SOFTWARE FIRST by Takuya Oikawa
及川さんの著書「ソフトウェア・ファースト」を拝読した。
本書は著者が得意とするエンジニア向けの技術書ではない。日本の経営者や企業を構成するすべての人に向けて書かれたものであり、かつ著者の強い怒りと失望が、この大作(380ページもある)をまとめ上げさせた原動力になっている。技術支援や経営アドバイスをやってもやっても変わらない今の現状に、大変怒っているのだ。
今の日本企業(と政府)は、テクノロジーとの付き合い方が上手くない。精緻な図面と金型を作って、目に見えるものを均一品質で