がん体験記-8 乳房温存手術前後の実況。無事3時間で終了
3年前の話です。振り返って書いてます。よかったら体験記1からお読みください。体験記7の痛さがつらいw
今日は痛くないので安心して読めますよ。
入院した部屋は4人部屋で、大きな棚というか、分厚い棚が仕切りとしてあったので、とってもプライベートは守られた。
居心地もよかった。
同室の人たちはいい人ばかりで、フルーツくれたり、カフェでお茶したり、長い話もたくさんしてとても楽しかった。
入院したベッドから見える空の風景。初夏の空です。いい空でしょ。
手術当日は、時間が少し早まり、予想より早く呼ばれた。
乳癌初期って、基本元氣な人多くて、自分で歩いて手術室にいくのです。腕には点滴がついてるので、その点滴も自分で引いていきます。
手術室に入って行くとき、一緒に歩いてる医師たちに
「緊張してますか?」 と聞かれた。
わたしは、ドラマを見てるようで
「まるでひとごとみたいです」 と答えた。
手術室の真ん中に手術台があって、あれに乗るのが自分だとはギリギリまで思えなかった。
手術室の照明はキラキラしてて、とっても明るかった。
医師に指示され、手術台に乗ってみた。寝転んだ。
医師たちがチームで、手際よく、いろんな準備する。
麻酔担当の女医さんが
「ぼんやりする薬が入りま~す」 と、ゆる~く教えてくれた。
麻酔入ります じゃないんだなって思いながら、なぜかわたしの頭の中にオザケンの歌が流れ出した。渋谷系の小沢健二。
なぜこの場に及んでオザケン?
オザケンの音楽に導かれるように、見事、眠りにおち、いつの間にか、全身麻酔が効いたようで記憶がない。
まな板の上の鯉状態になった。
3時間後
「結木さ~ん、終わりましたよ~」 って頭上で男性の医師が叫んでる。
胸が痛い。
「今の痛みは、10のうちいくつくらいですか??」
と麻酔明けの頭には、高度すぎる質問。
頭も働かず、それでもがんばって考えて、「7くらい」 と答えた。
今度は自分で歩けないから、車輪のついたベッドで運んでくれてる。
術後の個室に帰っていきました。
続きます。