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一時帰国の後で

2022年が、あとひと月で終わろうとしている。
10月には3年半ぶりに日本へ一時帰国することができた。遡ること5月末、翌月からの燃油サーチャージ大幅値上げを見据えての、一種の「賭け」だったが、無事に辿り着いた。その時、フランス移住後もずっとメールでやり取りをしていた10年来の友人と、久しぶりに顔を合わせた。前回までの一時帰国ではタイミングが合わず、実に7年ぶり。空港へ迎えに来てくれた彼女と夫とは初対面だったけれど、和やかに打ち解けてくれて、3人で楽しい時間を過ごした。

その友人が急逝したと、先日、家族から連絡を受けた。一人暮らしで発見が遅れたことが災いしたらしく、救助が早ければ助かるはずの病気が原因だった。最後に携帯でやり取りしたのが、倒れる3日前。もっと頻繁に連絡していればと思う一方、近所でもない限りは、返事がなくてもきっと忙しいのだろうと、そのままにしていたはずだ。やり切れない気持ちを今もただ引き摺っている。

昨年夏頃、友人は喫煙者であったことと、新しい職場へ移るタイミングから、ワクチン接種を決めていた。職場で圧力があるのかと聞いた私に、彼女は自分で決めたことだと答えた。自分がクラスターの原因になったらと考えると怖い、とも言っていた。例えそれが自身の選択でも「接種者であること」を示す必要があると感じさせるその空気自体が、やはり圧力である、と思う。
私が何故このワクチン(政策含む)に疑問を持っているか、専門家の情報も交えてメールで説明したけれど、中身を吟味するには至らなかったのだろう。優しさから反対意見を尊重してくれたものの、疑問を共有することはできなかった。

最近、オミクロン対応の二価ワクチンの、接種後の死亡が立て続けに報道され始めた。11月25日には、接種で亡くなった被害者の家族と厚労省、国会議員の勉強会が行われ、ワクチンの副作用による被害状況や超過死亡について、専門家から厚労省に対する厳しい指摘も複数あった。これは本当に多くの人に見て欲しいと願っている。ワクチンに賛成にしろ反対にしろ、被害者家族の訴えに心を動かされない人はいないだろう。それに対する厚労省の返答を聞けば、国がどのように考えて接種を推奨しているのかよく分かる。
https://odysee.com/@jimakudaio:9/2022-11-25-study-session-on-causal-relationship-between-covid19-vaccination-and-deaths:f

友人は、今年の夏には3回目を済ませたと言っていた。居住地のサイトを見ると、最後の接種から3ヶ月を経過した人には、順次4回目の案内を送るとあった。ということは、倒れる直前に4回目、オミクロン対応ワクチンを接種した可能性もある。夫と話して思ったのは、このワクチンさえ無ければ、例え悲しく残念だとしても、仕方なかったこととして、亡くなった事実を受け入れられる気がするのに、大小問わず数多の被害が報告される今、接種の影響を否定できないことが、私達に、本来必要のない苦しみを抱かせるのに充分だということだ。

このコロナ騒動の行く末を見届けようと、改めて心に決めた。各国の政府がメディアを使い、同じ手法で一斉に国民への接種に躍起になった、このワクチンとは一体何だったのか。何年経とうと、今後薬害が認められる日が来ても、絶対に忘れることはない。それだけ大事なものを奪われたのだ。

今もメールソフトを立ち上げると、友人から送られたメールが目に入る。まだ、メールを出せば、そのうち返事が来るような気がしてしまう。
いつか私も同じ所へ還る時が来て彼女に会ったら、私は多分笑い顔のまま怒るだろう。酷いよ、あんなに急に居なくなって。帰国したらまた会おうって言ったのに。ごめんごめん、っていう彼女の声が聞こえるようだ。独特のとぼけた冗談で返して来るだろう、目に浮かぶ。

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