ブティックホテル
私は料理が苦にならない、むしろ大好きで、普段あまり贅沢をしない。さらに悲しいことに、私のパートナーは世界有数のJUNK EATER(ジャンクイーター、身体に悪いものしか食べない)と自信を持って断言できる、私のヘルシーな料理には一切手をつけず、マクドナルドなどのファストフードのみで生きている。
そんな人と暮らす人生は、時々切なくなる。でもその変わりと言っちゃなんだが、年に数回、海を超えて旅行に連れて行ってくれるから、文句言ったらバチが当たるのかもしれない。
そして私たち、日常生活で必要なもの以外はウインドウショッピングもしない、いたってシンプルなスローライフを送っているけれど、旅行に出ると美味しいもの、美しいものについつい手が出てしまう。
つまらない前置きはさておき、その海外旅行で決まって泊まるのが、豪華な5つ星高級リゾートでも、みんなが知っている無難な大型ホテルでも、まさかのファストフードのホテルバージョンのような味気ないホテルでもない。宿泊はブティックホテルと決めている。
小さなブティックホテルはそれぞれ個性があって、当然部屋数も少ないので、サービスが行き届いている場合が多い。また、たいていとても美味しい朝食が提供され、そのレストランがミシュランスターだったりする。バスアメニティーも、地元のオーガニック商品や、普段手が出ないような高級ブランドのものだったり、とにかく至れり尽くせりなのだ。
今回はイギリスの田舎街からパリにユーロスターでやって来て、今パリに滞在している。
イギリスではストラフォード・アポン・エイボンという、シェイクスピアの生家があるこじんまりとした観光地にある、(Indigo at Stafford upon Avon) ホテル・インディゴに滞在した。
インディゴ・ホテルはインターコンチネンタルやホリデーインと同じ、IHGグループのホテルだが、ロンドン、ミラノをはじめ、ヨーロッパの多くの都市にある。実は今月、渋谷に日本1号店がオープンしたとレセプションの人が教えてくれたので、興味のある方は是非泊まってくださいね。
他にあまり行きたいレストランが見つからず、評判の良いホテルのダイニングをリザーブした結果、大正解。パンもメインも付け合わせのポテトもデザートも最高のお味でした!
もちろん、翌朝も最高のBreakfast。
そして、今、パリではPont Royal (
ポン・ロワイヤル)に滞在しています。
このホテルはサンジェルマン・デプュレにあり、お隣がミシュランスターでお馴染み、ジョエル・ロブションのアトリエ・レストランという最高の立地。
ユーロスターで夕方にチェックインしたので、バーで軽くaperitif。
朝食はテラスの緑を眺めながら。フランスだけにクロワッサンとラッテの美味しいことと言ったら❣️
最後に、お正月に泊まっていたバルセロナのブティックホテル Serras hotel (セラス・ホテル)
ここはウェルカム・シャンパンから始まり、出かけるときに行ってらっしゃい、帰るとお帰りなさいと、名前付きで声をかけてドアを開けてくれる。海外ではとても珍しい光景である。
朝食は今まで訪れたホテルでトップクラスの美味しさ。素敵な空間で、素晴らしいサービス、朝からイベリコハムも食べられて大満足。
屋上には開放的なテラス
出かけて部屋に戻るとおかえりなさいのスイーツ。
こういう経験をしてしまうと、大型のホテルが味気なく感じてしまう。
もちろん、一泊数十万のブルガリやアマン、ペニンシュラなどを定宿になさっている方には、ごく当たり前のサービスに違いない。
でもブティックホテルはそこまで散財しなくても上質で親密でプロフェッショナルなホスピタリティを満喫できる、旅の強烈な味方になるのだ。