怪盗ルパン‐密室ミステリーの面白さを知る‐
みなさん、こんにちは!
前回のブログにも書いた通り👇、『コード・ルパン』と『赤い館の騎士-マリー・アントワネットを救え!-』の記事等を書いて、年内でブログは一旦お休みしようと思うのですが・・・その前に!密室ミステリー&しかもアルセーヌ・ルパンのストーリーが取り上げられている本があるので、そちらを先にご紹介したいと思います。
その本とは・・・こちらです👇
ずばり!『密室大図鑑』(以下、本書)です!
私、なぜか少し前から、不思議とこの本のことが頭に浮かぶようになり・・・。
この密室大図鑑には、海外・国内の密室ミステリーが紹介されているのです。
実は、この本が発売された当初に一度読んだ記憶があるのですが、もう今から約25年ほど前😅なので、何が書かれていたか全然覚えていなかったのですが・・・アルセーヌ・ルパンのストーリーが取り上げられていたことは覚えていたんです。
で、急に読みたくなり、図書館で借りてきました。
確か、アルセーヌ・ルパンの冒険譚からは、テレーズとジェルメーヌが取り上げられていたはず・・・と思っていたら、その通りでした!
アルセーヌ・ルパン冒険譚には、密室ミステリーを扱った素晴らしい作品が2つあります。
それが、テレーズとジェルメーヌ、そして雪の上の足跡です。
この2つの物語は、どちらも八点鍾に収められていて、しかも短編小説なので、とっても読みやすいし、ストーリーが秀逸なのです。
密室大図鑑では、テレーズとジェルメーヌが取り上げられているので、この記事でもそちらのストーリーをみていきたいと思います。
このテレーズとジェルメーヌは、あの奇厳城と同じくエトルタが舞台、というだけでもアルセーヌ・ルパンに興味がある方は読んでみたい!となるのではないでしょうか。
因みに、私がエトルタの海岸に行った際に、点在している脱衣小屋を見かけた時は、真っ先にテレーズとジェルメーヌのストーリーが頭に思い浮かびました(👈ルパンファンあるある⁉)
拙著でも、エトルタについて紹介しているので、宜しければご覧ください👇
そういえば、ノルマンディーのYouTubeも作ってました!👇
ノルマンディーの海岸で、しかも海水浴を楽しむ人やビーチにもたくさんの人がいる中で、ある男性が鍵のかかった脱衣小屋で背中を刺されて死んでいるのが見つかります。
その刺された傷は、自分では刺すことが出来ない位置にあり、どうやってその男性は殺されたのか⁉という謎解きをルパンが解明していくわけですが、ここでのルパンは本書でも述べられている通り、怪盗というより名探偵と呼ぶほうが相応しいくらい、密室の謎を明快に解き明かしていきます。
私、本書を読んで初めて気づいたのですが、脱衣小屋そのものが密室なうえ、周りにはたくさん人がいる状況であったことから、言わば二重の密室になっていたんですね。
いやー、やはりルブラン氏は凄い👏👏👏
しかも、”小説技術によって無理のない説得力のあるストーリーになっている”&”密室の必然性に申し分のない”と書かれていて、ルブラン氏のストーリー構成力に、改めて脱帽しました。
まだ、未読の方は是非読んでみてくださいね♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。