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『創作の前に立ち止まってみる演劇WS』について
どうも。初めまして。
俳優/演出家の小濱昭博と申します。
仙台を拠点に、21年ほど活動している演劇人です。
元は、震災後に立ち上がった劇団 短距離男道ミサイル(現MICHInoX)に参加して、全国津々浦々を旅公演でまわったりしてきました。
どんなことで悩んだりするのか、どんな屈託を抱えているのかは、以前機会がありnoteにしましたので、お気が向きましたらご覧くださいませ。
地方演劇人「小濱昭博」のこれまでとこれから
さて、今回は『創作の前に立ち止まってみる演劇WS』について、
なんで企画したのか?→① 動機
どんなことがしたいのか?→② 内容
をくっきりすっきりさせるために書いてみようと思います。
私自身なんとなぁく、大学から演劇を始めて、人に褒められることで調子に乗り、大学卒業後も演劇を続け、震災があり「演劇で何ができるんだ?」「演劇で何がしたいんだ?」と初めて悩み、演劇を続けで20年。
振り返ってみると、
「いつか演劇のこと(歴史/手法/技術など)を学ばなければ」と思いながら、気がつくと上演などの期日や締め切りに追われ後回しにてしていて、
「果たして自分は、演技が上手くなっているのか?」
「舞台上でできることは増えているのか?」
「舞台上で作り出していることの質は上がっているのか?」
という、自分の疑問に答えを出す機会があまりないまま、
「演劇公演」を目的にしつつ、やみくもに走り続けていたことがありました。
幸い私のそういった悩みは、全国各地を旅するなかで出会った様々な人と、薦められるままに参加した様々な講義やワークショップ、公演企画、など、多くの人とのご縁の中で解消されていきました。
現在、上演のコストも非常に上がり、効率の悪いことをするにしても、
金銭や時間の余裕を持ちづらい状況の中で、せっかくだから、そういった悩みを解消するお手伝いができたら嬉しいなぁと、そういった指針で活動を続けています。
② やること
上演台本や、ワークに引っ張られることなく、一旦演劇を分析しつつ、分解して意見交換を重ねた後に、改めて稽古します。
分析するのには尺度や分度器のような機器が必要になるので、一旦、以下のようにわけて演劇を眺めてみようというわけです。
A:現象
自分の肉体の外側に出力された、声や現象があるよね、って話がしたいなって。
「俳優は生き方だ」っていう言葉を耳にしたことがあるかどうかわからないけれど、私たちの界隈ってカッコ良いパワーワードにあふれていて、「でも一体それってどういうこと?」と整理することが難しかったりするので、そこを整理しようかと。
それってどの瞬間のどういった現象なのか?
判断の話なのか、行動の話なのか、脳内、情報処理の話なのか。
一旦自分の外側に指標を置くことで、
全部が全部「あなたのせい」ではなくて、「技術や判断の話ができればと。
どのあたりにエラーが起きているのか、改善したい場所がどこなのか、とかを、整理するきっかけにしようと考えています。
B:観客
お客さんがいます。「客観性を持って」と言われたりすることがありますが、客観ってなんだっていうのを少し整理してみようと思います。
観客席にいる人たちの、「主観」の集まりを分析するために、ひとまず自分がどう見えてどう感じたかを、話せる下地を作っていこうとする試みです。
C:物語構造(因果関係)
私たち、ホモ・サピエンスは、因果関係で記憶するのが得意です。
かねてから物語、というものが、ある行動習性や思考習慣を作るために用いられてきました。
演劇でも物語がよく使われますので、「物語」を構成するベーシックな形をちょっと考えてみよう、という試みの時間です。
D:時間
上記の全てに時間が関わってきます。
時間が経つことで、
現象がどう変わったのか。
観客の知覚はどの様に変化する様に作られているのか。
物語の時間進行の中で、現在はどの地点に存在するのか。
時間の中で、自分の美学に基づく、行動や運動がどの程度存在するのか。
そういった視点で、ワークを進めたり、作品を作りはじめてみたり、をやってみたいなぁと、思っています。
色々まどろっこしいことを書いたかもしれません。
要するに、
ラーメンがなぜ美味しいのか、
色々材料持っていくから、一緒に楽しみつつ味わおうよ!
の会です。
③ ChatGPTによるまとめ。
ChatGPTにねらいなどを相談したら以下の様にまとめてみました。
面白かったので、共有します。
日本における演劇の歴史は200年程度とまだ浅く、様々な手法やスタイルが試みられてきました。しかし、それらを体系的に学び、自分の創作や技術に活かす機会は限られています。特に、俳優や演出家が自らの作品や演技を批評的に見つめ直し、言葉や知識をもとに技術を磨くための環境は十分に整っていないのが現状です。私自身もかつて、先輩や指導者の言葉を鵜呑みにしながら腑に落ちない思いを抱え続けてきました。演劇には人の数ほど答えがあっていいはずなのに、正解を探し続けてしまう。自分の持つコンプレックスや迷いを乗り越えられないまま、演劇を続けることに悩んだ経験があります。このワークショップでは、演劇の歴史を紐解きながら、現象としての演劇を言葉で捉える方法を共有します。さらに、参加者一人ひとりの感性や創作の迷いをディスカッションを通じて言語化し、創作力の向上へとつなげます。言葉を持つことは、創作を深めるための強力な武器です。こんな方におすすめです
・演技や演出をする中で、自分の技術をどう高めればいいか迷っている方
・自分の表現を批評的に見つめ直したいと思っている方
・演劇の歴史や理論を学び、自分の創作に活かしたい方・他の参加者と議論しながら、新しい視点を得たい方
演劇を特別なものに祭り上げるのではなく、私たち自身の問いや迷いと結びつけることで、演劇を「体験」する場を作り上げます。このワークショップで、演劇を観る目、創る技術、そして自らの表現を言語化する力を一緒に磨きましょう。
ですって!
めっちゃ優秀でびっくりしました。
さて、ぼちぼち文章を畳もうと置います。
今回、もしあなたが、本番や上演、いろいろな締め切りに囚われて作品創作を重ねていくなかで、
「私はなぜ演劇をやってるんだっけ?」
「こんなことしたかったんだっけ?」
「なんでこんなに苦しいんだろう、好きなことをやっているはずなのに。」
と疑問が湧いてきて、集中できない状況になったり、辛くなったり、しない、お手伝いができればと考えています。
お申し込みはこちらから!
素敵な出会いに恵まれますように!
2025年1月28日
小濱昭博