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【生き残り戦術コラム】一生懸命やってなきゃ淘汰されちゃうって話

コンサル、WEBライター、士業における淘汰の実情と生き残り戦術について、思うところを書いてみました。

「コンサル倒産」のニュースのヘッドラインを斜め読みしました。2024年に154件が廃業、過去最多を記録したのだとか。そのほとんどが小規模、もしくは個人事業だった模様。残酷なようですが、そりゃそうだって話です。必要以上に数が増えて、需要と供給のバランスが崩れれば、必ず淘汰が起こります。こういったら失礼かもしれませんが、コンサルって特別な資格もいらない、名乗っちゃえば誰だってなれちゃう仕事です。参入障壁が低い。「新卒でコンサルってどうよ?」的な記事も斜め読みしました。ベテラン社会人のアドバイスならまだしも、社会経験もほとんどない、世の中の仕組みすらわかっていない子たちが、絵に描いた餅みたいなフレームを盾にして蘊蓄たれたところで、言うことを聞くわけがありません。そこに価値を感じる人がいるとしたら驚きです。

私たちライターもそうですね。WEBライターも名乗っちゃえばなれちゃう仕事です。自分の経験からいうと、2013年くらいからWEBライターを名乗るフリーランスがすっごく増えて、それによって価格競争が起こって脱落者が増えて、みたいな外的要因による淘汰は何度か繰り返されてきました。まさにサバイバル状態。価格競争に打ち勝たなければ、すぐにオファーが減るか、あるいはプラットフォーマーに搾取され、驚くほど安い価格で書かされてワーキングプアに陥って、ライター家業から足を洗う、そんな同士たちの姿をたくさん目にしてきました。。

さらに淘汰の話を続けます。ちょっと、レベルは違うけれども、弁護士や公認会計士も2000年代初頭の制度改革によってめちゃくちゃ増殖して、独立しても食えない士業従事者が増えました。大手事務所に勤務していても上が詰まっているから窮屈だし給与もあがらない。いつまでも下働きみたいな調査とか書類作成ばっかりやらされる。柔軟な考えを持つ若手は企業内会計士や企業内弁護士として新しい活躍の場を見つけていく人もいます。あるいは下手に独立なんかすると、食うためだったら何でもやっちゃう。お金のために、保身のために正義を曲げちゃう士業従事者もいます。それで良いのか?って話ですけれども。

まあ、話を元に戻して、質が悪ければ淘汰されるのは仕方がありませんが、質が良いのに淘汰されちゃうケースもあります。そりゃそうだ。数が増えすぎて、良いモノと粗悪なモノの区別がつきづらくなる“玉石混合”の世界のなかで、粗悪なのにマーケティングがうまいところが客をつかんでしまうという現象が起こります。すると粗悪なサービスを掴まされた客は痛い目に遭って、そのコンサルなり士業全体のイメージが悪くなって、“二度と使いたくない”って思うようになる。それによって、本当に良いコンサルとか士業従事者が埋もれてしまうのは悔しいし、まさに社会的損失ですよ。

もちろん、実力者たちの責任も多少なりともあると思いますよ。一言で言えばうまくやれていない。“いい仕事をしていれば仕事が舞い込んでくる”と思い込んじゃっている。そんな時代ではないっすよ。ちゃんと実力を発信してアピールして、誰かの目に止まらないと何も始まりません。

とはいえ、やみくもに発信しているようでは、マイナスになることもあります。過度なブランディングは先行ではみっともない。実像とかけ離れ、作られすぎた自分では信頼を獲得できないし、実際に取引がはじまったときに相手の失望を生みやすくなります。

最近、退職後の第二の人生として、これまでの経験を活かしたコンサルタントや講師にチャレンジしたいと真剣に考える人が増えています。本当に素晴らしいことだと思いますが、一人立ちするための必要な知見を自分の経験の中から棚卸しをし、整理しておくと同時に、適切なブランディングと、等身大の自分の実力と魅力を発信する必要がありますが、そこにはやはり第三者の目線が必要です。

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