息子の肩幅
洋服が欲しいなと思ってお店に入る。
どうも私のクローゼットにはオーソドックスな洋服が多くて、少しデザイン性が高いニットなんかいいな、と思って陳列を眺めるのだが、ニットがハンガーにだらしなくかかっているのを見ると一気に興醒めする。
ニットの肩の線が、ハンガーの幅と合っていない。ニットの肩幅よりハンガーが短く、肩と首元の間に不自然なコブができそう。ニットの腕部分が重力で下へ下へ引っ張られることで、首から肩にかけてのシルエットはますます悲しいことになっている。
洋服はシルエットが命ではないだろうか。きれいな形を考慮してデザインされたのだろうに、最後の総仕上げ〜陳列〜で全てを台無しにしているような気がして、それを眺める私はきっと、ものすごく苦々しい顔をしている。なんて迷惑な客だ。だから、店を後にした。
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洗濯物を干す時も、洋服の肩幅にぴったり合うようハンガーの幅も調整する。ニットはハンガーでは干さない。そもそもニットとハンガーは相性が悪いのだと思う。
小2の息子の洋服をお正月に新調したら、肩幅がだいぶ広がっていて戸惑った。大人用の、肩幅を調整できるハンガーを使う方が、しっくり来るようになった。
子ども用のハンガーは、子ども用の衣類を干す目的ではいよいよ使われなくなる。ノースリーブの衣類専用とか? フェイスタオルもいいかも?
サンルームからのぞむ空が、鈍色でグレーでどんよりしたものだったせいか、なんだか物思いに耽ってしまった、あれは午前だったかなあ。