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Photo Story|木啄-きつつき-/Kitutuki

PENTAX KF f6.3 1/1000s 270㎜ Sizuoka Simada
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「木啄-きつつき-」

トントントントントントントントン。

リズミカルに何やら木を叩くような音が聞こえてくる。

桜の木を見上げると

一生懸命に木を叩いているキツツキがそこにいた。

ポロポロと木屑を弾け飛ばしながら

その姿はさながらロックバンドのドラマーのようだった。


Photo Story

近所の散歩回。

前回の続き。

男前なシジュウカラと出会ったすぐそばで、何やらまた別の野鳥がすぐ近くにいた。

がっしりと木の太い幹に捕まって、一心不乱に頭を振りながらヘッドバンキングを決めていたのは、キツツキの一種のコゲラだった。

実は小さい頃からなぜキツツキがすごく好きで、その割には人生の中で一度も見たことがなかった。

小学生の頃は図鑑とかを隅から隅まで読んでいた少年だったので、その時にキツツキの存在を知って、なぜか気になって気になって。

見たい!見たい!といつも思っていたのに本当に全く出会うことがなく、今日まで来てしまった。

そしてようやく、20年越しにお目にかかれたのだ。

彼はコゲラ。

漢字で表すと小啄木鳥こげらと書いて、3文字読みなのになんと4文字になる。

小さいという文字が含まれている通りで、キツツキの中でも小さい部類に入るそうで。

どうやら珍しい存在ではなくて、ちゃんと探せば市街地の公園とかでも普通にお目にかかれることができるらしい。

かっ、かわいい・・・。

今回出会ったのは10mほどの大きなソメイヨシノが並んだ桜並木エリアだった。

たまたまシジュウカラの写真を撮っていたら、本当にすぐ隣でトントントントントントントントンと音を縦ながら頭を振っている姿を見たので、その時に大興奮。

うおおおおおこれキツツキやんか!!!!!

そのあとは完全にコゲラちゃんの撮影会と化す。

必死に木を叩く姿がもう可愛くて可愛くて・・・。

ちなみにキツツキが木を叩くのは色々な意味がある。

例えば、ドラミングという求愛行為だったり、木の中にいる虫を食べるためだったり、穴を開けて巣を作るためだったりそういう目的でやっているらしい。

何度見てもかわいい。。。

実はこの日の前日に、静岡県内で見られる野鳥を調べていて、その時にコゲラではなくてアカゲラの写真を見て、キツツキ見たいなぁなんて思っていた。

それが翌日、本当に見れることになるとは。

今度は桜が咲いている時期に見たいなと声をかけて、その場を後にする。

すごく幸せな気持ちになりながら、写ん歩さんぽはまだまだ続いていくのであった。

続く


ご覧いただきありがとうございました!
どうぞ倖せが繋がりますように。

2024年3月10日


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