eスポーツを生業にする2社が合併して 生まれた化学反応とは?
こんにちは。ウェルプレイド・ライゼスト代表の古澤です。(写真左から共同代表の谷田・古澤・高尾) note投稿は合併直前の2021年1月以来で今回が2回目の投稿となります。
うちの人事マッキー(牧野)発案でスタートした年末noteリレーもいよいよ僕でラスト。共通テーマを特に設けることもなく、各々が各々の視点で執筆させてもらいました。ウェルプレイド・ライゼスト(以下WPRZT)の仲間が綴った想いを通じて少しでも会社の雰囲気、空気感を感じ取ってもらえると嬉しいです。是非ご一読ください。
eスポーツ業界そのものが黎明期から成長期に差し掛かる真っ只中で、振り返ってみると波風立たない穏やかな1年だったことなんて1度もなく。その中でも2021年は群を抜いて刺激的な年でしたね(笑)
合併により齎された化学反応
まずはこれですね。2021年2月にウェルプレイド社とライゼスト社が合併。確固たる決意と覚悟で競合社同士が1つになった訳ですが、カルチャーの融合と組成作業はどれだけやっても満ち足りることはなく、当然ながら営利企業なので1年の短距離走の中で妥協なき記録(売上)を作る作業と、今後長距離走でこれも妥協なき記録(売上)を作るべく、強靭な筋力を付けるためのmenu作り(主に事業計画とそれを達成させるための組織・人員計画・戦略・戦術)をカルチャーの融合と組成を「同時」に行うというトライアスロンのような激動の1年でした。
で、、結果合併「1年目」はどうだったか?
結果(数字)、ハイライトはあくまで、目標に対しての一過性の事象にしかすぎず、手放しの合格点というより、元々2社が持ち合わせた力を足し算すれば「必達」すべき結果なので喜びよりも安堵の気持ちが強いです。それよりも化学反応=1+1=3以上であること。こそが合併の意義であり、真骨頂で、WPRZTの強みだと断言できる。どんな化学反応が起こったか改めて紐解いてみます。
化学反応①:信用残高と信頼投資が大きく高まった。
実績こそが信用であり、2社が培った過去の多くの実績があるからこそ様々な案件のご相談を頂ける。また、有難いことにクライアントに未来(案件)を託して頂ける、信頼して頂けるケースも少なくない。合併により信用は足し算による積み上げ要素が主だが、特に信頼は「足し算以上」の価値がある。あの2社が手を組んだのだから。と。
化学反応②:苦手がなくなり、強みとなり、さらに提案の幅が広がった。
これは一例ですが、元々ウェルプレイド社はモバイル、コミュニティーシーンに強く、ライゼスト社はPC、プロシーンに強い。どちらもeスポーツを司る要素でありつつ、一方でどちらにも求められるスキル、ノウハウが異なる。WPRZTとなり、苦手領域は補完され消失し、どんなプラットフォームでも、ゲームタイトルでも、シーンでも「得意」となった。これは案件ベースの話だけではなく、個人としても大きな恩恵を享受していて、自身よりも優秀な仲間達に囲まれることで、僕が苦手な領域を遠慮せずに託せる。そして得意領域でさえも、ブーストしてくれる。元々できていた1の提案が3にも5にも、時には10にもなる。(そうした環境の土壌にあるカルチャーについては後述する)苦手を個人として克服することも大切だが、会社であり組織として強くあり続けるには個人の苦手を会社の苦手にさせないこと。これが合併により感じることができている。
化学反応③:仲間の成長が顕著に加速した。 ヒトを成長させる事象は多くあるが、その解もまた「ヒト」で、さらに「環境」であることは間違いない。合併当初は下図「チェンジカーブ」で言う、受入のフェーズだったと思う。はじめまして、こんにちは。から始まり、案件の向き合い方、仕事の進め方、各役職の役務範囲の理解、だろう、であるべき、そのはずだ、のオンパレード。
が、新しい仲間との営み(主に同じ案件を同じチームとして遂行する)の中で、自身が変化しなければいけないということに気付き、受入始め、自身で何が貢献できるか?と手探り、対話を含め試み(挑戦)、小さなトライ&エラーの中から成功体験(楽しみ、喜び、やりがいなど)を発見し、自身の日常として受入れる=統合する。合併という避けては通れないなヒトとの交流と環境の変化により、受入~統合までのプロセスをこの1年多くの仲間が経験できていることこそがまさに化学反応であり、WPRZTを強くしている背景。誤解なきよう事実ベースでもお伝えすると、一定数は合併を受け入れられずフェードアウトすることは想定していたが、結果フェードアウトは1名のみで、大なり小なり多くの仲間はこの激動の1年の中で楽しみ、喜び、やりがいを見つけてくれたのかもしれない。
化学反応④:三代表のグー・チョキ・パーは強い。
合併してから必ず聞かれることランキング堂々の1位「三代表制ってどうなんですか?」三代表の1人、高尾がまとめてくれているので、是非ご一読を。
一番身近の存在である、親会社のカヤックが設立から20年以上、三代表制を貫いている=証明してくれているので妙な納得感があるように見えますが、高尾も書いてくれている通り、再現性はないでしょう。(キッパリ)安易におすすめもしません。(これもキッパリ)
谷田、高尾との出会いがそもそもラッキーだった。こともありますが、合併の会話をスタートさせた当時の両社の状況(お互いの親会社を含む)「タイミング」もそうですし、当然競合社だったので、多くのコンペでは鉢合わせもするので、片手で握手しながら、一方で殴り合うみたいな。独特の関係でしたね。時には案件をお互い紹介したり、人や機材を貸し借りしたり。
また、合併前から時折「未来」の話を3人でしていたんですよね、業界の未来の話を。不思議と嫌な感じが全くなかったし、むしろ「共感」できることが圧倒的に多かった。当時僕は、eスポーツがブームになること=一過性の物になり得るリスクに大きな危惧を感じていたし、状況を打破するため、物事を動かすためのヒト・モノ・カネをライゼスト1社で手に入れるスピード感とその危惧が起こり得る時期に乖離がはっきりと見えていたし、だとすれば個人のエゴに蓋をしてでも合併の道を選択することが正しい。と心から思えたし、谷田、高尾とならやれる。という裏付けのない自信がありましたね。この自信はこの1年でより強固な状態になっています。(本当に良かった)
僕自身は谷田のようなカリスマ性、人を巻き込み、面白がりながら物事を動かす推進力はないですし、高尾のようにガバナンス運用に長け、厳格かつ緻密にプラン・プロセスを練り建てて統率していく力もありません。僕は蓄えてきた人脈とビジネス上の知見(営業、マーケティング)が幸い「今は」アドバンテージとして通用しているので、フルに活用させてもらいつつ新しい機会を創り、切り拓き、売上貢献と共に、WPRZTブランドを外へ外へとストレッチさせていくこと。を自身のミッションとして課しています。こんな自分勝手なことを公の場で言えてしまうのも、背中を託せる谷田、高尾のお陰ですし、実は三代表が三代表らしく奔放なグー・チョキ・パーで居続けることができるのは多くの優秀な社員、仲間が下支えしてくれているからこそで。頭上がりませんね。改めて、感謝してます。有難う。
化学反応⑤:カルチャー(企業文化)の融合と組成 WPRZTはカルチャーを大切にしている。狂気的に。本質的に谷田も高尾も僕も合併においてこのカルチャー融合と組成こそが最重要タスクであることは分かっていたし、熱量込めた議論で紡ぎあげ創ったミッション、ヴィジョン、社訓。特に社訓はWPRZT「らしさ」ってこういうことだよね?を言語化したもの。毎週の全社定例会ではこれらを声に出して復唱するし、評価制度でも社訓と自身との行動を照らし合わして評価しているし、採用面談でも「この僕らが大切にしているカルチャーにフィットするにふさわしい人財か?」という物差しで採用合否を判断していると言っても過言ではありません。
「企業文化は戦略に勝る(Culture eats strategy for breakfast)」
by ピーター・ドラッカー
企業カルチャーは必ずしも共通の定義や正解はなく、多くの解釈や捉え方がある。でも、これが浸透している組織は強い。なぜか?
働く意志、目的、行動の動機がより明確に強くなるから。自身を突き動かす揺るがない原動力になるから。
WPRZTのミッション、ヴィジョン、社訓。これを繰り返し、繰り返し唱え、願い、行動し、日常化することで滲むように発せられる化学反応。終わりはないです。WPRZTらしくあり続けるために、勝ち続けるために。
ある意味「宗教的」な刷り込みに映るかもしれませんが、これを当たり前だと思えているんです。本気で。それこそが、WPRZTカルチャー組成のベース。
合併による化学反応は現在進行形でまだまだ起こっています。そして、とてつもないスピードでスケールアップしている激動の中ですが、、、、
(唐突ですが、、、)
という訳でWPRZTは仲間を募集しています。
もしウェルプレイド・ライゼストの採用に興味を持ってくれた方がいれば採用に関する情報はこちらにまとまっていますのでこちらもぜひご覧ください。
また人事が年末年始カジュアル面談祭を開催するそうなのでお時間ある方はぜひ参加してみてください。参加フォーム
最後に、、、
2021年の業界トレンドとか、2022年の抱負とか色々もっと書きたかったのですが、それは年明けに改めて。
今年1年どうも有難うございました。良いお年を!
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