母からの宿題 ~母の被爆体験を語る~被爆者健康手帳交付申請書閲覧願編①

「原爆手帳」と呼ばれる手帳があります。
正式名称は「被爆者健康手帳」。
生前の母の通院に付き添ったとき、
受付で「原爆手帳をお持ちでしたら一緒に出してください」と
いつも言われていました。
正式名称で呼ばれているのを聞いたことがありません。
被爆者が持つ健康手帳。
でも、これも、あと何年かすると持つ人もいなくなるのですね。
母が亡くなり、市に返却すべき手帳ですが、
「返還処理済」と刻印していただき、手元に残しました。

内容は何が書いてあるのか?
氏名、生年月日、被爆時の年齢、居住地、交付年月日、
被爆の場所、被爆直後の行動、被爆当時の外傷・熱傷の状況…と続きます。
それから定期検診の数値の記録が貼り付けてあります。

私が所属する伝承活動の研修会で、
この手帳を申請したときの書類を閲覧できると耳にしました。
被爆の状況が細やかに記述されていると。
ただ、閲覧申請できるのは、「被爆者本人」と「被爆者本人の子」のみ。
私が見ておかねば、私の子どもや孫は権利が消失します。
さらに、私は祖母の申請書を見ることはできません。

これは、見ておかねば!


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