VRoidで手軽に重ね着ができるツール作ったので手順の説明とか!
スカートにルーズソックスを履かせたいな〜〜〜!と思った時、スカート履いたままズボンベースのルーズソックスが履けないじゃん…!となったのがことの発端。
ということで、VRoidアバターで重ね着したい時に役立つUnityの拡張ツールを作ってみました〜〜〜!!!(ドンドンパフパフ)
追記:Unityのエディタ拡張ツールの他にもUnity不要で重ね着できるアプリ版も公開中!
VRoid Studioで重ね着用衣装を用意するまでの手順は同じなので是非参考にしてください!
ちなみにすでに重ね着に使える超便利なツールが存在しているので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
特にキセテネでは服のサイズ調整機能があったり、わたしが作ったツールよりも細かい調整ができるようになっています(すごい!)
ここからはわたしがvear Dresserを使って重ね着をするまでの手順も踏まえて説明をしていきます。
※VRoid Studioの基本操作などは省きます。
必要なもの
・VRoid Studio (v0.12.1で動作確認済み)
・Unity (v2019.4.9f1で動作確認済み)
・UniVRM (v0.64.0で動作確認済み)
・vear Dresser
注意事項
1)このツール上では衣装のサイズ調整が行えないため、上着などはそのまま重ね着するとほとんどの場合メッシュが貫通します(ロングコートの上にパーカーなど)
重ね着で競合する部分はあらかじめ透過しておくなど、事前の調整が必要です。
2)VRoid Studioから直接エクスポートされたVRMを利用することを想定して作られています。VRoid Studioで作られたアバターでなかったり、独自の改変を加えたVRMの場合は正しく動作しない可能性があります。
3)過度な重ね着はVRMデータ容量が肥大化につながります。適度なご使用をおすすめします。
VRoid Studio 〜重ね着用の服の用意〜
重ね着したい服だけを残して他の衣装、体のテクスチャ、髪をすべて非表示にしておきます。
顔のテクスチャまでは消す必要はないですが、見た目的な問題で今回は非表示にしてあります。
VRMにエクスポートするとき、「透明メッシュを削除する」にチェックを入れておくと重ね着部分以外の余計なところが消えるので、特に理由がない場合はチェックしておくとよいです。
必ずマテリアルの削減は「削減しない」にしておきます。
髪の毛メッシュも一応結合しておくとよいです(これは必須ではないです)
設定が終わったらVRMエクスポートしましょう。
Unity 〜いざ、重ね着!〜
エクスポートしたVRMをUnityにインポートします。
※UniVRMの準備などは省略。
ダウンロードした「vearDresser.unitypackage」をUnityへインポート。
Unityのメニューバーから Tools→vear Dresser でツールウィンドウを表示。
※わたしの環境はmacですが、Windowsでも同じ位置にボタンが配置されているはずです。
重ね着したいアバターと、VRoid Studioからエクスポートした重ね着用のVRMをシーンにおきます。
vear Dresserの項目に下記画像のようにドラッグ&ドロップ。
上の項目に入れるのがアバター、下の項目に入れるのが重ね着用衣装です。
ウェイト転送オプションが使える場合はチェックを付けておくとボーンの数を増やさずに重ね着ができます。
※Clusterなどではアバター一体あたりのボーン数の上限が定められているので、そういう場合を想定してできる限りボーンは削減しましょう。
ワンピースやパーカーなどの上着には、揺れものを制御するための専用のボーンが仕込まれているものが多く、物によってはウェイト転送が使えないものもあります。その場合でもそのまま実行できるので問題はありません。
着用時にアバターや衣装がPrefabになっている場合、エラー回避のために自動的にPrefab化が解除されます。
これによる元データへの影響はないのでOKボタンで進めましょう。
完成!
この後は自由にVRChatにアップロードしたり、そのままVRMへエクスポートして使いましょう!
パーカーとロングコートを重ね着してみた
下半身の重ね着はわりとすんなりと着れますが、上半身の場合はほとんどの衣装で貫通が発生してしまいます。
こういったときは貫通している箇所のテクスチャを透過させることで解決します(VRoidユーザーのみなさんはよくやっている作業だと思います…!)
調整後!
コーデの幅がひろがるね…!!
バグ報告などは渡辺秋穂まで!
https://twitter.com/akiho_watanabe
更新履歴
2021/1/25
・アプリ版の記述を追加しました。
・UniVRMのバージョンをv0.64.0に更新しました。
・注意事項を更新しました。
2021/1/12
・Unityのバージョン表記に誤りがあったため修正しました。
v2018.4.20f1 → v2019.4.9f1
・注意事項を更新しました。