見出し画像

タフでなければ出来ない仕事/イラストレーターという職業

画像1

イラストレーターとして活動し始めた初期の頃に読んだ本、「イラストレーションの教科書」。

久しぶりに本棚から出して、 パラパラと見返してみた。

"イラストレーターという職業は、臆病な人には向いていません。
クライアントの 需要に応え成功するには、相当な精神力がある人間でなければ だめでしょう"
(「イラストレーションの教科書」より)


2006年発行の本で、デジタル機器やネット環境の記述についてはさすがに情報が古くなっているけれど、基本的な、イラストを描く上での大切な部分は、今読んでも参考になる部分が多い。

単純に言っても、フリーのイラストレーターとは、たった一人で机に向い続け、健康保険や厚生年金、雇用保険といった社会保障もなく、収入の保証も、はっきりとした見通しも立たない職業で、事務処理も経理処理も、すべて一人でやらなくてはいけない。

そして長くプロとして仕事を続けていくためには、常に勉強し、技術を磨き続け、新しいことにチャレンジし続けていかなければならない。

フリーランスで仕事をするということは、イラストレーターという職業に限ったことではないけれど、本質的には生き方の問題だと思う。


僕自身は思い立って30代の終わりにイラストレーターとして独立した。

もちろん、やりがいは大きいけれど、人によっては、毎日一人で仕事をするというスタンスにまず馴染めるかどうかという部分が一番大きいと思うし(人は本来、一人でいることが苦手な生き物だと思う)、自分一人で日々の仕事をこなしながら、うまく精神的なバランスも保ち、 なおかつ向上心を失わずにやり続けていくのは、時にはとても難しいと感じることも(よく)あります。

たしかに、「タフでなければできない仕事」だと思う。
好きじゃなければできないけれど、好きなだけではやっていけない。

僕自身も日々イラストを描きながら、もっともっと”タフに”なりたいと、いつも思っています。

https://amzn.to/3kr58M5


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?