アクションカメラの手ぶれ補正
アクションカメラをヘルメットに顎マウントしてバイクの動画を撮ることがあります。
ライダー目線の映像はやっぱり欲しいですから。
この撮影方法はモトブロガーに多く、こだわりを持った人もいますね。
古いGoPro Hero4やSONYのアクションカムを大事に使ってる人がいたりしてね。
それぞれ理由があるんだと思いますが詳しくは知りません。
ぼくの場合はカメラではなく設定にこだわりがあります。
手ぶれ補正がONかOFFか。(ちなみにカメラはDJIのOsmoAction3です)
まずONの場合。
電子手ブレ補正の特性で、ある程度シャッタースピード(以降SS)が早くないと機能しません。
画面に滲み現象がでるんです。
いろいろ試しましたが、1/200秒を下回るとおかしくなります。
マニュアル設定でSSを1/200で固定して明るさはISOで調整します。
その時々の最も明るい場所を基準にISOを100に合わせてNDフィルターを選びます。
ISOの可変幅するのは100~1600ぐらいまで。
この設定は街中を走ってる時なんかに使います。
ぼくが見ているものを視聴者にも見てほしい時ですね。
1/200秒じゃわざわざNDフィルターを使う意味が薄いだろう、と思うじゃないですか。
そうなんですが、NDなしのAUTOで撮影しだすとすぐ1/1000秒とかなっちゃうんです。そうすると明らかにパラパラした妙な映像になってしまうんです。
そうならない+手ぶれ補正が効く限界に遅いSSが1/200という訳なんです。
次にOFFの場合。
ぼくは大抵フレームレート30fpsで撮影します。
なのでSSを1/60秒に設定したい。
1/60では電子手ブレ補正はむちゃくちゃになりますからOFFです。
明るさは同じくISOとNDフィルターで調整します。
これは顎マウントで特に有効です。
モーションブラーが盛大に出るので、例えば森の中を走ってる時みたいな、特に見るべきものはなくて動きや迫力を伝えたい時に使います。
手ぶれ凄いだろうって?
確かに。
でも人間の首って普段からブレを補正してるみたいですよ。だから顎マウントがいいんです。
比較すれば明らかですが、言われなければ気付かない人もいるかもしれません。
全くぶれないのはバイク動画としておかしい、と言う人もいるぐらいですからね。
好みもあるでしょうが、手ぶれ補正ON時とまったく違った味になるのは間違いないです。
ちなみに手ぶれ補正がONなら画角は超広角、OFFなら広角です。これでほぼ同じぐらいの画角になります。
以下はサンプルです。
こちらは手ぶれ補正あり(360°撮影部分は無視してFPVのみ注目して下さい)で、SSは1/200秒です。
こちらはVLOG、ほぼ全編Insta360 GO2というミニカメラで撮ってますが、2分16秒のFPV映像は手ぶれ補正なしでOsmo Action3で撮りました。SSは1/90秒です。その部分だけご注目下さい。
優劣ではなく表現の問題なので結論はありませんが、こうして撮影の設定を選べる時点でアクションカメラって優秀だなと思います。
最新のアクションカメラは本当にすごいです。
絶対に撮り直しの利かない場面でも確実に撮影できるのがアクションカメラ。
記録のかかったアスリートのチャレンジとか、二度と訪れないチャンスの大冒険とかね。
そういう機会と一緒に育ったからこれだけの一大ジャンルを築けたんでしょうね。