見出し画像

「音楽を聴く」インプットをより効果的に行う方法。

どうも。

前回、1日を「見える化」するための具体的な方法について話していったが、
今回はその中で出てきた「音楽を聴く」インプットのやり方を話していこうと思う。

音楽を集中して聴くのは思ったより難しい。

周囲の雑音が聴こえる場所や他人がいる環境で、
完全にその楽曲のことだけを考えて聴くことは困難であるからだ。

また、私の場合は視界に入る情報を遮断しないと気が散ってしまうため、
完全に集中して聴くには部屋の明かりを消し、目を閉じて、音楽とだけ向き合う環境を整えなければならない。

そのため、家でしか基本的に集中して音楽を聴くことができないのだ。

日中は家の外に出て働いているため、
寝る時間を除けば一日の大半は家の外で過ごす。

常に音楽を集中して聴ける環境にいることがベストだが、
現状、それはできそうにない。

よって、聴き方と聞く目的を場面によって分ける必要があると考えた。

たとえば、通勤中の電車内での聴き方と、自宅での聴き方は同じにはしない。
その場面に応じて最適な聴き方ができるように心がける。


今、私が聴くべき音楽とは

先ほどは「音楽の聴き方」について話したが、
その前に「どんな曲を聴くか」についても明確にすべきだと考えている。

私は楽曲を作る身であるため、
自分が作りたい曲に近しい曲をリファレンスとして聴くことは不可欠である。
いわゆる「お作法」を知る行為、といったところだろうか。

なので、まずは自分が作りたい楽曲の方向性を定め、
それに近しいアーティストについて徹底的に調べ上げる必要があると考えた。

その対象にする音楽のことを、
「楽曲制作におけるルーツミュージック」とでも呼ぶことにする。

それを踏まえ、私が重点的に聴いていく楽曲、アーティストは以下のようなものに定めた。

2000年代後半~2010年代前半のアニソン主題歌を担った邦楽ロック

→ASIAN KUNG-FU GENERATION や Base Ball Bear など

・ロックサウンドに打ち込み(シンセ等)を加えたもの

→ UVERworld など

・ソロアーティストの中でもJ-POP寄り且つ引き語りシンガーソングライターっぽくない音楽

→YUKI、オーイシマサヨシ など

・どんな曲でも日本らしいキャッチーなメロディーを作るアーティスト

→the peggies など

・打ち込みメインの楽曲で、いわゆるトラックメイカー的な色が強い音楽

→Rin音,ぜったくん など

・リズムが心地いいグルーブ感のある音楽

→マイケルジャクソン、ブルーノマーズ など

・グルーブ感がある且つ現代的なおしゃれなサウンドの音楽

→トムミッシュ、Albert Posis など

ざっとこんな感じである。

まずはこれらで自分の音楽制作の土台を作る。
じっくり向き合って、自分の血肉としていく。

ただ、あまり悠長なことも言ってられないので、
短い時間で実のあるインプットにできる方法を考えた。


時間がない中で効率的に音楽を聴く方法


まず、先ほど選んだアーティストの楽曲について、下記のことをマストで行うこととした。

  • 1日でアルバム1枚を全曲聴く。

  • 1週間(7日間)かけてそのアーティストの楽曲全曲を聴く。

※上記の量はリリース数に応じて柔軟に変える

そしてその中で1番好きな曲について、
自分が何を感じたか、
すごいと思った点は何か、などを記録し、
noteに投稿する。

これの目的は下記のとおりである。

  • 自分の好きや嫌いを明確にする

  • 曲の細部について聴ける耳を育てる

  • その曲で伝えたいテーマをどのように音で表現してるかを聴く

楽曲の中でそのアーティストが何に1番重きを置いているのか、どうそれを音に乗せているのか。

そういった「作者の気持ち」を汲み取り、
その表現手法を自分の楽曲に取り込んでいく、という作業である。

アーティスト活動とは、
自分の中の「好き嫌い」「良い悪い」を
音に乗せて意思表示するものだと考えている。

その人が表現したいことが、
何かの基準においては間違っているとされるようなものだったとしても問題はない。

人は強い熱やエネルギーによって心を動かされる。

本当に強い想いがあれば、
それは必ず誰かに届くはずだ。

私はそう信じている。

自分が何が好きなのかも、
何が表現したいのかもわからない状態で
曲を作り続けても、
作品としてはあまり良いものにはならないのではないか、と思う。

ただ、そういった曲でも、
音遊び的な面が気に入って好きになることはある。

しかし、そういった曲は自分の中で毒にも薬にもならないような存在のため、
時が経てばたちまち聴かなくなってしまう。

自分に何らか刺さるものがなければ、
そこに対する思い入れが生まれないため、
新しいものに代替されていく。

それとは対照的に、
何年経ってもずっと聴き続けている曲も存在する。

そういった曲には、自分に深く刺さった何かが必ずあるのだ。

ふとした時、
その曲を聴かずにはいられなくなったり、
その曲を聴いて忘れていた大事なことを思い出せたり。

それは、歌詞などといったピンポイントな箇所だけでなく、そこで鳴っている音やアーティストの信念も含めて私に突き刺さっているからなのだと思う。

私も、誰かにとってそういう存在になりたいと思っている。

そのために、まずは自分の心を動かしたアーティストたちが、どういった形でその熱やエネルギーを込めているのか、を探る。

そして、自分は何に熱を込めたいのか、
について自分と向き合いながら、
自分の「核」となるものを見つけ出す。

音楽における「自分探し」のようなことかもしれない。

音楽と、そして自分としっかり対話し続けていこうと思う。

また、好きなアーティストのどの部分が好きなのか、を知るのも大切だと考えている。

好きなアーティストの曲でも嫌いな曲はあるはずで、
なぜ自分はその曲を好きになれないのか、好きな曲と何が違うから嫌いなのか、について徹底的に分析することで、
「自分がそのアーティストの何が好きなのか」を明確にすることができるのではないか。

そのアーティストの好きな部分を抽出していく中で、
自分の中の「良い音楽の基準」が生まれるのだと思う。

そのためにこれをやるのだ。

具体的には下記の流れで行っていこうと考えている。

【通勤中など、家の外で聴く場合】

下記の2つのことを、1日ずつ交互に行う。

1.新曲やトレンド、知らない曲のチェック

・好きなアーティストの新曲が目に付いたら逐一聴く。
・日本&グローバルチャートTOP50は常に動向を追う。
・自分が知らない曲を週に最低30曲聴く。

2.今までSpotifyに追加した曲を遡って聴く

・あまり好きでない曲があっても、必ずワンコーラスは聴く
・その曲の良い点、悪い点、総評を簡単にメモする。メモできない状況の場合は、頭でそれらを考える。
・特に印象に残った曲は「家で集中的に聴くリスト」に入れていく。

【家で集中して聴く場合】

基本的に「楽曲制作におけるルーツミュージック」に選んだ楽曲の中から行う。
時には「家で集中的に聴くリスト」から選んでも可。

1回目は目を閉じて、全体像を把握する目的で聴く。

2回目も目を閉じて、その曲の主軸となる要素を最低1つ探して、聴き終わった後にそれを記録。

3回目は気になった点をメモながら聴いていく。

4回目は各セクションごと(1番、2番、ラスサビ、など)に3回ずつ、目を閉じて聴く。

5回目はその曲の嫌いな点、イマイチな点をメモしながら聴く。

6回目はその曲の好きな点やすごいと思った点をメモしながら聴く。

7回目はその曲の「楽曲構成・アレンジ・奏法・音色・etc…」など、参考にすべき点を、ストップしたりリピートしながら細かくメモしていく。

8回目は全体通して聴き、見落とした点がないか探りながら聴く。

9回目は目を閉じて全体通して聴く。

最後にまとめとして、
曲を流しながら、今まで書いたメモは見ずに総評をメモしていく。

上記が終わったら、その曲が自分の中で5段階中どこに位置するかを記録(
⭐︎の数で)。

【時間がない時の場合】

1回目は目を閉じて、全体像を把握する目的で聴く。

2回目は気になった点をメモしながら聴きていく。

3回目はその曲の「楽曲構成・アレンジ・奏法・音色・好きな歌詞・etc…」など、参考にすべき点を、ストップしたりリピートしながら細かくメモしていく。
最後にまとめとして、
曲を流しながら、今まで書いたメモは見ずに総評をメモしていく。

上記が終わったら、その曲が自分の中で5段階中どこに位置するかを記録(
⭐︎の数で)。

上記の方法は、
一回一回に目的意識を持って聴くことを徹底するためのものだ。

なんとなく聴いた1回よりも、
目的意識を持って聴いた1回の方が得られるものが多いと考えている。

より効率的に楽曲のエッセンスを学ぶためにもこれらを行っていきたい。

ルーツミュージックの聴き込みと並行して、
新曲やトレンドの把握も随時行っていく。

また、私はSpotifyでお気に入りに追加した曲でも、
「積読」ならぬ「積聴」状態になっている曲が数千曲あるため、
それらも随時遡って聴いていきたい。

できれば全曲集中して視聴したいが、
こればっかりは時間の都合もある。

やっていく中でうまくそのあたりは折り合いをつけながらやっていこうと思う。

これは時間がない人向けの聴き方なので、
時間が余ってるような人はより時間をかけて行った方がいいと思う。

また、すべての曲に対してこういった聴き方をする必要はない。

これはあくまで軸を作るためにじっくりと楽曲を聴きこむ際のやり方で、
例えば目的が「トレンドをふんわり把握する」であれば、
そこまで詳しく聴き込まなくてもいいと思う。

ただ、目的意識を常に持ちながら楽曲を聴くことは、
どんなときも意識しておかなければならない。

この「目的意識を持って楽曲を聴く」ということも、
習慣化できれば無意識で行える。

まずはそのレベルまで落とし込めるようにやっていく。

音楽の聴き方改革を行っていきます。

それではまた。


いいなと思ったら応援しよう!