ワクチン希釈研修を個人で開催したって話 その2
その1のあらすじは、
「会議室たけぇ」
「集客甘くみんなよ」
「池下、裏技つかうってよ」
の3本でした。
ぜひ、ご覧ください。
今回の研修では、ヒト・モノ・カネという、ザ・3原則みたいなことで悩みました。
「こういうのはどこまで行っても、ついてまわるものなんだなぁ」
と、変に感心したものです。
希釈研修に必要なもの
さて、今回は第2弾ということで、コメントでもいただきました注射器具などについて書いていきたいなと思ってます。
まず注射器と針は、①希釈用と②接種用で、各2種類用意します。
①は多めの生理食塩水(1.8mL)を取るので、5mLの注射器を用意しました。逆に針は太く短くてもOKなので、21G×5/8を用意しました。
②は実際に注射する側なので、針は長く細いもの、25G×1(25mm)を用意。薬液量は0.3mLという微量を取らないといけないので、メモリが細かい1mLの注射器を用意しました。
それ以外として、(まさか本物のワクチンバイアルは手に入らないので)希釈用薬剤をビタメジン静注用で代用します。
他に希釈用の生理食塩水(20mLプラボトル)、消毒綿、ゴム手袋などを準備。
意外と気付かないところでは、キッチンペーパーもあると良いです。どうしても注射器からの吹きこぼしが発生したりするので、その時にとても役立ちます。(後ほどもっと役立つ”噴水事件”が発生するのですが、それはまた後で・・・)
余談ですが、実はこのキッチンペーパー、先立ってお邪魔した大阪の東住吉区薬剤師会様より教えていただきました。
東住吉区薬剤師会様は大阪で一番最初にワクチン希釈研修を実施した、ある意味業界のパイオニアです。
その研修立ち上げの中心となった人物に突撃晩御飯…じゃなかった突撃インタビューを敢行し、色々な事を教えてもらいました。
副会長めっちゃ良い方でした😂
しかも!
なんと当日使っていた研修資料を「そのまま使ってええんやで」と大阪弁でやさしく許可いただき、めちゃくちゃ助かりました!
東住吉区薬剤師会の皆様、本当にありがとうございます。
器具の目途がついたら、次は発注です。
これはまず、知り合いの卸さんに相談し難なくクリア。
在庫もあり、すぐに納品されてきました。
ところが、ここで事件発生!
届いた針が・・・間違っている・・・('ω';;;;;;;;)?
25G×1(25mm)のつもりが、
25G×5/8(16mm)【長さが短い】ものが届いている…だと…っ!
慌てて発注内容を確認する私。
。。。。。。。
完全に私の発注ミスでした_| ̄|○<オッフ
…でも転んでもタダでは起きない私。
今回の間違いをちゃんとネタにします笑
今回発注ミスをした針の違いはというと、針の”長さ”の部分です。
16mm・・・×(短い)
25mm・・・〇(長い)
ではなぜこの長さが重要なのか。
今回のワクチンは、ご存じのように筋肉注射になります。筋肉は皮下組織の下にありますので、針がそこに到達するためには、ある程度の長さが必要になります。
そのため筋肉注射の場合、25mm程度の長さが必要になってくるわけです。
はい。めっちゃ大事ですね。
というわけで、改めて発注しなおしました。
皆さんも発注ミスはくれぐれもご注意ください。。。
<写真>行き場を失った可哀想な針
(つまり間違った方)
とまあドタバタ劇はありましたが、これで器具はやっと揃いました。
次はいよいよ、研修日を迎えます・・・!
(まだ続きます。。。長くなってすみません)
その3(完結編)書きました。
池下 暁人