作曲の方法
どうも、作曲家のカスガです。
作曲のレッスンをしていると受ける質問に、こんなものがあります。
「どういう風に曲を作っているんですか?」
「どうやって作っていけばいいんですか?」
プロアマ問わず、必ず一度は受ける質問。
答えは「好きなものを好きなように作ったらいい」です。
作曲の手順や方法論は人それぞれで、明確な正解はありません。
こんなことを書いてしまうと身も蓋もないので、僕なりの作曲の仕方を紹介していきます。
イメージを明確にする
特に作曲初心者の方に多い傾向として、作りたい曲のイメージが明確でないというケースが非常に多いです。
ここでつまづく場合は、まずはどんな曲が作りたいのかイメージを膨らませてみましょう。
曲のイメージを文字にしてリストアップしてみても良いかもしれません。
僕の場合は、作る楽曲のテーマを決めます。
・景色や風景
・色
・特定の人物像
・物
・キーワード
テーマにできそうなものは無限にあります。
曲の芯になるアイディアを決める
イメージが具体的になってきたら、次は実際に曲の芯になるアイディアを決めます。
料理でもそうですが、メインになる食材選びが重要です。
メロディーが明確に浮かぶ場合はメロディーからでも良いし、理論的なアイディアを素材にすることもできます。
では理論的なアイディアにどんなものがあるかというと、
・特定のスケールや、それを利用したフレーズ
・新しく覚えたコードのボイシング
・使ったことのないコード進行
・使ったことのないリズム
・挑戦したことのないジャンルの音楽
・クリシェや裏コードなどの音楽的な技法
etc...
これも使える素材はほぼ無限にあります。
芯になるアイディアを1つに絞ったら、そこに肉付けしていくようなイメージですね。
「曲が作れない」は嘘
ここまで読んでいただいた方で、「曲が作りたいのに作れない」という方はまだいるでしょうか?
いるのであれば、圧倒的に音楽の知識や聴く音楽の量が足りていません。
「音感がない」という人、音感は鍛えられます。
音感というのは、音楽に対する経験と知識の量によって作られます。
「たくさん聴いている!」という方はリスナーとして漫然と聴いている可能性があります。
作曲という視点で曲を細部まで聞いて分析することが重要です。
特に音楽の知識、音楽理論について言えば、
・コード進行
・スケール
・楽器の知識
・音楽的な技法
少なくともこれらを覚えていくことで、音楽的に「間違っていないもの」は作れるようになるはずです。
最初はクオリティーにこだわってはいけない
もう一つ初心者にありがちな落とし穴が、「クオリティーにこだわること」です。
良い曲(と自分が思える曲)を作りたいと思った時、ついつい1曲にこだわってしまう。
気持ちはわかります。
が、良い曲を作るために必要なのは、とにかく色んな曲をたくさん作ってみること。
できればそれを多くの人に聴いてもらって、意見を求めましょう。
意見をもらえたら、今度は新しい曲を作る上で参考にするべきです。
一つの曲をどれだけいじり倒しても、それが素晴らしい曲になる確率は低いでしょう。
1曲しか作ったことがない人の1曲よりも、1000曲作った人が次に作る1曲の方が良い曲だと断言できます。
まとめ
曲を作る上で必要なことは、インプットとアウトプットの量です。
作る上で足りないアイディアや情報は、ネットや書籍で簡単に手に入ります。
「曲が作れない」と悩んでいる人がいたら、まずは新しい曲をどんどん作ってみてください。
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