ランリュックの真実〜小２息子の場合〜
私の息子は小学2年生。4月から3年生になります。
およそ3年前、わたしは息子にランドセルを持たせようか、ランリュックを持たせようか迷った末、ランリュックを選びました。
選んだ理由、悩んだ点、そして、実際に2年使ってみての感想をまとめます。
ランリュックを選んだ理由
価格が安かったから
なんといっても、最大の理由はこれ。ランドセルの値段、高すぎると思いませんか？ どんなに安いところを探しても、50,000円はかかります。そこにお金をかけるなら、家族旅行や週末の遊びに使いたい。そんな思いもあり、20,000円代で購入できるランリュックを選びました。
荷物の重さを軽減してあげたかったから
上の娘には、普通のランドセルを買いました。発色がきれいな上、女の子が好きそうな可愛らしい刺繍も入っていて、本人も家族も気に入っていましたが、驚くのはその重量感。教科書だけでも重いのに、中学年あたりから辞書や資料集も追加されるようになるので、大人が抱えても「え？」とよろめくほどの重さになることも。
その点、ランリュックは本体そのものが軽いので、登下校の移動が少しは楽になるかも？と考えたのです。
購入前に心配したこと
学校から許可が下りるか？
いざ「ランリュックにしてみよう」と決めたものの、そもそも学校がランドセル以外の通学カバンを認めているのかが分かりませんでした。
さっそく教頭先生に確認したところ「問題ない」とのことでホッ。「登下校中に転んで怪我をしないように、両手が塞がらないカバンならなんでもいい」ということでした。
え？ ということは、特にランドセルじゃなくてもいいということ？ と再度質問をしたら、「ランドセルでもいいですし、ランリュックでもいいです。なんなら市販のリュックサックでもいい」とのこと。
……わたし、ランドセル以外は認められていないと思っていました。
意外と学校側はランドセルに固執していないようです。ちなみに、地元の公立小学校です。
子ども本人が「みんなと一緒がいい！」と拒否するのでは？
学校からも「OK」が出て、いよいよランリュックが現実的になってきたところで、いよいよ最後の関門。「使う本人が〝YES〟と言うか問題」です。
うちの息子、ややこだわりが強めで、「みんなと一緒がいい」などと言った日には、どれだけこちらが説明したところで、頑固一徹を貫くのは目に見えています。だから、最初の声がけが大切だと慎重に言葉を選んだのですが。
「うん、いいよ。僕が好きな色なら、なんでもいい」と快諾！ あまりの呆気なさに「え？いいの？みんなのとちょっと違うよ？」と再確認したのですが、「僕が好きなこの色なら、これがいい！」とむしろ前向きにランリュックを選んでくれたのです。
入学式で他の子のランドセルを見ても、「自分のランリュックが気に入っている」様子で、心から安心しました。
そして、ランリュックを使って丸2年が過ぎようとしています
本人に不服なし。気に入って使用中
ランリュックを使い始めて、もうすぐ丸２年が過ぎようとしています。使い勝手は悪くないようで、息子は不平不満を口にすることはありません。ただ、１箇所だけ「直して」と言われています。それは、背中部分についている「持ち手」。半年くらい前に、負荷がかかり過ぎたのか、ちぎれてしまったのでした。
親の目から見ると、劣化は想像以上。買い替えも検討するほど
持ち手は、ランリュックをおろしたときに指で掴む部分で、瞬間的に全重量がかかります。1年と半年くらいで、ある日「ぶちっ」とちぎれてしまったようです。普通のランドセルではびくともしない部分です。やはり、ランリュックは素材が軽い分、ランドセルに比べて耐久性は劣ります。
それに、同じ学年のお友達のランドセルと比べてみると、ランリュックは汚れもつきやすいようです。やはり素材が「布」だからなのか、砂埃の汚れのようなものがうっすらと残ります。全体的にくすんだ色合いになってしまい、「年季が入った」ように見えます。
うーん、普通のランドセルでもよかったのか？と考えることも
我が家の場合は小学2年生の男の子ですので、やはり使い方が荒いと思います。また、せっかちな性格なので、あらゆる荷物を詰め込みますし、「開閉に時間を取られたくないから」と言って、きちんとファスナーを閉じません。
そういう使い方をしているのも理由だと思いますが、ランリュックの劣化は想像以上でした。もともと使用期間は３年間とされていましたが、果たしてあと1年、ちゃんと使えるのだろうかと心配しています。
普通のランドセルの方が、見た目がうんときれいだし、耐久性も高い。これが正直な感想といったところでしょうか。
ただ、息子本人は気に入って使っていますし、ランリュックの最大の特徴である「軽いこと」は私も認めているところです。
せめてあと１年、息子の登下校のお供として全うしてくれますように！