Photo Story|土筆-つくし-/Tukusi
「土筆-つくし-」
土の筆と書いて土筆。
春になると土の中から
ニョキニョキニョキニョキ生えてくる。
どこにでも生えてるようで
どこにでも生えていないのが彼らの気まぐれ。
見つけたらどこか幸せな氣持ちにさせてくれる
春を代表する植物の一つ。
Photo Story
春の風物詩の一つである土筆。
僕が小学生の頃、毎年春頃に家族と親族たちみんなで丹波篠山市のとある山にて土筆狩りをいくのが恒例だった。
摘んできた土筆は祖母が調理して佃煮にしてくれて、それが馬鹿みたいに美味しかったのを今でも覚えている。
中学、高校に入るとそんなイベントもなくなり土筆を食べる機会もめっぽう減ってしまった。
・・・
時が過ぎ、静岡に引っ越してきた2年前の春。
家の近くの土手沿いを散歩していたら大量の土筆が生えていることに気が付く。
こっここここれは土筆じゃないか!!!!
できるだけ綺麗な場所の土筆を摘んで、佃煮にして食べたけど、あの時に食べたおばあちゃんの味を思い出して、泣きそうになったのを覚えている。(祖母は今も元気です)
そんな土筆が今年も家の周辺にあちこち生えていたので記念に写真を撮ったのが今回の一枚。
ちなみに、土筆の頭をよく見てみると綺麗な六角形のタイルが敷き詰められているのがわかると思う。
そして、このタイルが開くことで胞子を効率よくばら撒いているのだそうで。
なんか小さな宇宙船のようにも見えてきたぞ・・・。
この六角形は大自然界の秩序に適合した力学的構造らしく、最も安定した力を発揮するともいわれている。
この土筆もそのパワーを究極に自然に発揮できるようにこの構造になったのかもしれない。
んー、まさに生命の神秘。
地球は本当に不思議な世界で溢れている・・・。
先日、丹波篠山の古民家を宿泊しに行ったのだが、その帰りに寄った赤松SAで土筆と甘草が売られていた。
それを購入し、甘草は酢味噌あえ、土筆は佃煮に調理してみた。
これがまたうまい・・・。
小学六年生の好き嫌いが多い次女も、佃煮は気に入ってくれたようでよく食べてくれている。
んー、僕はやっぱり本質的にはおばあちゃんなのかもしれないな・・・。
続く
ご覧いただきありがとうございました!
どうぞ倖せが繋がりますように。
2024年4月9日
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