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⑥怒りを表現する時の4つのポイント

怒りを適切に、健全に、
そしてクリエイティブに身体の外に出す。

そんな表現の場を与えてあげるには
次の4つのポイントがあります。

1)おわったら、痕跡が残らないようにやる
2)人にその姿を見せない
3)身体を使う
4)安全にやる


1)おわったら、痕跡が残らないようにやる

モノを叩き壊す、叫ぶ、何かを殴るなどは
怒りを身体の外に出すのにとても有効です。

ですが、壊して後悔の残るものは壊さない、
処理に困るものは壊さない、
喉を痛め過ぎない、
何か殴る時に、自分の身体を痛めないなど
その時間がおわったら、何事もなかったかのように出来ることは大切です。

出して、解消するのが目的なのに
意図と違う副産物が出るのは、効果を削ぎます。

なので暴飲暴食もダメですよ。


2)人にその姿を見せない

セラピストに手伝ってもらう、ワークショップでみんなの前で表現する、という
明確に意図と必要性がある場合を除いて
不用意に誰かにその姿を見られないようにしてください。

見られたことが恥につながることもあるし
今後の関係に影響するのもややこしいです。


3)身体を使う

紙に書くのも、ある意味身体を使うことですが
ある程度のところで行き詰まりを感じる人も多いです。
そうなったらもっともっと、大きく身体を使ってみます。

心肺機能や関節に不安がある人は少しずつ、ウォームアップしながらやってみてください。

私は怒りの解消のために、1年間、週一回のペースでキックボクシングに通ったことがあります。
3分1ラウンドでサンドバッグをやるのですが
最後の30秒はとにかく手足を止めないでやる時間がありました。

ラウンドが始まる前に、あえて怒りが湧く人や出来事を思い浮かべてから始めます。

最初は余裕がありますが
心拍数の上昇とともに強制的に思考が消し飛び、
「10秒ってクソ長い!!」しか頭に浮かばなくなると
怒りの感情も消し飛びます。

ここまでやるのは不安がある、という人は
バッティングセンターで打つ、
スラックアウトで投げる、のもいいです。

動画を見ながらダンスとか。
水泳が合う人もいます。

ちまちまやるのが好きという人もいます。
キャベツやきゅうりの千切り、
縫い物、
半紙に筆で”シね”とびっちり書く、
鉛筆をナイフでひたすら削る、
サンダーで何かを磨く、
彫刻刀で掘る、などなど。

自分がやりやすくて、スカッとするモノを探してみてください。


4)安全にやる

ストレスが溜まるとドライブに行く、という人がいます。

モヤモヤの気分転換ぐらいならいいですが
あんまり怒りの解消目的ではお勧めしません。

速度超過で切符切られたり、
それで済むならいいけど事故したり。

そういう意味で、高いところから飛び降りるようなアクティビティも
怒りの解消目的では避けた方が良いです。
楽しむ目的でやってください。

モノを壊すのも、割れて飛び散ったり、
感電する危険がないかなど
十分に安全には配慮して行ってくださいね。


なぜこの4つが大切か

自分は安全に、適切に、誰も傷つけずに怒りを出せる、
ということを体験して学習することは
今後、怒りに焼かれるようなことが起きてもなんとかなる、
自分は対処できる、という実感につながります。

なので、自分も含めて誰も、何も、傷つけないことが大切です。


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