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【Aki.のインプット記録 音楽編 No.1】ASIAN KUNG-FU GENERATION『君繋ファイブエム』
今日からインプットの記録を始める。
私の音楽制作の軸としたいのは、
シンプルなバンド形態のロックサウンド。
アジカンを徹底的に調べ尽くし、
テクニカルで複雑、よりも、
シンプルで良い、を極めたい。
★評価は、5段階で付けている。
これは評価というより、「自分がその曲をどのくらい好きか」で付けているものである。
自分はどんな曲を好きなのか、
どんな曲を気に入らないのか、
について分析するためにつけている。
★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎(星1つ)
→全然好きじゃない曲。
学ぶべき点もあまりなく、今後この曲を聴きたいとなることはないだろう、というもの。
★★⭐︎⭐︎⭐︎ (星2つ)
→今後、好んで聴くことはないかもしれないが、勉強目的では聴くであろう曲。
この評価が可もなく不可もなく、といった基本のライン。
★★★⭐︎⭐︎ (星3つ)
→時折り聴きたくなるかもしれない曲。
何かしらのポイントが気に入って「良い曲」だと思えたらこの評価。
学ぶポイントがそこまで多くなくても、
自分が好きだと感じた曲も入る。
また、あまり好きではないかもしれないが、学ぶべきポイントが多い、と感じた曲などもここに入る。
世間から名曲とされているが、個人的にはそこまでハマらなかった曲など。
★★★★⭐︎(星4つ)
→普段からリピートしたくなる良曲。
且つ学ぶポイントも多く、積極的に自分の楽曲制作に取り入れたくなるような曲。
★★★★★(星5つ)
→自分の中の名曲。
非の打ち所がない曲。
自分にとって大事な存在。
自分の音楽制作の軸やルーツとなる曲たち。
『君繋ファイブエム』2003年
▪️フラッシュバック(★★⭐︎⭐︎⭐︎)
イントロの最初は全楽器白球伸ばしながら、
リードのみアルペジオ。
本イントロ〜Aメロはバッキングとリードが似たような音色で同じフレーズをパワーコードで弾いてる。
ベースは基本ルート。
サビもバッキングとリードでフレーズはほぼ同じ。サビの合間にオクターブでいっぱくめと
サビ後にギターのブラッシングが入り、
間奏に入る。
ラスサビの前半部分はサビと同じで、
後半はドラムが表拍のビートに変わる。
ライドも鳴らしてる?
ギター、ベースの刻み方は変わっていないように聴こえる。
▪️未来の破片(★★⭐︎⭐︎⭐︎)
1曲目が終わってすぐに曲が始まる。
入り方は好き。
バッキングのパワーコードからスタート。
そこにドラムが乗っかり、リードのフィードバック音が入る。
そこから全体が入り、リードがオクターブ。
バッキングのパワーコードもある種リフみたいな形になっていて、オクターブでトップノートを追いかけてるような形。
ベースもそれをなぞる形。
ドラムは基本的なエイトビート。
Aメロはバッキングとリードが同じフレーズ。
ブリッジミュートで8部を刻んでる。
ベースも8部で刻んでいる。
ドラムはハイハットを16部で刻んで疾走感を出している。小刻みにオープンも挟んでる。
間奏挟む。
イントロと同じ。
Bメロは全体で同じリズムを刻んでるような感じ。
リードが伸ばす感じで高音弦を鳴らしてる?
サビに入る前にリードがオクターブフレーズを鳴らしてる。
▪️電波塔(★★⭐︎⭐︎⭐︎)
イントロは2部構成。
ドラムが4つ打ちでキックを鳴らし、
ハイハットも同じタイミングでオープン入れてる形。
バッキングとベースは白球。
リードはブリッジミュートしながら単音フレーズ。
後半はリードがブリッジミュートではなく実音で単音フレーズ。
Aメロ入る直前にブリッジミュートに戻す。
ドラムがライドバージョンのエイトビート。
サビ後半?でところどころ裏声の柔らかいコーラスが入る。
アジカンっぽいコーラス。
間奏でリードがオクターブフレーズを入れているが、あまりポジションが動く感じではなく、2音くらいを往復してるような感じ。
途中でリードフレーズにフェイザーがかかる。
ラストでビートが表拍に。
▪️アンダースタンド(★★★⭐︎⭐︎)
前の3曲と同じく分厚いギターの音が鳴ってるが、それと比べると少し息苦しさが抜けた感じというか、開放感がある音になっている。
それは何によってそう感じるのだろう?
コード進行?フレーズ?音作り?
Aメロ前半はバッキングのみブリッジミュートで刻んでいるが、後半にリードが入り、バッキングより高い音程で同じ8部で刻んでいる。
サビ直前だけ、バッキングとリードが同じフレーズ弾く。
今まではブリッジミュートで刻みつつ8小節目でちょっとオカズ的に実音を入れるだけだったが、サビ前にブリッジミュートから実音に変えてサビに入る。
サビのギターはAメロより厚い音で鳴ってる。
リードはオクターブで8部ストローク。
「軋んだその心」から表拍に変わり、
おそらく追加でギターを入れてさらに音圧を加えている。
間奏は2段階構成。
前半は直前の表拍からドドタタドドタンのやつに変わる。
リードはオクターブフレーズ。
後半はライドバージョンのエイトビート。
リードは単音リフ。
バッキングとベースは前半と後半で刻み方は変わらず。
ラスサビ前は
薄めのブリッジミュートと歌。
左右でブリッジミュートの音色が微妙に違う。左の方が歪んでて、右はクランチよりちょい歪んでるくらい。
そこにリードがディレイかかったような音で、1音のみを繰り返し弾いてるような感じ。
この後にサビが入る。
そして、その後に全体が同じリズムを刻みながら進む間奏が入る。
間奏の前半はバッキングとリードがほぼ同じフレーズ。後半入る前にリードがオクターブに。
後半にセンターからオクターブフレーズが流れてくる。
ラスサビの前半は左右でギターがほぼ同じフレーズ。
後半はそれに追加して、左からオクターブフレーズが微妙に聴こえる。
▪️夏の日、残像(★★⭐︎⭐︎⭐︎)
クリーントーンのギターとエフェクトかかったリムの音から始まる。
イントロスタート。
途中までパワーコードを鳴らして、最後だけオクターブに。
Aメロはエイトビート。
サビはバッキングとリードで同じパワーコードを弾いてる。
時折りオクターブ入ってる?
その後、間奏に。
リードのオクターブがセンターから流れる。
途中で最初と同じようなエフェクトかかったリムと、今度はベースが8部で刻んでる。
▪️無限グライダー(★★⭐︎⭐︎⭐︎)
クリーントーンのアルペジオから始まる。
ドラムがライドを鳴らしながら、タムやスネアを変わったリズムで鳴らす。
そこに四部でリードがリフ的なアルペジオを鳴らす。
ベースは四部でルート弾いてる?
Aメロ途中でキックが四つ打ちに変わる。
リードが違うリフを鳴らす。
そこにクリーントーンのギターが左右から追加で鳴る。
Bメロ的なところで、
アルペジオが鳴ってる中で右側からブリッジミュートで刻み始める。
サビはエイトビート。
パワーコードで歪んだギター。
リードとバッキングで同じフレーズ。
サビが終わったらイントロに戻る。
途中で裏打ちのビートに変わった。
変わり目はブレイク入れてるがちょっと強引な感じがする。
でも裏打ちになってからポップな感じになって聴きやすくなった気がする。
間奏が終わるとボーカルが入り、楽器はクリーントーンのギターのアルペジオとベースのみになる。
ドラムが入り、エイトビートに。
ブリッジミュートとアルペジオ。
ラスサビに入る。
サビと同じ。
ラスサビ終わりはリズムが変わる。
ここ好き。
儚さと終わり感があるような感じ。
アウトロはエイトビートに戻る。
歪んだギターが8部ストロークで鳴ってる中で、
リードがブリッジミュートの単音リフを弾いてる。
時折りオクターブのような音が聞こえる。
最後に実音の複音フレーズが流れ終わる。
▪️その訳を(★★⭐︎⭐︎⭐︎)
ドラムのフィルからスタート。
ドラムはスネアでロールして、ベースがルート弾いてる。
そこにメインボーカルとコーラスがリフ的なメロディーを歌ってる。
最後歌だけになってイントロに。
エイトビート。
イントロは入った瞬間、このアルバムではお馴染みの分厚いギターが左右から流れ、
センターからオクターブフレーズが流れる。
Aメロはクリーントーンのアルペジオと、ベース8部、ドラムエイトビート。
クリーンは軽いディレイと深めなリバーブかかってる?
サビでイントロのような厚いギターが流れて、ドラムはエイトビートのままだが、ハイハットの代わりにライドで刻んでる。
左側からはリードがオクターブを弾いてる。
「求め合うより」からは、一瞬左からオクターブフレーズが流れてすぐ消え、右から単音で四分でアルペジオっぽく弾いてる。
ギターソロが終わって、イントロと同じくドラムのロール、ベース、ボーカルのリフメロだけになる。
あとでメインボーカルが入って、ブレイクしてボーカルのみとなり、ラスサビに入る。
ちょうどいい具合にベースが動いてる。
ラスサビ後半でドラムがクラッシュで8部刻んで、スネアの打つ数も増やしてる。
ギターは変わらず。
最後あたり、ベースがサビとは違う動きしてラスサビ感、緊張感を出してる。
ギターはそのままでも、ベースの動き次第でラスサビ感を強めることができると気づけた。
アウトロの最初はイントロと同じ。
後半はこれもこのアルバムでお馴染みの表拍。
表拍に変わると同時に、左からリードのオクターブ、イントロのボーカルのメロディーリフが入り、途中でリードのオクターブが右に追加で入る。
だんだん重なっていくアウトロ好き。
最後はボーカルとコーラスだけになって終わる。
▪️ N.G.S (★★★⭐︎⭐︎)
イントロのリード単音リフがアジア感ある。
アジカンっぽい。
バッキングはずっとジャジャジャってリズムを刻むんでる。
ベースは8部。
ドラムは16部?の裏打ち。
この曲はスタジオで1発録りしてるみたいな感じな音がしてる。
特に最初の方のボーカルはスピーカーから流れてるボーカルの音をマイクで録ったみたいな音がしてる。
Aメロは、ベースがダダってリズムをずっと刻んでる。
ドラムはエイトビート。
サビでまた分厚いギター。
ドラムは16ビート。
途中でライドのエイトビート。
後半はリードがユニゾンチョーキング。
ギターソロ終わって、キメが入る。
リードの単音のちょっと間抜けっぽい。
キメの後、ブリッジミュートが8部で入る。
ドラムが四つ打ちでスネアなしの16ビート。
最後ドラムだけフィルをやって、ラスサビへ。
アウトロはイントロと最初同じなのだが、
途中で分厚いギターが追加で入って音圧出してくる。
▪️自閉探索(★★⭐︎⭐︎⭐︎)
最初は左のギターがオクターブを鳴らしながら8部でブラッシングしてる。
ハイハットがそれに合わせてダウンのみで8部刻んで、途中で16に。
16のオープン入った後に右も同じく左と同じストロークしながら、ベースも入ってくる。
最後、左右のギターだけになって、ブラッシングした後にAメロ入る。
Aメロ前半は、
左でブリッジミュートで刻んでるギター。
バッキングがジャジャって刻んでる。
ベースもそれに合わせて刻む。
ドラムはエイトビートを刻みながら、ジャジャのタイミングでキックを打つ。
後半でリードが右でオクターブ弾いてる、
左で分厚いギターが入る。
ベースが8部。
ドラムはオープンハイハットのエイトビート。
サビでライドのエイトビートに。
左からオクターブ、左右から分厚いギター。
間奏でイントロに戻るのだが、
違うのはベースが8部刻んでるとこ。
ドラムもハイハットオープンで、スネアはギターのジャジャっていう刻むタイミングに合わせて打ってる。
間奏でちょっと不思議な空間っぽい感じに。
クランチでアルペジオしてる。音が遠い。
そしてボーカルだけになり、いきなり距離感が近くなる。現実に戻される。
ラスサビは
右でリードがクリーンでアルペジオ?
左で分厚いギターとオクターブ?
アウトロでモジュレーションかかったギターが台風みたいに回ってる。
最後はそれがいなくなって霧が晴れたみたいになる。
▪️ E (★★⭐︎⭐︎⭐︎)
ドラムの速い手数のフィルから、
リードのオクターブフレーズが入る。
左右から分厚いギター。
8部でベース
Aメロはクリーンでストロークしてる
ドラムは最後以外、基本ハイハット8部と四つ打ちのキックのみ。
ベースは白球伸ばしてる。
サビで分厚いギターが左右から聴こえる。
左右同じパワーコードでフレーズ。
ベースがちょうどいい具合に動いてる。
サビ途中で、「ハー」って感じの天国感あるコーラスが入る。
そこだけリズムがハーフテンポになる。
その後の間奏で、右のバッキングとベースはジャジャって刻みながら進んで、ドラムはハイハットは8部のままキックでバッキングとベースに合わせている。
左のギターがブラッシング入れながらストロークしてる。
そこにセンターからオクターブフレーズが入る。
途中で左右から分厚いギター、
真ん中からほんのちょい左寄りのとこからリードのオクターブフレーズが聴こえる。
ラスサビ前で、ボーカルと一緒に音像がぼやけた壁ギターがストロークされてる。
最後ジャジャってして、ドラムが金物1発チーンって鳴らしてラスサビに。
▪️君という花(★★★⭐︎⭐︎)
ドラムの裏打ちからスタート。
オクターブフレーズがセンターから流れ、
左右からブリッジミュートの音が。
ベースはリードフレーズのリズムと多少合わせながら進んでる。
Aメロは最初、歌とドラムとベースのみ、
途中でブリッジミュートが左右から入る。
右側はブリッジミュートしながらケツあたりにオカズ入れてる。
「つまりただそれ」で左右から分厚いギターが入る、同じフレーズ。
またリードのオクターブリフに。
変わらず左右でブリッジミュート。
再度ドラムとベースのみに。
途中からまたブリッジミュートが入るが、
右側のオカズがちょっと実音いれたりして変えてる。
「つまりただそれ」からまた分厚いギター。
サビにそのまま入る。
ドラムはライドで裏打ち。
途中から右側にリードのオクターブが入る。
間奏に入る。
キメっぽい感じになる。
真ん中でチョーキング。
途中でブリッジミュート交えながらの単音フレーズに。
普通の裏打ちに。
左右でブリッジミュート。
センターでオクターブリフ。
「つまりただそれ」で分厚いギターが左右で同じフレーズで聴こえる。
ラスサビ。基本サビと同じ。
ラスサビ後のボーカルのフェイク的なメロディーが良い。真似したい。
▪️ノーネーム(★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)
ブリッジミュートから始まる。
そこにドラムのエイトビート亜種的な変わったビートが乗る。スネアの数が多め
ベースがコーラスかかった感じで鳴ってる。
Aメロ最初はベースとドラムのみ。
途中でアルペジオとベース、ドラムのみになって、Aメロ2周目ではブリッジミュートとベース、ドラムのみに。
途中でアルペジオが加わる。
サビで分厚いギターが入り、
最初はパワーコードで同じフレーズ弾いてる
途中でクリーンっぽい複音?が右から聴こえ、さらに途中で左からオクターブフレーズが、またさらにその後でオクターブフレーズが右からも聴こえる。
【総評】
計12曲。
全体的に似た感じの曲が多い印象。
若干飽きは感じたが、ただ、「アジカンらしさ」が徹底されてるようなアルバムだったような思う。
アーティスト活動初期であれば、
これくらいやることを徹底した方がいいのかもしれない。
色んなことに広く浅く手をだして曲の幅を出しても、特化した人たちと戦えるだけの強みが出せる自信がないので。
自分の場合、
良い曲を作れたな、という感触がある時は、だいたい次のような共通項がある。
・裏打ちや表拍のビート
・ギターがクリーン〜オーバードライブくらいの歪み感のサウンド
これから出してく曲は上記の要素を基軸として、まずはそれらを徹底的に押し出していってもいいかもしれない。
アルバムに話を戻す。
どの曲もギターが分厚く壁のようなサウンドだったのが特徴的。
リードギターはほぼ単音フレーズがなく、
オクターブだったりバッキングと同じフレーズを弾いていることが多かった。
後藤さんのボーカルスタイルは、
特に高音に関して叫ぶような発声でギリギリ音程を当てにいってて、これぞ荒削り感という感じだった。
若いゆえの荒削りながら勢い、エネルギーのあるボーカル、という印象。
若い頃にしか出せないものってやっぱりあるよなあ。
途中でギターを足して迫力増すアレンジが多かった。
あと、普通のビートから表拍に変えるのが個人的に好きなやつ。
まだ分析する時の視点が狭いので、
より楽曲全体を俯瞰してみれるようにやっていきたい。
これから毎日勉強させていただきます。
ありがとうございました。