家族とのお別れ

立て続けに私の親、夫の親が亡くなってしまった。

ただ、亡くなった二人ともにじゅうぶん天寿をまっとうしている、と思える年齢。
本人は「(笑いながら)早くあっちへいきたいくらい」なんて言っていたくらい。

看護師をしている友だちが、
お年寄りが亡くなった時は
「楽になりましたね」と心で思うようにしている、と言っていたことがあった。

そんな知識の積み重ねで、還暦間近の私は寂しいけれど、「順番」という意識が強い。

ところが、孫にあたる、私の子らが大層なダメージを受けていた。
そうだった。
死が怖い年齢なんだった。

泣いたところを見たことがない父親(私の夫)が泣いていたことがショックだったそうだ。
次はお父さんなの?
そんな恐怖がきているようだ。

葬儀が済んで、しばらくしてから二人の子どもと話していて、それぞれ大泣きを始めた。

二人とも家を出ている年齢なので、別々に電話での号泣。

そうかそうか。
そういうケアが必要だったか。
慌ただしく忌引き特休をとり、仕事と学業に復帰した二人。

ごめんごめん。
もっと、もっと配慮が必要だったね。

しかも、ここへきて、夫までダメージをくらい、朝起きられないとのたまう。

時間が必要なことってあるよね。
頭でわかったつもりでも、気持ちはつらいってことだよね。
ゆっくりお別れしよう。

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