母からの宿題 ~母の被爆体験を語る~被爆者健康手帳交付申請書閲覧願編④
気長に待つ…必要はなかった。
とメールを出した翌朝一番、電話がなる。
「広島市の援護課ですが」
きたーっ!
はやーっ!
すばらしき、行政サービス、広島市!
以前、とある公益財団法人のお問合せフォームに、
とある質問を入力して送信した際、
待てど暮らせど回答がなく、
仕方なく電話したら、
「あ、そちらは確認しておら…いえ、不具合で」と、
みるからに不手際ばればれの対応をされたことがあったが、
そがぁなとことは違うなぁ。
さて、肝心の回答は「こちらで保管しております」とのこと。
さらに、閲覧に必要な書類を親切丁寧に教えてくださる。
こちらが恐縮してしまうくらい親切丁寧な対応。
これからも、しっかり税金を払おうと決意する。
電話をきって、時計をみる。
ここで気持ちはすぐにでも市役所へ飛んでいきたいばかり。
今日の仕事のシフトは午後から。
いけるか。
いや、ぎりぎり出勤はしたくない。
明日…も無理。
明後日なら仕事終わりに行ける時間がある。
これまで先延ばしにしていたくせに、
今日か明日かで悩んでいる私。
…勝手なもんだこと。
そして、2日後、仕事終わりに市役所へ。
の前に、まず区役所で「改製原戸籍」を請求。
亡くなった母の氏名と生年月日、
私の氏名と生年月日が記されたもの。
母と私が確かに親子ですよと証明できる書類。
総合案内の人に尋ねて手渡された申請書を書いて、
指定された窓口へ。
いまいち、総合案内の方の文言が不安だったので、
窓口で同じ説明をもごもご。
すると、なんと、この窓口の方が、
とーっても親切で丁寧な対応をしてくださった。
ここで名前を出して表彰してもらいたくらいの対応だった。
うん、しっかり働いて、しっかり市町村民税は収めよう。
私の身分証明書を出して、
口頭でも本人確認をしてもらい、
「改製原戸籍」なるものを発行してもらった。
750円。
父の両親・母の両親・二人の結婚前の戸籍、
兄と私の出生届が出された日、
兄と私がそれぞれ結婚して除籍された日、
兄と私がそれぞれ婚姻届けを提出した日…。
ファミリーヒストリーだなぁ。
さ、これを持って、いざ、市役所へ!