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【書評】『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』

  • あの人はどうしてあんなに仕事が早いんだろう?

  • あの人はどうしてあんなにたくさんのことができるんだろう?

と思うことはありませんか?

  • あの人は自分と違って元々要領がいいんだろうな

  • やっぱりそもそもの能力が違うんだろうな

と思ってしまうことありませんか?

でも本当に元々才能がある人しか、要領よく仕事ができないのでしょうか?

もしかしたら僕たちから見えていないだけで、要領がいい人は誰でもできる「要領がよくなる方法」を使って仕事をしているのかもしれません。

今回はそんな誰でもできる要領がよくなる方法、要領がいい仕組みづくりを教えてくれる本書について書いていきます。

この本をひとことで言うと

要領がいい人に変われる方法を教えてくれる本。

本の概要


本書は9つもの仕事を掛け持ちし、効率的にこなしている著者が実際に取り入れて実践してきた、要領がいい人の習慣を教えてくれる1冊です。

著者自身も新卒で入社した会社で、現場の社員に「使えない経理」と邪険に扱われるなどした経験があり、いわゆる要領が悪い人だったそうです。

そんな状態から、9つの仕事を掛け持ちするというとんでもなく「要領がいい人」になった著者が実践してきた方法なら、ぜひ知りたいですよね。

本書にはその要領がいい人の習慣が50個も書かれています。

その習慣の中身は、

  • 爆速で行動する方法

  • 限られた時間で成果を出す方法

  • 一気に要領をよくする方法

  • 円滑なコミュニケーションの方法

  • 環境整備の方法

  • 問題解決の方法

  • 自己管理の方法

となっています。

このように様々な内容について書かれているので、この中から自分の解決したいモノを選んで実践していけば、「要領のいい人」に近づいていけるというわけです。

本書から得た学び3つ


それでは僕が本書から学んだことなどを3つに絞って紹介します。

1.14分作業して1分休憩


作業効率を高めるために25分作業して5分休憩を繰り返す、ポモドーロ・テクニックというものがあります。

知っている人も多いかもしれませんね。

ただ本書が紹介しているやり方は、これよりも短時間でサイクルを回すもので、14分作業して1分休憩するというものです。

これは周りの環境の影響などで、自分の作業に25分間集中するのが難しいという場合や、頻繁に5分休憩を取りづらい場合などに有効な方法です。

14分集中1分休憩のサイクルなら作業時間を短時間確保できればいいですし、1分休憩なら周りからサボっているようにも見えないのでチャレンジしやすい気がしませんか?

僕も実際にやってみたのですが、14分って結構短いんですよね。

でも短いからこそ、「短時間で集中してここまでやるぞ!」と思えて集中して作業ができました。

さらに休憩も1分と短く、次にやることを確認したりする程度しかできないので、スマホを開いたり何か余計なことをする暇がありません。

だから「色々やってたらつい休憩が長引いてしまった」ということも防げました。

この「休憩時間が短くて、色々できない」というのが僕には結構良かったです。

ちなみにこの文章も14分作業1分休憩のサイクルで書いてみていますが、良い感じに集中して作業できています。

このように25分5分のサイクルに囚われずに、「自分の環境や集中力に合わせて自分に最適なサイクルを見つけていく」というのが大事なのかなと感じました。

2.ながらでやる


やはり高い集中力を発揮するにはシングルタスクがおすすめです。

ですが「他のことをしながら出来ること」なら同時にやるのもありです。

いわゆる「ながら作業」をうまく使いこなせば、自分の時間を増やすことが可能です。

例えば、ながら作業で読書をすることを考えてみますね。

電車やバスなど、乗り物で移動中は「移動しながら読書」ができます。

さらに散歩や筋トレなどの「運動をしながら」、オーディオブックなどで聴く読書ができますよね。

他にも何かの待ち時間なんかでも、待ちながら読書ができますね。

このように普段なんとなく過ごしている時間や、なんとなくスマホを開いている時間に、ながらで出来る作業をすると、趣味の時間や勉強の時間に変えることができます。

僕もスキマ時間の読書やオーディオブックのおかげで、プライベートの時間の長さは変えずに読書量を増やすことができました。

僕は読書でしたが、資料をまとめる、メールを返信する、副業など他にもできることがあると思います。

こうして「ながら作業」を活用すれば、「どうしてあの人はあんなにたくさんの事ができるんだろう?」と自分が言われる人になれるかもしれません。

ぜひ「ながら作業」を活用して、有意義な時間を作り出してみてください。

3.必要ないことはやらない


どれだけ効率を上げて時間を短縮しても限界はありますよね。

その限界を超える方法が「必要ないことはやらない」というものです。

まず効率よくする前に「本当にそれは必要か」を考えて、必要ないならそもそもやらない方法を探してみましょう。

もしやらずに済むなら、その時間を他の大事なことに使えるようになります。

さらにこれまでやってきたことの中にも、やる必要のないものがないか探してみましょう。

もしそういうものがあれば、それをやめてみるのです。

必要ないことをやらない、必要ないことをやめることができれば、かなりの時間を作ることができるようになります。

ただ、やるやらないの決断って難しいですよね。

  • やらなかったら何か問題が起こるかもしれない

  • これまでやってきたのに、ここでやめるなんてもったいない

そういう気持ちが湧いてくると思います。

でもそれをやめた方が会社のため、自分のためになるようなことならやめる勇気も必要だと思います。

まずは些細なことや、もし問題が起こってもすぐ対処できるようなことからやめてみるのはどうでしょうか。

僕も最初やめる時はすごく不安でしたが、いざやめてみると何の問題もなかったりしました。

本当にやめても大丈夫かどうかを考えて、時には周りの人にも相談してみて、大丈夫そうならやめてみる。

そうして試してみることが大事かなと僕は思いました。

さいごに


本書は

  • 限られた時間でしっかり成果を出したい

  • プライベートの時間を確保して充実した毎日を送りたい

  • 周りから頼られる存在になりたい

こういった人におすすめの本です。

要領がいい人が実践している50の習慣をわかりやすく教えてくれるので、きっと役に立つと思います。

実際に読んだら、紹介されている50個の中から自分の解決したい悩みや、より良くしていきたいものを選んで実践してみてください。

そうして「読んで実践する」を意識できれば、本書が「要領がいい人」になるための力になってくれると思います。

本書は「ツナグ図書館」を通じて、明日香出版社様よりご恵贈いただきました。ありがとうございました。


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