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こってこてのAppleファンが批判するApple Vision Pro

今朝午前6:11に24時間Apple Vision Proをかけ続けて使い倒した旧来からのAppleファンのXへのレヴュー投稿が大変興味深かったので解説していきます。

こってこてのAppleファンはこの新しいデバイスに文句たらたら

Apple Vision ProについてのAndrew Wilkinsonの感想を読むと、彼はAppleの熱烈なファンであるにも関わらず、この新しいデバイスに対してかなり批判的な意見を持っていることがわかりますね。彼の指摘する問題点—特にデバイスが顔に残す赤い跡、視界のぼやけ、低光量での映像の不安定さ、そして重さ—は、現行の形状やアイデアについて再考を促すものです。


ジョブズならこんなもの出さない by Andrew Wilkinson

彼が提起する「スティーブ・ジョブズならこのような孤立を促すデジタル・スキーゴーグルを市場に出しただろうか」という疑問は特に興味深いです。Wilkinsonは、Appleが過去に示したイテレーティブ(段階的な改良)なアプローチを考慮すると、Apple Vision Proの現在のフォームファクターが将来的に主流となるブレークスループロダクトになるとは思えないと述べています。

ホームシアターではない一人っきりで見る映画

また、彼が述べる「家族と一緒に映画を見る時、皆がVision Proを装着してSharePlayに参加するのか?」という疑問は、デバイスがもたらす可能性のある社会的孤立についての懸念を示しています。

Apple Vision Proを Newtonに例える

Wilkinsonがこの技術をApple Newtonに例え、「正しい方向性だが、間違ったフォームファクターで十年早すぎる」と評していることは、今後の技術発展に対する期待と同時に、現在の形状や実装に対する懐疑論を反映しています。彼の意見は、Apple Vision Proが今後どのように進化していくか、またテクノロジーがどのように社会に受け入れられるかについて、考える一つの視点を提供してくれるでしょう。

Apple Newtonは、Appleが1993年に発売したパーソナルデジタルアシスタント(PDA)で、ハンドヘルドサイズのコンピューターです。Newtonは、タッチスクリーンを使用して直接入力を行うことができ、手書き認識機能が特徴的でした。そのため、一種の「最初のタッチデバイス」と見なすことができますが、現代のスマートフォンと比較すると、その機能や用途は限定的でした。確かに、スマートフォンの先祖と言える側面はありますが、直接的な進化の系譜ではなく、むしろタッチベースのインターフェースの可能性を示唆した初期の試みの一つです。

Newtonもまたジョブズがいない時期に作られたデバイス

Newtonプロジェクトはスティーブ・ジョブズがAppleを一度離れていた時期に開始されました。ジョブズは1985年にAppleを去り、1997年に復帰するまでの間、Newtonは他のAppleのエンジニアやデザイナーによって開発されました。従って、このデバイスはジョブズが考えたわけではありません。

実際、ジョブズがAppleに復帰した後、彼はNewtonプロジェクトを終了させる決定を下しました。これは、ジョブズがAppleの製品ラインナップをシンプルにし、会社を再建するために不採算部門を削減したいと考えていたからです。 このエピソードが彼の頭によぎり、「もしジョブズが戻ってきたらApple Visionを終わらせるだろう」と言いたいのでしょう。

彼のApple Vision Proレビューへのリポストたち

彼に反対する意見もあれば、今後のApple Visionの進化に期待するポストもあります。

私はこの賭けの反対側に立つつもりです。

これはむしろ初代Macに似ています。時間が経つにつれてサイズが小さくなりました。最終的に Mac OS は iOS につながりました。メガネは初代iPhoneのようなものになります。

これは、Apple が製品戦略と一致しているからではなく、できるという理由だけでムーンショットを取ったように感じられます。これは、Microsoft がインターネットを失ったのと似ています。 Apple にとって、AI は見逃していた分野でした。彼らは軌道修正するだろうが、その代償は何だったのだろうか?

オリジナルの Vision Pro の特許は、Apple が Steve の統治下にあった 2007 年に申請されました。

私はあなたに同意します。セクシーじゃないよ。いずれにしても作業速度が向上するのであれば、誰かが自分のオフィスでこれを使用しており、それが「クール」な要素になっているのがわかるでしょう。家族で使う?忘れて。家で頭を下げているのは、すでにダサくて、セクシーでなく、非生産的です。

100%同意します。 6か月も経てば、それらはすべて棚の上で埃をかぶっているでしょう。

あなたが正しいと思います。スティーブ・ジョブズならこれを出荷しなかったと思います。そしてジョニー・アイブもこのデザインにゴーサインを出したとは思えない。 「ポケットに 2,000 曲」という言葉はすぐに理解できました。 「空間コンピューティングの時代へようこそ」という言葉には、同じようなキャッチーなものはありません。

おそらく、現時点で XR の最良の使用例の 1 つであるゲームにもっと (あるいはまったく) 重点を置かなかったのは間違いだったと思います。少なくとも、エキサイティングな新しい世界に浸って楽しんでいるのであれば、ヘッドセットの不快さからいくらか気を紛らわせるのに役立ちます。フローティング ウィンドウで Excel スプレッドシートを表示する場合も同じとは言えません。そこには魅力的なものや楽しいものは何もありません。 デュアルストラップではないヘッドストラップが出荷されたことさえ、ある意味狂気の沙汰だ。長期使用に最適だというレビューは一つも読んだことがないと思う。なぜこれがテストで見逃されたのでしょうか、それとも Apple が単に気にしなかったのでしょうか?また、何年にもわたって出荷されてきたすべてのヘッドセットについて、競合他社がヘッドセット自体の重量配分でこれまでに何をしてきたかを考慮していなかったのもおかしな話です。バッテリーをポケットに入れるのではなく、バックストラップに取り付けるとバランスが取れます。

筆者はこの人の意見と概ね一致します。ソロでApple Visionをかけて何かを行うより、大勢で遊びたいじゃないですか。みんなで一つの3D映像の中であそぶとか、みんなでゲームの中で遊ぶとか。3Dの仮想空間を感じるためのツールなんだから一人で遊んでいても飽きそう。
というかそもそも「重そう」これだけですね。食指が動かないのは。

一方国内での評価

概ね良好な様です。

ABEMAの使用感動画

こちらの動画で実際にApple Vision Proの画面を写して使用感をレビューしていますので、合わせてご覧ください。

Apple Vision Pro生産中止のお知らせ

続報です。この記事を書いて4カ月以上たちますが、Appleはビジョンプロの開発中止を発表しました。Apple Vision Proが発売されて僅か4カ月ですが、2024年6月19日にAppleは開発中止を発表し、機能を絞った廉価版については依然として来年末までの発売に向けて取り組んでいるとの事です。


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