この機会はそれぞれ1度のみ。その一日を逃すだけで、自分の子どもの学校選びの選択肢を狭めてしまう可能性は大です。今後8年間を過ごすことになるかもしれない学校選びはとても大事です。

我が家がチェックをしたのは
★私立校2校
★公立校3校

昨年の11月頃、一番最初に見た学校は私立校だったのですが、少し距離がある学校で、その学校のスクールバスに乗るには毎朝家を6:40に出ないといけない。そして課外活動がある日は、家方面に来る帰りのスクールバスが走らないので、別方面行きのスクールバスで電車の駅まで行ってそこから公共のバスで家に帰ってくる、という不便さ。キャンパスは広くて雰囲気も良くて学校長も素敵で魅力のある学校だったのですが、この2点がネックでした。

ただ、他のどの学校もそん色はなく、それぞれの学校で素晴らしい課外活動も用意されていて、夫と私の中では「どこの学校に行っても、娘はいい学校ライフを送れるよね」という意見は一致していました。

そして昨年11月から始まった学校見学でしたが、終わってみたら、結果として『どの学校に行くにも、6:20~6:50の間に家を出ないといけない』ということがわかり、去年思っていた「小5から6:40出発なんて厳しいわぁ💦」という考えはいつのまにか消し去られていました。
7:30から始まる学校もあるのと、なんせ今住んでいる所が田舎の村なので。
選択の余地はなく、やらなきゃいかん、ということです。

結局、娘はもう一つの私立校を選びました。
「クラスメイトがたくさん行くから」「魅力的な課外活動があるから」というのが大きな理由でした。
ただここは、頭のいい子が多く集まることで有名な学校でもあります。

我が娘はその環境で生き残っていかれるのか、という不安が無いと言ったら嘘になりますが、
子どものやりたいことを全力で応援していくのが親の使命であり、マミーメソッド®を心得ているので《大きな不安》に発展はしていませんが、

まだまだこれからも真剣に向き合っていかないといけないな、という心づもりはしています。


これから徐々に暖かくなって花の蕾も膨らんでいきますね♪♪
今年は桜はいつ頃開花するのでしょうか。
私たちは今年の春、6年ぶりに家族で一時帰国をするので、今からとても楽しみです☆