理想のおうちを設計する3つのステップ
家の設計をするということは、理想のくらしとは何か、という価値観を磨いて具現化していく、という生活設計のプロセスです。
そのためには、以下3つのステップが有効です。
①現状の生活、住まいを客観的に捉える
②家族計画も踏まえた未来の生活をイメージする
③現状と未来の生活とのギャップを要件に落とす
それでは、順に解説します。
①現状の生活、住まいを客観的に捉える
いきなりモデルルームに行ったり、間取りやインテリア、エクステリアを検討するのではなく、まずは今の生活における満足・不満足なことを理解する、ことが最初です。
朝起きてから寝ている最中含めた、1日の状態を振り返ります。
ポイントは具体的な要件でなく、「状態」にフォーカスすることです。
我が家の例だと、、
▲不満足
朝
・洗面、トイレの渋滞
・荷物と人で玄関が渋滞
昼
・共働き在宅勤務のため、互いの声が干渉
夜
・衣服や子供のおもちゃでリビングが散らかる
○満足
朝
・朝日が入り、明るく気持ちいい
昼
・日あたりよく、部屋全体が明るい
夜
・リビングでも、それぞれがパーソナルスペースを確保できる
これらについて、一歩踏み込んで「なぜ満足・不満足だと思うのか」ついて掘り下げると、新しい生活のコンセプトが決まります。
わが家では不満足から「家事導線の最適化」、満足から「明るい雰囲気」という二つのコンセプトを軸に家づくりをすることにしました。
②家族計画もふまえた未来の生活をイメージする
わが家は幼児が2人いるため、直近~高校生までの未来を考えました。
自分たちの定年後まで考えすぎると、しばらくはいらない機能が追加されたりや住みにくい家になってしまいます。
計画には変更もあるだろう、その際はリフォームしよう、という心持ちでいると考えやすくなります。
わが家の場合、、
子供2人、ペットなし、2世帯なし。共働きは定年まで継続。仕事は通勤もあるが、家でも行う。
①の不満足の解消と満足の継続に加えて、
朝
・サーフィンに行きやすい
昼
・半野外の場所でくつろげる
夜
・家事導線の最適化
・コミュニケーションしながら家族で料理ができる
・子供たちがパーソナルスペースを確保できる
③現状と未来の生活とのギャップを要件に落とす
まずは夫婦の共通認識を優先して、実現したい状態を要件に落としていきます。
朝
・洗面、トイレの渋滞
→それぞれ2か所設置
・荷物と人で玄関が渋滞
→広めの玄関確保、玄関クロークの設置
・部屋の中が明るい
→東南それぞれに大きな窓を設置
・サーフィンに行きやすい
→趣味道具をおける土間収納、野外シャワーの設置
昼
・共働きで在宅勤務のため、互いの声が干渉
→互いの声が響かない場所にワークスペース確保
・半野外の場所でくつろげる
→リビングとつながった半野外スペース確保
夜
・衣服や子供のおもちゃでリビングが散らかる
→リビング収納の確保
・リビングでも、それぞれがパーソナルスペースを確保できる
→広めのリビング確保
・家事導線の最適化
→家事導線、風呂、ランドリールームを2階に集約
・コミュニケーションしながら家族で料理ができる
→広めのアイランドキッチン確保
・子供たちがパーソナルスペースを確保できる
→独立した子供部屋確保
ここまで行った後は、夫婦それぞれの独自要望を同じように、実現したい状態・要件を洗い出してすり合わせを行い、優先順位をつけて整理します。
ある程度整理ができたら、モデルルームに行ったり、候補のハウスメーカーさんに提案依頼をしてみるとよいでしょう。
実現したい状態が整理されていれば、プロから自分たちでは思いつかないような、よい間取りや要件を提示してもらえます。インテリア、エクステリアに関しても、実現したい状態から考えていくと、納得感があり統一された仕上がりが期待できます。
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