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子どもニコニコ、大人うっとり♪ クリスマスに浸る絵本・私的3選

子どもたちが幼かった頃は、寝かしつけによく絵本を読んでいました。クリスマスが近づくと、本棚からクリスマス関連の絵本をごそっと寝室まで運び、その日その日の気分で選んだものです。絵本を通じて、子どもたちとクリスマスの世界に浸るのは至福の時間でした。
今日はそんな時間を私たち家族に授けてくれた絵本を3冊ご紹介します。
どれも、私の母からのクリスマスプレゼントです。

おおきいツリー★ちいさいツリー

アイデアが冴えるお話です。わが家の子ども達も大好きでいまだに読んでいます。
とあるお屋敷にやってきた大きなクリスマスツリー、広間に飾ったところ、あまりの大きさのために天井につっかえてしまいました。執事はツリーの先っぽをチョコンと切り取り、小間使いのアデレードに渡します。アデレードはそのツリーを部屋に飾りますが、あらあらどうしたことか、ここでもツリーは天井につっかえて曲がってしまいました。アデレードはツリーの先っぽをチョキンと切り落とすと、ゴミ箱にポイッ。ツリーはゴミとして外に捨てられてしまいますが、庭師のチムがそれを見つけて……。
もうお分かりになったでしょうか? やがてツリーの先っぽは、行く先々で歓迎されながら、人間から動物の手へと渡っていきます。そして最後に行き着くのはーーー?

ちょっぴりコミカルで親しみのある絵が、物語にピッタリです。さまざまな動物が登場するので、お子さんと一緒に「次は誰のツリーになるかな?」と当てっこするのも楽しいですよ。

子ども向けのお話なので、全文ひらがな。お子さん一人でも読めますね。


こねこのみつけたクリスマス

クリスマスの準備を始めた街の風景や、飼い主の家庭の様子を、猫の視点を通して描いた絵本。猫の足取りを思わせるリズミカルな描写を、親子で楽しんでみてはいかがでしょう。
作者のマーガレット・ワイズ・ブラウンは、幼い子どもに向けた優れた作品を数多く残しているそうで、この作品もその一つ。読者の五感に簡潔に訴える作品を目指していたという作者ならではの、お話のような、詩のような、ちょっぴり不思議だけどワクワクも忘れていない、無二の世界観に引き込まれます。
世界観を確立しているのは、絵の力も大きいでしょう。絵を担当したアン・モーティマーは英国在住で、王立細密画家協会の会員だそう。猫ちゃんは体温や毛並みの柔らかさが手にとるように伝わってきますし、雪やクリスマスデコレーションの描写も、色使いといい緻密さといい、見ていてうっとりするほど。
絵本の贅沢を詰め込んだような一冊だと思います。


絵の美しさも子どもと共有したいポイント


クリスマスマーケットのふしぎなよる

クリスマスマーケットと聞くだけで心が弾みませんか? この絵本はそんなクリスマスマーケットを舞台にした、ほっこり心温まるお話です。
おじいちゃんとお買い物に来た少年・ヨハン。色とりどりのおもちゃを眺めていると、ひそひそと声が聞こえてきました。振り向くと、くるみ割り人形と、金色のお星さまがいるではありませんか。思い切って「どうしたの?」と声をかけてみると……。
北風のいじわるでツリーから落ちてしまったお星さまを、クリスマスマーケットの仲間達と力を合わせて元に戻してあげる様子が、楽しくカラフルに描かれています。クリスマスマーケットに並ぶ顔ぶれを知ることができるのも嬉しいポイント。お子さんと「ドキドキワクワク」を体感するのに打って付けの一冊です。

細部まで描き込まれた絵も、見れば見るほど面白いですよ


★2024年12月は、1日1掃除!★
6日目:浴室のドアをきれいにしました。よーく見ると、細かな黒かびが生えていて、「あ、こんなところにも黒かび拵えて!」と心の中で叫びながら、石鹸をつけたブラシでこそげ落としました。ドア上部の隙間を巣食うホコリのかたまりも取り除きました。


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