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セルフイメージはどのようにできあがるのか

自分像というものは、人がその時々の状況や、特定の出来事、自分の解釈、誰かとの比較といった、主観的な情報の積み重ねによって作り上げているもの。だからそれらを書き換えることで、セルフ・イメージは変えられる。

こんにちは!デンマーク在住・ライフコーチの石橋明子です。

先日、「夢を叶える魔法のランプ」という、理想の自分に向けて一歩を踏み出すためのグループコーチングを受けました。まずは今の自分を知ることが、理想に近づくための第一歩ということで、自分の過去を振り返るようなワークが入っています。

それらに取り組む中で、ずっと忘れていた出来事を思い出し、自分のセルフイメージがどのように作られているのかということに気付いて、はっ!としました。結論としては、セルフイメージは当てにならないものだということです。

今回ワークブックの質問について考えて思い出したのは、中学生の時の出来事でした。

何年生だったか思い出せませんが、ある日の国語の授業中に先生が「明子さんは、明るい子と書きますね。皆さん、明子さんは明るいですか?」とクラスに投げかけました。

すると、誰も答えずクラスがしーんとしてしまったのです。(あえて「しまった」と書きます。)先生は「あ、あら」と苦笑いして、その場はおしまいになったと思います。元々、小学生の頃から「真面目だよね」と言われることが多くて、そのことをあまり肯定的に受け止めていなかったこともあってか、このエピソードを通して私は、「自分は明るくない=暗いんだ」と認識したのでした。

それから割と最近に至るまで、名前に見合わない自分が嫌というか、悲しいというか、そんな気持ちを抱いていました。「明るいに子どもの子です」と自分の漢字を説明するのも気が引けましたし、外国で名前の意味を聞かれた時に説明するのも、いつも恥ずかしい気がしていました。なぜなら、自分は名前負けしていると思っていたからです。相手に「へー、明るくないのに、明るい子なんだ」と思われるのではないかと思っていたので、堂々と言えなかったのだと思います。

でも改めて振り返ってみると、「明るくない」は必ずしも「暗い」ことを意味するわけではありません。クラスメイトたちは、すぐに「明るいですよ」と答えませんでしたが、それがつまり私が暗いと思われていたいうことでもありません。単に答えにくい質問に、みんなが戸惑っていただけという可能性もあります。その場にいなかったけれど、仲のいい友達だったら、「明るいですよ」と言った可能性は高かったとも思います。

実際に、当時の交換日記(懐かしい!)やもらった手紙には、私の「明るい」笑顔が勇気をくれる、ということが結構書いてありました。どの写真を見ても、私は楽しそうにしています。大学時代も社会人になってからも、同じでした。なのに、この出来事を思い出して振り返るまで、すっかり忘れていました。なぜなら、極端に言えば、自分は暗いと思い込んでいれば、それを証明するための証拠を探そうとするわけで、そうでない情報は目に入らないか意味をなさなくなるのです。

さらに言えば、名前をつけてくれたのは親で、私がどんな人間になるかなんて知らなかったわけで、名前に見合う自分でいなければならないということだって、思い込みでしかなかったのです。

このことに気付いた時、私は、大袈裟に言うならば、長年の呪いが解けたかのような軽やかさを感じました。いわゆる、Aha momentというやつです。そして人間が抱いているセルフ・イメージというのは、本当にあてにならないと思いました。自分像というものは、人がその時々の状況や、特定の出来事、その時の自分の解釈、誰かとの比較といった、主観的な情報の積み重ねによって作り上げているものなのだと、実感したのでした。

ということはつまり、それらの要素が違えば、全く違うセルフ・イメージになるということ。そして、自分の選択で変えていけるということです。実際に、このアハ・モーメントを経験してからは、自分の名前がさらに好きになりましたし、自分の中に暗い部分があるという気持ちもなくなりました。

ちなみに、夫に「暗い人」ってデンマーク語でなんて言うの?と聞いて、答えがどれも納得いかなかったので、じゃあどういう意味なのかを説明しようとしたら、上手くできませんでした。ですから、そもそも自分を縛っていたそのイメージってなんだったの?ということになり、つくづくいい加減だなーと思ったというおまけエピソード付きです。

過去の体験は、あくまでも過去のもの。起きたことは変えられませんが、意味付けはいくらでも変えられます。もしネガティブなセルフ・イメージに苦しんでいる人がいたら、変えていきましょう!とお伝えしたいです。この軽やかさと、自分探しの楽しさを味わっていただきたいです。

お読みいただき、ありがとうございました。私の経験がどなたかのお役に立てば、幸いです。今日もどうぞよい1日を!

インスタグラムにも自分を望む方に近付けていくコツを時々書いています。よろしければ、のぞいてみてください。



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