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世の中が不安定な時ほど、自分を穏やかに。

最近、母からメールが来る度に、ウクライナの戦争に対して嘆き悲しむ気持ちが認められていて、読んでいる私が切なくなってしまいます。日本の戦後復興期に育ってきた母にとって、例え異国のことでも、戦争というものは私にとってよりずっと身近なものなのでしょう。きっとその温度感は、のほほんと育ってきた私にとって計り知ることのできないものです。

けれども、悲しみを抱えていても何も変わりません。悲しみに浸っている人は周りを悲しませたり、怒らせたりします。その連鎖が広がって、世の中全体が悲しくなり、怒ります。そこにどんな意味があるでしょうか。

世の中に悲しい事態があること、不条理があることを認めたら、それらが解決するように願う。そして、自分の心を穏やかに保ち、自分ができることをする。例えば、家族に優しくすることであったり、遠くに住む親や友人に連絡して気遣いを伝えることなどをする。そうすることで、温かい気持ちの循環が生まれていきます。戦争を直接止める力はないかもしれないけれど、世界全体を負のエネルギーで包むことは止められます。

今必要なのは、世界全体が悲しみに浸ることではなくて、本当に困っている人たちに温かい気持ちが届くことではないかと思います。

人は誰かのために祈る時、自分の苦しみや不安を忘れるそうです。ですから、世の中で起こっていることに心が押しつぶされそうになったら、誰かのために祈りましょう。祈るが宗教っぽくて嫌だったら、願うでもいいです。

祈り・願いは届きます。そして自分にも同じ効果をもたらします。脳は自分の言葉の主語を認識できないからです。「〇〇さんが幸せでありますように」は「私が幸せでありますように」とインプットされます。ですから、誰かのために祈ることは、自分も救います。

ニーバーの祈りと呼ばれる、私がいつも立ち返るフレーズがあります。

「神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。

変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。

一日一日を生き、
この時をつねに喜びをもって受け入れ、
困難は平穏への道として受け入れさせてください。」

私はクリスチャンとして生きている訳ではありませんが、この言葉は哲学的で真髄をついていると思います。東洋の宗教や思想にも似たような言葉がありますね。

世の中を包む悲しみやとげとげしさに巻き込まれることなく、自分にできることに向き合い、穏やかな気持ちで過ごしていきましょう。

折しも今日は東日本大震災の起こった日でもあります。世の中が平穏で温かいものであることを、一緒に祈りましょう。

お読みいただき、ありがとうございました。今日もあなたが自分らしく生き生きと過ごせますように。God dag!

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