見出し画像

【1/23】Dr.インクの星空キネマ

こんばんは。

今年の1月23日と言えば‼️
米アカデミー賞の、ノミネート作品の発表日!

というわけで、日にちを少しズラして、絵本のことはご紹介とさせていただくことにしました。

16年前(2009)の1月23日は、
西野さんが、『Dr.インクの星空キネマ』を
出版した日でした。


西野さんの絵本の処女作です☺️
サイン本はコチラから!



 Dr.インクの星空キネマと言えば、
このポストがとてもわかりやすいと思います。


また、2020年の映画公開前に、クラウドファンディングがあり「西野本人が西野絵本のストーリーの全貌を語る会」というリターンがありました。その時の話も少し含めながら、振り返ってみたいと思います。

 
この2つのポストを細切りにしつつ、過去の西野さんのブログなどを振り返りつつ、Dr.インクの星空キネマが、世の中に出ていくまでを、振り返ってみようと思います。


2005~2007年くらい(西野さん25~27歳)

①絵本を描き始めた頃

0.03ミリのボールペン一本で進める絵本制作は、想像していたよりも遥かに険しい道でした。
自分で選んだ道なのに、遅々として進まない絵本制作に僕は苛立っていました。なんのことやら。

『ゴミ人間 ~日本中から笑われた夢がある~』
(著:西野亮廣)より

2006年、2007年くらいは、
“例のアレ”とか“去年から作っている例のアレ”などと、ブログで紹介されていた、絵本のこと。

2007年4月17日に、「絵本を描いているよ」と、
とうとう西野さんから発表がありました📖


②世間の西野叩き

くわえて、その頃から世間の「西野叩き」が始まりました。
今となっては考えられませんが、当時は、芸人の「副業」を皆が許さなかったのです。
 
「迷走していらっしゃいますね」
「アーティスト気取りですか?」といった
嫌味が続々と耳に入ってきました。
楽屋奥の物置スペースで誰にも迷惑がかからないように絵を描いてると、先輩芸人が次々とやってきて、僕を絵本制作から剥がそうとします。
 
「芸人がなんで絵本なんか描いとんねん。
こっちに来いよ」
バッシングは日を増すごとに酷くなり、
いろんな人が目の前から去っていきます。
そんな中、絵本制作と向き合い続けていました。

世界の誰一人として、「キングコング西野の絵本」なんて望んでいないのに。
 
途中、何度か疑いました。
「僕の判断は正しかったのかな」

『ゴミ人間 ~日本中から笑われた夢がある~』
(著:西野亮廣)より


③幻冬舎との出会い

絵本制作をスタートさせて2年。
処女作『Dr.インクの星空キネマ』は、まだ半分も完成していませんでした。それどころか、出版するアテもありません。
 
番組のプロデューサーが、「出版社は決まっているのか?」と心配してくださって、僕は首根っこを掴まれる形で、六本木のレストランに向かいました。
その席にいたのが、幻冬社の舘野さんと袖山さん。
番組プロデューサーが出版社との間を取り持ってくださったのです。
 
幻冬社のお二人から、「西野さんは何をしたいのですか?」と訊かれたので、そこから2時間ほどかけて、僕が考えていることを全てお話しさせていただき、最後に、描きかけの絵を一枚お見せしました。
「出版できるかどうかも分からないのに、この絵本の制作にすでに2年も費やされたのですか?」と驚かれたことを覚えています。
お二方とも赤ん坊を抱くように優しく僕の絵を扱ってくださいました。
そして、舘野さんがバカなことを口にしました。
「西野さんが、他社で作品を発表したら僕は自殺します」
出版のプロとは思えない下手な口説き文句でしたが、これから共に苦労していくことを決めるには十分すぎるほど胸に刺さりました。
皆の手前、「めちゃくちゃメンヘラじゃないですか」と笑っていましたが、本当は、見つけてもらえて嬉しかったです。
その夜、一人で進めていた絵本制作に初めて仲間ができました。
ようやく歯車が回り始めます。

『ゴミ人間 ~日本中から笑われた夢がある~』
(著:西野亮廣)より

※この頃のことは、バックストーリーでも、
取り上げられていました。


④レギュラー番組のこと

そこから2年間ほどの記憶はあまりありません。
絵本作家に転身したことを言い訳にしたくなかったので、続けさせてもらっていたレギュラー番組は、これまで以上の熱量で向き合い、文句をつけられないだけの結果を残しました。

『ゴミ人間 ~日本中から笑われた夢がある~』
(著:西野亮廣)より

⑤M1のこと


漫才師としても全員を黙らせようと思って、
『Mー1グランプリ』に出場しましたが、決勝戦で、敗者復活戦から上がってこられたサンドウィッチマンさんに逆転負けを喫しました。全てが思うようにはいきません。
大会終了後、舞台袖で恥ずかしいぐらい泣きました。
 
大会の打ち上げに参加して、真夜中に帰宅。
そこから、また0.03ミリのボールペンを握って、絵を描きました。
「日本一の漫才師」の称号を目の前で掬い損ねた悔しさと、まるで終わりが見えない絵本制作に対するストレスがゴチャゴチャに入り混じったまま朝を迎え、そして次の日の仕事に向かいました。
この時期、狂ったように働いたことだけは覚えています。
ベッドで寝た記憶はあまりありません。

『ゴミ人間 ~日本中から笑われた夢がある~』
(著:西野亮廣)より

2008年

2月末くらいのブログで。
絵本を描こうと思った頃から、
今までの話を西野さんがしてくださる。

構想はいつくらいからだったのか。
小さい頃から気になっていたこと、不思議に思っていたこと。

ストーリーを書くのに、何ヶ月か費やしてから、
絵に取りかかったこと。

最初の1ページを描くのに、1ヶ月かかったこと。

タモリさんに「お前は絵を描きなさい」と言われた話。

出版社さんとの出会い。

それこそ、冒頭に貼った、2020年にあった、
「西野本人が西野絵本のストーリーの全貌を語る会」の最初の方で話してくださったのが、この頃にブログに書いてくださった話だった。

そして、キングコングとしては、
この年もM1に出場🎤🎤🎤

M1は、
2001年(決勝7位)、
2002~2004年(準決勝敗退)、
2007年(決勝3位)
2008年(決勝8位)
2009年(準決勝敗退)と、
初回大会から6回出場のキングコングさん。
(西野さんも梶原さんも21歳~29歳)

2009年~1/23  Dr.インクの星空キネマ出版

①1作目の絵本の完成~ところが革命は起きなかった

そうして4年以上の月日を費やし、
処女作『Dr.インクの星空キネマ』が完成しました。
子供の頃、毎夜、いろんな人が夢に出てきて、
いろんな物語が展開されていくことが僕は不思議で仕方ありませんでした。
 
日記すらまともに書けない僕が考えている物語とは到底思えなかったのです。
『Dr.インクの星空キネマ』は、そんな子供時代の僕の疑問に宛てたアンサーブックで、「世界中の人が眠った時に見る夢」の脚本を書いている大忙しの脚本家の物語です。
 
0.03ミリのボールペン一本で描かれた145ページの異様な絵本。
我ながら、なかなか執念めいた作品で、世間に発表すれば大変な話題になると信じて疑っていませんでした。
「これで、この4〜5年が報われる」と。
 
ところが、革命は起きませんでした。

『ゴミ人間 ~日本中から笑われた夢がある~』
(著:西野亮廣)より

②売上部数は25000部だった。

売り上げ部数は2万5000部ほど。
皆は「絵本で、こんなに売れることは無い」と声をかけてくれたのですが、「絵本で」という言葉が入っている時点で負けです。
案の定、「そら見たことか」という外野の声が更に大きくなりました。
「あのまま、テレビを続けていれば良かったのに」と。

『ゴミ人間 ~日本中から笑われた夢がある~』
(著:西野亮廣)より

 
売上は25000部で革命は2009年には起きなかったのかもしれませんが、この1冊がなかったら、その後の絵本にも私たちは出会えてないのかもしれないなーと思います。

この後、育児放棄をしていた過去を告白したり、
西野さんの目が覚める前の話なども書かれているのですが、それはまた別記事(番外編)でまとめたいと思います。
 
私的なことにはなりますが、私の友人知人も、
革命を起こそうと絵本やエンタメ業界ではなく、
別業界ですが、挑戦している人がいます。

番外編では、なぜ2009年のこの時に西野さんが革命が起こせなかったかなどの、ものすごい向き合いと、俯瞰などがあるので、がんばっている友人、そして、コレを読んでくださる、何かに挑戦する方々にも何かのヒントになればなーと思います。



それとは別に、この記事の最後に、
いくつか、Dr.インクの星空キネマについてわかる記事や動画をお知らせして、Dr.インクの星空キネマの紹介は、一旦終わりにしようと思います。

https://youtu.be/6lxUEbRWWxA?si=E-IEpNCG8J4LaiPJ


気になった方は、Dr.インクの星空キネマ、
1度読んでみてください✨✨✨

ここまで読んでいただき、
ありがとうございました☺️☺️☺️

https://nishino.thebase.in/items/27168546



【内容紹介】

どうして星は流れるの?
どうして人は夢を見るの?
丘の天文台にひとりで暮らすおじいさん、
時代遅れのハシゴ屋さん、村人から恐れられているバケモノ、世界中のみんなのために
“夢の脚本”を書き続ける人―。


それぞれの思いで毎日星空を見上げる
孤独な人たちが、小さな幸せを見つける
感動のファンタジー。

星空を見ることを忘れてしまったあなたへ―。
大人が泣く。子供が微笑む。
優しさが心に沁みる物語。



いいなと思ったら応援しよう!