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その笑顔がみんなに向けられたなら@京都
先日、京都まで祭りを見に出かけた。
秋晴れで空気が澄んでいて、どこかしら金木犀の香りが漂う、一年でいちばんいいタイミングと言ってもいいくらい、過ごしやすい日だった。
午後も15時近くになると、日差しが柔らかくなってくる。それにつれて、人々や建物がなす影が、少しずつ伸び始めていた。
「ああ、暑かったけど、いよいよ秋が深まってきたなあ」なんて感慨深げにふらふら歩いていると、子どもたちの歓声が聞こえてきた。
子どもたちは「キャッキャッ」とはしゃぎながら、集めた落ち葉を両手ですくい上げて、空に届けとばかりに宙に放っている。そして自分たちに落ち葉が降り注ぐのがたまらなく楽しいという風で、お互いの葉っぱだらけになった姿を笑い合っていた。
そのとき、柔らかい陽の光が子どもたちの背面から注がれた。それはまるで、「幸福」を強調するスポットライトのようで、美術館で絵画を見ているような、「し・あ・わ・せ」という言葉を噛み締めたくなるような、とても美しい光景だった。
その光景を見つめる私の視線は、とてもやさしいものだったに違いない。
なぜなら、視線を進行方向に戻したとき、目の前にいた青年がとてもやさしい目で子ども達を見守っていたから。(私には青年に見えたけど、実際20代後半くらいかな?)
ウクライナとロシアの戦争、最近はイスラエルとパレスチナの報復戦、国内に目を向ければ子どもたちを取り巻く環境のひどさに、もうニュースを見るのが嫌、つらい、という日々だった。
そんな中で、あの青年のやさしい眼差しは、私の心にあったかいものを灯してくれた。
みんな、ああいう笑顔を、やさしい目をできるんだよね。
「子どもがうるさい」と顔をしかめる大人ばかりじゃないんだよね。
みんなが笑顔を向け合ったり、やさしい視線を注いだりできれば、それだけでいい世界になるはずなのにな。
「笑う門には福来る」っていい言葉だと、心からそう思う。
「笑う角には福来る」の言葉を信じたい。
おまけ:朝ドラの「ブギウギ」、なんかいい感じ♪