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ターニングポイント

変わり目、分岐点。

これまでの人生、私のターニングポイントは2つだったかなと思う。

プライドを捨てる覚悟をしたこと
一人暮らしを始めたこと


どちらも、前職にて、部署異動した際に経験したものである。

異動で、望んでいた職種から変更になった時に、なかなか受け入れられず、不満がある中仕事をこなしていた。

不満がある中でも、自分の中で決めていたことも二つあった。

・移動先では嫌いだなと思う人を作らないこと
・1番の嫌だった原因の、「夜勤」開始までは続けること

嫌いだなと思う人を作らない=自分からも嫌われるような振る舞いをしない(なぜなら、嫌な仕事の上に人も嫌になると、逃げ場がないため)、というのも一つであり、異動についての気持ちなど、聞かれたら答えるが、自分から不満を新しい移動先の同僚には言わなかった。

しかしながら、やはり満足ではないことは伝わってしまう。

その時に、後輩から、「お前、早く◯◯にいたというプライドを捨てろよ、仲間だろ」と言われた。

言われて気付いた、執着しているのは私だけであること、◯◯にいた、という事実が一体何をもたらすと言うのか、ということ。

そして、そんな気持ちのままの私のことを仲間だと言ってくれること。

ウェルカムと言ってくれる人たちに、ゲートを閉ざしているのは私。

自分が思っていた以上に、受け入れようとしてくれる人がいるという事実に、素直に嬉しかった。

1番嫌だった原因の「夜勤」。

夜勤ありきで入社したわけではなかった。

サラリーマンとしての扱いなので、当たり前に異動がある、といえばそうなのだが、まさか自分が30歳になろうとしている時に、そこから夜勤を開始することになるとは思ってもみなかった。

若ければ、そして入ってすぐから夜勤があると分かっていた仕事であれば、自分で決めたこととして納得していたと思うが、異動に加え、未経験の夜勤対応とは..キツかった。

そして接客が好きで、多くのお客様にまみれていたところから、お客様対応もあるが、どちらかというと裏方になるところへの異動となることへ、寂しさや、自分の力不足を突きつけられているようで、苦しかった。

そんな中、友人からは、「異動、そんなに嫌かな?私は他部署も経験できた方が知見が広がると思う」と言われた。

自分にはない発想だったので、記憶に残っている。

そして、そんな風に思える人は、成長が早いだろうな、と感じた。

また、このタイミングで、プライベートにおいて、一人暮らしをした方がいいと思う、ということを言われることが増えた。

興味はあったものの、実家から通える距離にいるため、行動に移したことがなかった。

しかし、30歳独身で実家暮らしの人は、夜とかなんか誘いにくいし、この人大丈夫かなという印象を抱く

と言われることもあった。

時を同じくして、「夜勤」開始の通達が入った。

..泣きながら受け入れることを選択した。

やりたくないな、もあるし、不安、もあった。

しかし「仲間」の力が勝ったのだと思う。

夜勤開始する前に、不動産屋巡りをし、一人暮らしアパートを契約した。

自分で選択した、自分で決めた新しい道や環境。

そこから、自分を取り巻く環境がみるみると変わっていった。

すると、周りからの評価も変わり、「けっこう向いていると思う、なんかガッツが違うよ」なんていう声が上がっていることを耳にした。

「好き」と「自分に合う」仕事、というのは違うのかもしれない、という気づきを残して異動後1年半ほどで結婚を機に退職をした。

悩みもがきなぎら経験する中で、ちょっとした一言、自分にはない考え、気付き、そこから自分で一歩踏み出した先に、光が見えてくる。

あの時諦めなくてよかったな、やれるだけやった自分は間違いではなかったし、無駄だったと言うことは何一つないのだ、と自信に変わる。

あの時を振り返ると感じる、自分の「ターニングポイント」。

全ては、目に見える全てのことはメッセージと捉え、どう行動していくのか。

動けば動いただけ、得られるものは多い、という経験値を上げた私は今、またあの時の頑張りを胸に、新しい道に向け、行動し続けている。

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