自分の意見を怖くて言えない子が、自信はないけど少し言えるようになるまで

先日、自己紹介に書いた通り、私は自分の意見を言うのが苦手です。数年前までは、苦手どころか『怖くて言えない』状態でした。
でも社会の荒波は容赦なくて、、noteで少しずつ練習していきたいです。

ただ、常に内気でネガティブ、というわけでは、実はありません。自分で言うのもあれですが、友達は多い方だし、どちらかというとポジティブです。なのに『自分の意見』となった途端足がすくんでしまうのです。
なぜなのか?まずは過去を振り返り、自己分析してみたいと思います。


幼少期〜大学2年生まで:『正解』をぐるぐる考えすぎて何も言えない子供

物心ついた時点で、自分の意見を言えない子が完成していました。
思い当たる背景は下記の3つ。
①親戚中で一番年上の子供だったので、物心ついた頃から、「あきちゃんはすごいねえ」「あきちゃんは賢いねえ」と言われることが多かったこと
②父が「こうすべきだ!」と言ったら話し合いの余地もないタイプだったこと
③母や祖母は、とても世話好きで『優しくて』、私が言う前に、何なら考える間も無く、身の回りのことをすべて整えてくれたこと

何だか人のせいにしていますね、そんな自分も嫌いです。
上記3つの結果何が起きたかというと、
・とにかく②③の中で自分の意見をいう機会が少ない
・①②の影響で『正解』を言えないといけない強迫観念に近いものが定着した

機会が少ないのに、いざ機会が来たら正解を言わないとならない、となったら、そりゃ尻込みしますよね。
これで、小学校低学年にはもう『賢く正解を言える自分』でないと怖くて表に出せなくなっていました。
(直木賞候補の『令和元年の人生ゲーム』がぶっ刺さっています。)

国語も算数も、テストの点数はいいのに、「授業中に手を上げて発言できるようになりましょう」の言葉と共に、通知表は4ばかり。
自分に自信を持てない悪循環に完全に沈み切りつつ、悔しさは心の奥底で燃えていました。
なので、自分より頭が良くて自信もちゃんと持っている友達に喰らいつくようにして、勉強は頑張っていました。

【転機】大学3年〜:研究室という『正解のない』自己主張がぶつかり合う世界での挫折

やがて大学に入り、研究室に入り、直面したのは、『正解のない世界』。これまでの「頑張って勉強してインプットしたことを【正しく】吐き出せば良い世界」から、突然突き落とされたような気分でした。

意見を求められても、実験結果の考察を求められても、怖くてなかなか言えない。言っても怖くて相手のフィードバックを聴く心の余裕がない。
当然ですが、研究は『新しいことを探す活動』なので、手を動かし見えてきたことを自分の言葉で説明できないと前進できません。私は完全に停止してしまいました。

研究者になりたくて、理系に進んだので、それでも何とか食らいつこうと頑張っていたある日。
アカハラ気味だった上司に突然呼び出され、彼に溜まった私への不満が爆発しました。
ピヨピヨの学生にあんなにぶち撒ける彼もどうかと思いますが、その後私は図書館に逃げ込み、泣きながら、変わりたい、間違ってても良いから聞いて欲しい、と思うようになりました。

就職〜:『間違い』への恐怖がなくなり、『間違い』に罪はないと知る

たくさん泣いた後、根はポジティブなので「あんなやつと同じ職業にいたくない」と、専門分野は活かしつつ文系就職しました。
会社は研究室よりよっぽど指導的な人が多くて、間違いや失敗も成長の過程だよと寛容な人に恵まれました。
おかげで、ようやく怖くはなくなってきました。すると、少し視野が広がって、ひとつの気づきがありました。
自分の癖として、自分より頭がいい人、立場が上の人の意見を無条件に『正しい』と思っている、だから苦しいのかもしれない、と。
一方、冷静に観察していると、そのような人々も、時々頓珍漢なことを言っているし、10人いたら9人が褒め称えても1人は違和感を持っていることがほとんどだと、ようやく気づいてきました。

誰でも間違えることはあるから、私だって間違えて良い。
むしろ誰も正解は知らないし、誰も間違えてなどいなくて、
みんなで最適解を探しながら、頭を働かせ、意見を交換することに意味があるんだと、ようやく心から納得できました。

現在:やっと自分から発言できるように

自分の意見を言うこと自体に価値があると気づいて、やっと一歩を踏み出したものの、尻込みする癖はそう簡単に抜けません。
口下手で、まとまりがなくて、訴える力が弱くて。「結局何?」と言われただけで、やっぱり今でも感情より先に喉の奥がキュッと閉まって、涙が出そうになる、弱い人間です。

なので、とにかくアウトプットを増やして、怖さはなくなったけれど自信がない状態を、どうにか打破したい。そこでnoteを始めてみた今に至ります。

長い自己分析、お付き合いいただきありがとうございました。
少ししたら読み返して、「うわ下手くそ」と思ったら成長した証拠!そう思って少しずつ書き進めてみます。

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