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Photo Story|綿毛-わたげ-/Watage

Canon PowerShot G1X Mark2 f4 1/320s 12.5㎜ Sizuoka Simada
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「綿毛-わたげ-」

すでに秋が深まるこの季節。

花はしぼみ、
草木は枯れていく中で

1輪の綿毛が佇んでいた。

今にも綿毛たちが
旅立っていくのを待っているかのように。


Photo Story

最近道端を歩いていると
植物たちにすぐに目が行くようになった。

気がついていなかっただけで
ほんと色々な植物たちがそこにいて

特にお花を見つけると
ちょっぴり幸せな気持ちになる。

僅か数ミリ程度の小さな花でさえ
見逃さないほどセンサーはバッチリ。

そのため、
道を歩くときはほぼ
道端を探しながら歩いている。

・・・

この日は秋が深まる前の10月下旬頃。

近所のケーキ屋さんにケーキを買いに
徒歩で向かっていた。

その道中は人工的に整備された
小さな川に沿って歩くのだが

ここは季節ごとで見られる植物が微妙に違う。

春は桜が咲き、
夏は紫陽花が咲き、
秋は彼岸花やコスモスが咲き、
冬は...特に何も咲かないが、
他にもいろんなお花が咲いている。

この季節の変化も楽しみの一つである。

ケーキを買いに行くだけなのに
しばしカメラを持って歩いていると
なかなか前に進まない現象に陥る。

あの花かわいい!
あの植物きれい!!
あの木のと上に鳥が!!!

こんな感じでひたすら写真を撮り始める。

散歩する地元の人も
こんなところでなんの写真をとってるんだと
訝しげにこちらを見ている人もいた。

でもほんと身近なところにも
美しいものは沢山あるんだなって
写真を撮り始めるようになってから気付いた。

・・・

無事目的地に着いてケーキを買って帰り道。

帰りは帰りで
再び写真をパシャパシャ撮り始める。

その時に
こんな秋の時期にあったっけ?と
一輪のふわふわした綿毛を見つける。

おそらくセイヨウタンポポ。

ニホンタンポポは春にしか咲かないのに対し
セイヨウタンポポは年中どこでも咲くのが特徴。

日本に生えているタンポポのうち
8割がセイヨウタンポポか
あるいは在来種との雑種らしい。

ちょっとびっくり。

ニホンタンポポは緑豊かな場所を好み
セイヨウタンポポは都市部などでも
問題なく生えることから
きっと我々が多く目にするのはセイヨウの方。

こうなると
ニホンタンポポを探したくなるなぁと。

・・・

小さな発見から
いろいろなことを学び
それが大きなことにも繋がる。

ただでさえ忙しくなった現代社会。

余裕の言葉すら見つからない
そんな現状の中では
幸せを見つけるのは苦労するのかもしれない。

でも、
ふと空を見上げたり
道端の植物を見てみたり

些細な行動の中で
きっと小さな幸せを見つけられるはず。

そんな小さな発見を
もっと伝えていきたいなと思う今日この頃。

まさに倖せのお裾分け。


ご覧いただきありがとうございました
どうぞ倖せが繋がりますように!

2023年11月14日


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