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へちまスポンジの話

学校の園芸ボランティアで「へちま」をいただいた。
すっかりしなびて、カラカラで、茶色とも黒ともつかぬ、ぶっちゃけ汚い風貌で、寒風に吹かれて所在なくブラブラしていたへちまであった。

ボランティアのおばちゃんが「あ〜あ、作るだけ作って、放ったらかし…」とため息をつきながら、「はい、スポンジになるで」と手渡してくれたのだ。

子どもの頃、学校の授業で「へちま」を栽培して、へちまスポンジを作ったことを思い出した。
ちょうど、自宅で使っているプラスチック素材のスポンジに疑問を抱いていたので、「ラッキー」と思って使ってみた。

良い。
とても良い。
「タイルや食器に傷がつくかも」という不安もあったが、ネット上で見つけた「へちま好き」さんの投稿が、そんな不安を取り払ってくれた。

使い込んでいくうちに程よく柔らかくなっていくし、何より乾きが早くて衛生的だと思う。
天然素材だから、本当にへたってしまったら花壇や畑に戻せばいい。「捨てる」のではなく「還す」。素材の循環だ。


パリパリの皮をむいたら、スポンジ部分が顔を出す。
種も中にぎっしり♪ 掃除しながら、種が出てくることもある。


嬉しいことに種が手に入ったから、今年は家の南側にある小さな庭に植えてみようかと思う。
グリーンカーテンで涼んだり、収穫したへちまを料理したり、化粧水を作ったりしてみたい。

というわけで、今年は「へちま」が楽しみの一つになりそうです。
「持続可能な暮らし方」として我が家に定着したら、そんな嬉しいことはないなあ。



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