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OpenAI×マイクロソフト×ソフトバンクのAI計画にトランプが追い風!

なんと、OpenAIとMicrosoftが進めているスターゲイト計画(下記のNote参照)は、イーロン・マスクの政局入りで反故にされるのかと懸念していましたがその逆でした。スターゲイト計画については下記の去年3月のNoteで解説していますので合わせてご覧ください。

では下記のニュースサイトのトランプ大統領のスターゲイト計画支持についての記事をまとめていきたいと思います。


Financial Times: 「Donald Trump to unveil $100bn AI infrastructure investment
Associated Press: 「Trump highlights partnership investing $500B in AI
MarketWatch: 「Oracle, Nvidia and other Big Tech stocks jump on Trump's Stargate AI initiative
The Times: 「Trump executive orders live: President announces $500bn AI investment


なお、OpenAI公式からの発表はこちらのポストでご覧ください。

OpenAI公式ポストの日本語訳:

スターゲイト プロジェクトは、今後 4 年間で 5,000 億ドルを投資し、米国で OpenAI の新しい AI インフラストラクチャを構築することを計画している新しい会社です。私たちはすぐに 1,000 億ドルの投資を開始します。このインフラストラクチャは、AI における米国のリーダーシップを確保し、数十万人の米国人の雇用を創出し、全世界に莫大な経済的利益をもたらします。このプロジェクトは、米国の再産業化を支援するだけでなく、米国とその同盟国の国家安全保障を保護するための戦略的能力も提供します。 スターゲートの初期出資者は、ソフトバンク、OpenAI、オラクル、MGXです。ソフトバンクとOpenAIはスターゲートの主要パートナーであり、ソフトバンクが財務責任を、OpenAIが運営責任を負います。会長は孫正義氏が務めます。 Arm、Microsoft、NVIDIA、Oracle、OpenAI が主要な初期技術パートナーです。テキサスを皮切りに現在構築が進められており、最終合意に達するまで、さらに多くのキャンパスの候補地として全国で評価を進めています。 Stargate の一環として、Oracle、NVIDIA、OpenAI は緊密に協力してこのコンピューティング システムを構築および運用します。これは、2016 年に遡る OpenAI と NVIDIA の緊密な協力関係と、OpenAI と Oracle の新しいパートナーシップに基づいています。 これは、OpenAI と Microsoft の既存のパートナーシップにも基づいています。OpenAI は、この追加のコンピューティングを活用して Microsoft と連携し、主要なモデルをトレーニングして優れた製品とサービスを提供することを継続しており、Azure の消費量を増やし続けています。 私たち全員は、全人類の利益のために AI、特に AGI の構築と開発を継続することを楽しみにしています。この新たな一歩は、その道のりにおいて極めて重要であり、創造的な人々が AI を使って人類を向上させる方法を見つけ出すことを可能にするものと信じています。

OpenAI

マイクロソフトとOpenAIが始めたスターゲイト計画とは

スターゲイト計画は、OpenAIがマイクロソフトと共同で推進するAIインフラ構築の大規模プロジェクトです。この計画は、AIを活用して新しい社会基盤を構築し、テクノロジーを通じて世界を進化させることを目指しています。特に、クラウドコンピューティングプラットフォームであるMicrosoft Azureを基盤に、膨大な計算能力を活かしてAIモデルの学習と実行を加速する仕組みが中心となっています。

また、スターゲイト計画のもう一つの特徴は、企業間の協力体制です。OpenAIが開発した先端AI技術をマイクロソフトのインフラと組み合わせ、より効率的で大規模なシステムを構築することで、AI技術を実社会に広く普及させることを目的としています。この計画により、AIが社会のさまざまな分野での課題解決に寄与し、新たな雇用創出や産業革新が期待されています。

Stargate構想がこれまで頓挫していた訳は?

UAEやMGXから資金を受けていた件が、バイデン政権時に国家安全保障上の懸念として問題視されていました。なぜトランプ政権になりそれが解放されたのかは下記のような理由が考えられます。

  1. トランプ政権時代の親企業・投資家政策
    トランプさんは、過去にも国家戦略的なプロジェクトや企業投資に対して、アメリカの利益を優先する視点で積極的に動いたことがある。スターゲイト構想も、アメリカの再産業化やAI競争力の確保という明確なメリットがあるため、これを支持した可能性がある。

  2. アラブ首長国連邦(UAE)との関係
    トランプ政権時代、UAEとアメリカは経済・安全保障面で非常に良好な関係を築いていた。特に、UAEが中東での親米的パートナーとして認識されていたため、UAEの資金(MGX)がアメリカの戦略的プロジェクトに関与することに抵抗感が少なかったのかも。

  3. スターゲイト構想の戦略的重要性
    トランプさんがお墨付きを与えた理由の根本には、スターゲイトが国家安全保障や経済的利益に直結している点があると思う。AIやテクノロジーの分野でリーダーシップを保つことは、米国の優位性を守る重要な鍵だからね。

Stargate株式会社でのMicrosoftの立ち位置

「Stargate株式会社」には、Microsoftは出資者としては参加していませんが、技術パートナーとして重要な役割を果たしています。具体的には、MicrosoftはOpenAIの主要なクラウドコンピューティングプロバイダーとしての地位を維持しつつ、OpenAIが他のプロバイダーと協力して追加の容量を構築することを許可しています。 これにより、OpenAIはOracleと協力して新たなインフラを構築する道が開かれました。

さらに、MicrosoftはOpenAIのAPIサービスの提供において独占的な権利を保持し、収益共有や戦略的パートナーシップの要素も2030年まで継続されます。また、Microsoftは技術パートナーとして、NVIDIAやArm Holdingsと共にStargateのインフラ構築に関与しています。

これらの取り組みにより、MicrosoftはAzureを通じてOpenAIの製品やモデルのトレーニングを引き続きサポートし、Stargateプロジェクトの技術的基盤を支えています。

トランプとAI投資の経策

トランプ新大統領がスターゲイト計画の支援を決定した背景には、不確実な世界情勢の中で、アメリカを頑固なAIリーダーとしてさらに押し上げようとする意図があります。トランプの政治の根本には「メリットファースト」を重視する思想が深く居存していると言われており、AIの解決能力や集約化により、大きなシステムを動かして「アメリカの未来」を保障することを目指しています。

サム・アルトマンとの合作の意義

OpenAIのCEOであるサム・アルトマンは、この計画において重要なビジョンを持っています。トランプはサムの要請に従う形で、AIインフラの構築に対する国家の支援を重要視しています。サムのビジョンには「人類を深い危機から救う」という意図が深く浸透しています。トランプはそれを支える企業として、実践を加速させようとしています。

ソフトバンクのビジョン

ソフトバンクグループの孫正義氏は、スターゲイト計画の新たなコミットメントを決定し、AIインフラ構築における資金の手配を最優先下にしています。孫正義氏は「十万人分の新たな集中職につながる」として、務役創出が本計画のキーであると明述しています。これにより、米国の経済の成長と国際的なシェアの達成が目指されています。

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スターゲイト計画の未来

スターゲイト計画は、ただのAIプロジェクトに止まらず、その技術を使って社会を完全に変革します。計画の不明な点はなおおおるものの、大規模なデータの切り取りや全世界の新たなユーザーフレームの創造につながる気配があります。その末札にゃ、AIが世界を再構成する時代の到来が演出されることは間違いないでしょう。

スターゲイト計画は日本のAI普及と産業構造の再編成を牽引する?

日本は現在、少子高齢化や生産年齢人口の減少といった課題に直面していますが、スターゲイト計画で開発される先端AI技術が日本に展開されれば、製造業やサービス業を中心に自動化が進み、新たな付加価値を生む産業構造への転換が期待されます。

ソフトバンクグループのリーダーシップにより、日本企業がこの計画の成果を活用して国際競争力を高めるチャンスが広がるでしょう。教育分野においても、AIを活用した次世代型の学習プラットフォームが整備されることで、人材育成が促進され、日本の競争力がさらに向上する可能性があります。

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このように、スターゲイト計画は日本のAI普及を加速させるだけでなく、産業構造そのものを再編成し、次世代の経済成長を牽引する鍵となるでしょう。
感動的なフェイク画像をポストしている人がいるので紹介しておきます。


マイクロソフトもOpenAIとの契約の一部変更を発表

一方OpenAIとスターゲイト計画を進めてきたマイクロソフトですが、ここにきてOpenAIとの独占契約を緩め、オラクルの参入に道をつくりました。マイクロソフトは、「パートナーシップの主要な要素は2030年までの契約期間を通じて維持される」とコメント。その中で、OpenAIの知的財産(IP)へのアクセス、収益配分の取り決め、そしてOpenAIのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)に関する独占権は、今後も引き続き保証されると述べています。

なお、Microsoftがスターゲイト構想のハシゴを外された懸念を持ってる人に対して、サム・アルトマンが今日になってしっかりフォローアップポストをしていますので、紹介しますね。


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