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ハーバードビジネススクールにおける女性管理職研究

“Glass Half-Broken“であるアメリカの状況が分かる本が出版されました

英治出版さんからすごく面白い本が出たのでご紹介。自分でこういう本を書きたいなと思っていたものを、ハーバードビジネススクールの先生が書いてくれました。女性が管理職となっていく上での課題はもちろん、職場や関係者ができる具体的な対策が書かれています。さすがアメリカの本だなと思うのは、「管理職」が課長部長クラスにとどまらず、「社内昇進型の取締役」までを射程にいれていることです。ここまで網羅的にかつ研究ベースで書かれている本は希少と思います。“Glass Half-Broken“という原題が秀逸です。

働く女性達は、これから自分が直面しうる課題を知るために是非読んでほしいと思いますし、男性個人ができること、企業(人事)ができること、中間管理職ができることにも章が割かれていますので、男性や経営に携わる皆さんにも読んでほしい。

正直アメリカでもまだこんな大変なのかという気持ちがなきにしもあらずですが、まあ事実は事実として知った上でどうするかを考えることは効果的だし、当事者やアライが連携していくことが大事だなと思います。また最後にハーバードビジネススクールにおける取り組みが書かれていますが、教育課程で無意識にジェンダーバイアスをすり込まないための対策は重要だと思います。

本の構成

はじめに なぜ女性経営者は少ないのか
第1部 エリート女性がぶつかる無数のハードル
 1 裏切られる「ガールパワー」――就職から中間管理職まで
 2 女性エグゼクティブの誕生――厳しい競争を勝ち抜く秘訣
 3 最高峰に立つ女性たち――取締役を目指せ
第2部 ジェンダー平等のために企業ができること
 4 未活用の秘密兵器――男性アライのパワー
 5 企業に贈る処方箋――ガラスの天井を取り除く組織的なアプローチ
 6 変化を阻む中間管理職――インクルーシブなマネジャーになるための手引き
結論 ブレークスルーのときがきた
 エピローグ ジェンダー・バランスシート
 ――ハーバード・ビジネス・スクールのケーススタディ

インタビュー記事はこちら

ご縁をいただいてインタビューを受けましたが、私はこの本を補完する形で、家庭でできる対策についてお話ししました。私の研究もご紹介くださっています。


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