「なんとくなくだけどさ、お前は結婚しないと思うわ」
男性、齢21、恋愛経験ゼロ、童貞。
僕は恋愛経験はゼロだ。といっても現代で「恋愛をしたことがない」と言う人は珍しくないのだろう。高校生の頃まで周りが恋バナをしない、女性と付き合うという音沙汰もなかったため、危機感というものがまるでなかった。
しかし、学校を離れてネットで知り合った人たちと恋愛の話になると、必ずと言っていいほど、僕が付き合ったことがないことに対して、「えぇ~~!」だったり、「なんで?なんでなの?」だったり、「寂しくないの?」だったり、挙句の果てに「可哀そう。。。」と言う輩までいた。
「恋に落ちる」ということは、寝ても覚めても好きな人のことしか考えられなくなる現象だというではないか。僕はその感覚に一度も陥ったことがないので、たぶん恋をしたことがないのだと思う。
19歳の頃に「僕はなんで、人を好きになったことがないのだろうと」大学1年の夏休みにずっと考えていた。そこで出た理由として、、、
・自分のスペックが低いから、恋を諦めている
・話すことが苦手なので、つまらないと思われるだろう。と諦めている
・自分はカスだと思っているため、人を好きなってはいけないと思っている。
・。。。。。
というような、見るに堪えない理由がズラズラとあるわけだ。自分は恋心が壊死しているものだとてっきり思っていたが、自分の心が死んでいたとはな。新しい発見をしたものだな!
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こういう胃が重くなるような文章は誰が好んで読むのだろうか。おそらくこういう苦し紛れの文章は、自分で見返しても面白くない。自分が見返したくなる文章をこのnoteという憩いの場では書きたいのだ。
しかし、こういう文章をたまぁ~に、無性に書きたくなる。
10年後の自分!笑ってくれや!俺はこんな、一見闇が深そうな文章を書いてるけど、21歳の俺はなんも考えてないから!
ただ、ぼぉ~と生きてるだけや!
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大変お見苦しいところをお見せしました。🙇🙇
しかし、こんな卑屈の奴にも、もしかしたら、まだ恋愛の感情は生きている可能性があるのだ。
友達と歩いている時に突然、「なんとくなくだけど、お前は結婚しないと思うわ」と不意に言われた。僕は何のことだと、急になんだと思い、咄嗟の返しで、「おう、自分でもそう思うわ」と返答した。
特に話が展開するわけでもなく、このなんてことない、やり取りで終わったのだが、なぜかその後、沸々と湧き上がってくるものがあった。
苛立ちと悔しさだった。
彼女がいないということに、コンプレックスも何もない。女性を好きになったことも一度もない。だから、無理に作ることもないし、焦ることもない。結婚なんて、自分とは違う次元で行われているもの。というくらいには、結婚という文字は程遠い。
しかし、このセリフを言われた日は、なかなか寝付けなった。なんで、こんなにイラついているのだろうかと、不思議で仕方なかった。
~終~
※この話はノンフィクです