
やりたいこと探し終わらせませんか? / 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
「何かに夢中になって生きてみたい。でも、やりたいことが見つからない。色々挑戦してみたけど、全部なんか違ったんだよな。」
「学びに時間とお金をいっぱい費やしたのに、何も身についてない気がする。好きなことを仕事にしたいけど、また次も違ったらどうしよう。」
「成功するには人より頑張らなきゃ。なのにどうして私はいつも疲れてるの?本当に根性がないなぁ。」
もしあなたが今そんな風に思っているとしたら、おすすめしたい本があります。八木仁平さんの『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』です。
私自身、この本に救われた1人なのですが、初めて読んだときの感想は「もっと早く出会いたかった!!」でした。この本に出てくるワークをすることで、自分の好きなこと・得意なこと・大事なことが分かり、今後の人生で何度も振り返るであろう、一生モノの地図が手に入ったからです。
やりたいこと探しの迷子を1日でも早く終わらせたいあなたに、ぜひ読んでもらえたらうれしいです。
やりたいことが見つからない理由

世の中で天才〇〇と言われる人たちの特集番組を見ると、ものすごい神童エピソードが出てきますよね。幼い頃から周りとは違う明らかな才能を持っていて、あとはそれを磨けばいいだけの状態。迷いようがないって、うらやましいですよね。
でも平々凡々な私は、自分の才能が何かなんて検討がつきませんでした。巷で言う「何事もやってみないと分からないよ」の言葉を信じて色々挑戦してみるけど、時間とお金ばかり使って疲弊していく日々。
「え、これって生きてるうちに見つかる?先に寿命が尽きそうなんだけど」
私はそんな風に思っていました。
そう、やりたいことの選択肢って無数にあるんです。その中からどうやって選べばいいのでしょうか。お金になりそうなこと?尊敬されそうなこと?人気のある職業を選べばいい?「やってみないと分からない」というのは事実だと思いますが、それにしてもキリがない。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』は、やりたいことを論理的に探す方法を教えてくれます。方程式はこちら。
好きなことx得意なことx大事なこと=本当にやりたいこと
「ふーん」と思ったそこのあなた。ちょっと待ってください。自分の好きなこと、得意なこと、大事なこと、本当に分かっていますか?私も分かると思っていたんですけど、この本を読むと、そもそも定義から違うことに気づきます。
実際のワークは本を読んでやってみてほしいのですが、今回はこの本を読むとどんなことが分かるのか、みなさんがイメージしやすいように私のワーク結果をお見せします。自分のことではありますが、他の人が見ても何かヒントが見つかるのではと思い、この記事を書くことにしました。
①大事なことは、仕事の目的になる

大事なこと=価値観というとイメージしやすいかもしれないですね。自分の内側に向いた価値観は、あなたの人生の目的。自分の外側に向いた価値観は、あなたの仕事の目的。
「自分はこう生きたい」という人生の価値観と、「人にこんな影響を与えたい」という仕事の価値観が、一本の線でつながっているとき、人は仕事に夢中になれるそうです。
自分の価値観について、あまり考えたことがない人も多いのではないでしょうか。でも価値観は何をするにも基盤になる考え方で、まさに「大事なこと」なんです。実際、私が過去に仕事が続かなかった原因をふり返ると、価値観が満たされていなかったケースがほとんどでした。

私の価値観は、「自分の心に素直に従い、自由でシンプルに生きたいし、周りの人にもそうあってほしい」でした。愛やチャーミングの要素は、この生き方ができれば不随して付いてくるものだと思っています。
②得意なことは、無意識だから気づかない

自分の得意なことを聞かれて何が浮かびますか?英語・写真・デザイン・IT知識…こういうものは、得意なことではなく、後天的な「スキル」。得意なことは生まれつき持っているもので、無意識のクセのようなものだそうです。
無意識のクセだから本人は得意なことに気づいていない可能性があります。しかもこのクセは、コインの表裏のように長所にも短所にもなります。自分のダメだと思っていた部分が、じつは長所にもなるんですね。
これは正直3つのうちで見つけるのが1番難しかったです。自覚がないことに気づくコツは、人の手を借りること。友達や家族が覚えている、自分に関するエピソードを参考に考えると少しずつ分かってきます。
才能にフォーカスした続編の『世界一やさしい「才能」の見つけ方』では、さらに深掘りして才能マップを作れるので、気になる方はぜひこちらも読んでくださいね。

③好きなことは、好きな理由まで考える

好きなことは、興味があること。好きな人ができれば、その人の趣味や考え方など、色々知りたくなりますよね。それと同じで「なんで?どうして?」と思うことが、あなたの好きなことです。
これは見つけるのが簡単そうですが、大事なポイントがあります。好きなことが分かったら、なぜ好きなのか理由まで考えること。
たとえば「旅が好き」と言っても、絶景が見たいのか、歴史を感じる建造物に惹かれるのか、ラグジュアリーなホテルに泊まりたいのか、現地の人とコミュニケーションをとって文化を知りたいのか、人によって違いますよね。旅というカテゴリーは同じでも、実際に惹かれているポイントは人によって大きく異なります。
なぜ好きか、自分なりの理由を理解しておくことが大切です。
【私の好きなことの場合】
ヨガ、ピラティス、登山、海でぼーっとする、動物とのふれあい、心理学、脳科学
→心と体が整っていること。シンプルで滞りのない状態が好き
旅、英語、海外に住むこと、映画、読書
→異なる価値観にふれてハッとする瞬間が好き
写真、K-POP、バレエ、きれいな色の服、花、カフェ、コピーライティング、ブランディング
→美しいもの、世界観、表現、クリエイティブが好き
私が見つけた、やりたいこと

冒頭でやりたいことを見つけるための方程式は
好きなことx得意なことx大事なこと=本当にやりたいこと
だとお伝えしました。この方程式に当てはめて、私もやりたいことを見つけることができました。
「旅」で出会う人や出来事からの気づきを(好きなこと)
ハッとしたり、前向きになれるような言葉と写真で発信し(得意なこと)
みんなが自分の心に素直に、シンプルで自由な人生を送れるようにしたい(大事なこと)
私はいま、トラベルクリエイターになるための講座を受けています。旅好きに囲まれて楽しい日々ですが、発信の方法はまさに十人十色。みんな強みを模索しながら、工夫してブランディングを考えています。
たとえば私が「世の中でニーズが高そうだから」という理由で、絶景写真やお得なフライト情報、各国のおすすめスポットなんかを紹介し始めたら、間違いなく失敗するでしょう。元々それを「好き」で「得意」な人たちに、どう頑張っても敵うはずがありません。
逆にライターやフォトグラファーとしてではなく、コンセプトから考えるクリエイティブディレクションのような仕事に挑戦するとしたら、それは得意なことから大きく外れていない気がします。
ありがたいことに「大事なこと・得意なこと・好きなこと」は、そうそう変わりません。1度真剣に向き合えば、この先仕事の方向性で迷ったとしても、ワークの結果を振り返れば自分の進むべき道が分かりそうです。
あなたのやりたいこと探し、終わっていますか?もしまだなら、年末年始など時間が作れるタイミングで自己理解のワークに取り組んでみてくださいね。