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【子育て】いまどき中学生の遊び方✖️お小遣い制度
中1の娘・フォカッチャが中学に入学して数ヶ月が経った頃だっただろうか、ある日突然「お小遣いを増やして欲しい」と直談判された。
我が家のお小遣いのひと月あたりの金額は、小学生は100円✖️学年、そして中学生は1,000円✖️学年と決まっていた。夫婦の意見がすんなり一致したことからも、昭和世代のお小遣い事情はみなこんな感じだったのではないだろうかと思う。
ところが中学生になったフォカッチャは言うのである。「1ヶ月で1,000円じゃ、全然足りない」と。
夫は「学用品も洋服代も家から出すのに、あとは何に使うの?」と不思議がっていたが、私は、来るべきものが来た、と思った。そりゃそうだ、いまどきの子どもの遊び方ときたら、やれ映画鑑賞だ、テーマパークだ、ショッピングモールだと、お金のかかることばかり。「ちょっとお喋りしよう」というだけでも、駅のスタバを利用するのだ。季節のフラペチーノを頼んでしまえば最後、1,000円のお小遣いの半額以上がなくなる。
私たちの時代は、お互いの家を行き来したり、公園で集まったりして遊んだものだけどなあ……。
だから、「テーマパークじゃなくても近くの公園でもいいのでは?」とか「おしゃべりだけなら家に来てもらっても」と、行き先を近場にするよう促したくなってしまう。だが、娘にもお友達との人間関係というものがあるだろうし、きっと仲間内で気分を高揚させながら計画しているに違いない。勉学に部活にテストに毎日忙しい中学生のささやかな遊びの計画を、わたしは自分の価値観だけで潰したくはないのであった。
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かといって、「テーマパークに行くから、5,000円ちょうだい」と言われるがままにお金を手渡すのも、なんだか違和感がある。
そこで、私たちは「1ヶ月のお小遣いを3,000円にする」ことにした。
3,000円✖️12ヶ月=36,000円。なかなかの大金である。
娘には、「1年間で36,000円になることを頭に入れて、年間レベルで計画せよ」という話をした。 おこづかい帳を小まめにつけよ、とも。
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この作戦は、今のところ上手くいっているようだ。
明日の祝日もお友達とテーマパークへ出かけるそうで、「ところで、お小遣い帳はちゃんとつけてる?」と聞いたら「つけてるよ!」と元気な返事が返ってきた。
おーおー。立派立派!
娘はどうやら小まめな夫に似たらしい。よかった。
娘には、家計簿もまともに付けられない母親(わたし)のことは秘密である。