産後の体型が変わるわけ(お腹編)
赤ちゃんは生まれたのに、なぜかお腹はぽっこりしたまま…
そんな方は「腹直筋離開」が原因かもしれません。
妊娠が進むにつれてお腹はどんどん大きくなっていきますが、それにともなって腹直筋、いわゆるシックスパックの筋肉も縦横に引き伸ばされていきます。
腹直筋はおへそのラインを中心に2つの筋腹があります。そのおへそのラインを「白線」といいます。白線によって左右の腹直筋がつながっているのですが、この白線が伸びきってしまい、腹直筋が左右にパカッと広がってしまった状態が腹直筋離開です。
この、腹直筋離開があるかどうかのチェック法
1)仰向けに寝て膝を立てる。
2)へそをのぞき込むように頭を持ち上げる。
3)その状態で、おへその上下に指が2本以上内臓のほうに埋まっていけば離開あり。
妊娠後期の方の約70%に起こるとされ、そのうちの50%は分娩後も残ると言われています。
腹直筋離開があるとどうなるか。
離開があるってことは、腹直筋にたわみができているということです。また、腹直筋は外腹斜筋と連結があるため、離開があることによってアウターマッスルが効きにくい状態になります。
かつ、インナーマッスルである腹横筋、内腹斜筋も産後は使いにくいことが多いので、腹部がノーガード、とても不安定になるわけです。
脆弱になった腹部は内臓の重みすら支えることができなくなり、下前方へポッコリと飛び出してしまうのです。
では、どうすればいいのか。
お腹が出てるから、腹筋を鍛えよう!といって、体を二つ折りにするような腹筋運動は厳禁です。
ボタンホールを創造してください。ボタンホールを折り曲げるとホールが開きますよね。裂けているものを、折り曲げると、更に離開は進みます。
そこで注目したいのがインナーマッスルである、腹横筋です。
腹横筋は白線の下側で筋膜で左右の連結を持っており、腹直筋は腹横筋下部で腹横筋の下に潜り込むため、腹横筋をうまく機能させるようになれば、腹部の安定性は維持できるのです。
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