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アメリカで大ヒット映画バービーをイーロン・マスクが批判

イーロン・マスクはこのようにポストしています。

「バービーが『父権制』という言葉を言うたびにショットを飲んだら、映画が終わる前に気絶するだろう」

イーロン・マスク

下記の読売の記事を読むとわかるように内容はとてもwokeなものだとわかります。アメリカでwokeと呼ばれているものはLGBTQを支持、ルッキズムを否定し、多様性を推奨するリベラル派を指します。

バービーはなぜ保守層の批判の対象になるのか

映画『バービー』が保守派に批判される理由について、以下の視点から考察すると、

  1. ジェンダーの多様性: 映画はジェンダーの多様性とクィアな存在を前面に押し出しており、これは一部の保守派にとっては挑戦的なテーマ性となるかもしれません。特に、バービーが生殖器を持っていないことから「女性でない」という議論は、性別の定義に対する保守的な見解と衝突する可能性があります。

  2. 女性のステレオタイプ: 保守派の中には、伝統的な家庭の価値観や女性の役割に対する強い信念を持つ人々がいるかもしれません。映画が1960年代のステレオタイプな女性像から進化し、現代のフェミニズムの視点を取り入れていることは、これらの価値観と対立する可能性があります。

  3. 社会的・政治的な背景: 映画のテーマ性は、現代社会のジェンダーに対する議論と密接に関連しています。性別の自己認識、ジェンダーの流動性などの問題は、政治的に分断されたテーマであり、保守派とリベラル派の間で意見が分かれることがよくあります。

  4. バービーの象徴性: バービー人形自体が、女性の美のステレオタイプとしての歴史を持っているため、そのイメージの変化に対する抵抗もあるかもしれません。バービーが伝統的な女性像から離れ、より包括的で多様な女性像を表現する方向に進んでいることは、一部の人々にとっては受け入れがたい変化となる可能性があります。

上記の要素が保守派の一部からの批判を引き起こす理由となっている可能性があります。

映画『バービー』の分析

このアメリカ保守層曰く、『非常にwokeな映画』バービーを深掘りしてみると、

  • バービーとフェミニズム: バービー人形は、女性のステレオタイプな美を子供に植え付けるとして以前から批判されていました。マテル社は多様なバービーの製造に取り組んでいますが、その過去の女性差別の象徴としてのイメージは消えていません。

  • 映画の構造: 映画は『トイ・ストーリー』や『LEGO ムービー』といった作品と共通点があります。特に『LEGO ムービー』との類似性が強調されています。

  • フェミニズムのテーマ性: 映画は明確にフェミニズムに根ざしており、主人公バービーのアイデンティティ・クライシスが描かれています。彼女はステレオタイプな女性像でありながら、生殖器を持っていないことから、自分が本当に女性なのかという疑問を抱えます。

  • ジェンダーバリアントな物語性: 映画はジェンダーの多様性とクィアな存在を探求しています。バービーは自分自身を導く「変てこバービー」やアランといったキャラクターと共に、自分のアイデンティティを見つけます。

  • ラストのメッセージ: バービーは最終的に「どんな身体であろうと私は女性なんだ」という強いアイデンティティを持つことを宣言します。このカミングアウトは、ジェンダーの多様性と自己受容の重要性を強調しています。

バービーに植え付けられたステレオタイプを払拭しようとした映画?

マテル社は多様性に配慮したバービーをいくつも発売してきました。黒人バービー、身体障害者バービー、ダウン症バービー、脱毛症バービー、白斑バービーets. どんなバービーが発売されたかは、下記の記事を参照ください↓

このような努力の証としてこの映画が制作されたと考える事ができます。

着せ替え人形の需要

玩具協会のこのページのレポートによると着せ替え人形市場は伸びているわけではなさそうです。2022年度国内玩具市場規模(主要10品目)のレポートを見ても、2022年で7位です。ですがぬいぐるみ市場は2021年に比べて伸びていますが、「ままごと・着せ替え人形」ジャンルは減っている事がわかります。

女児が女児として理想の女性像を学ぶためにままごと・着せ替え人形ごっこをする事が減ってきているのかもしれません。むしろ、大きなお友達需要の方に高まりを見せているかもしれませんが。

日本女性の総意は果たして?

今、「女性のための映画」がXでトレンド入りしています。「アメリカ大丈夫?って言ってる日本大丈夫?」とリポストされる始末。大丈夫、日本だけでなくアメリカの男性代表イーロン・マスクも異を唱えています。


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