いち中小企業診断士が牛角の炎上ネタについて考えてみる
牛角の炎上ニュースについて
牛角で食べ放題メニューについて「女性限定」で半額にするというキャンペーンを行ったことについてAbemaTVが議題として取り上げ、ひろゆきが圧勝したという話です。
元動画を見ようと思っても既に削除されているので、自分自身ではネットの書き込み等しか見られていない状態です。そのため詳しく情報は知らないです。
ネット界隈で盛り上がっているネタですが、マーケティング的に面白いと思って記事を書いてみようかなと考えました。
個人的にはジェンダー論には鈍感ですし、自分の生きている世界では色々な男女差はあるのは間違いないが、プラスもマイナスも含めて、そんなもんだろうと思っているタイプです。
今回の事象の総括
今回、ネット内で炎上したのは生活が苦しい男性が多くなっているんだと思います。余裕がないんだと思います。
今でこそ、診断士として仕事をして余裕は多少ありますが、氷河期世代で派遣で働いていた人間ですから、厳しい状況だったのは周りも含めて実感があります。
ただ、男性がそういった声を上げることが難しかったんだと思います。男性は我慢するものだという社会の空気があったからかもしれません。
しまむらの服のプリント内容で炎上したのも、今回の流れの一旦ではないかなと感じています。
「男性」側も、「女性」側もお互いが損をしていると感じるようになっていて、男女平等が実現しているのかもしれません。あんまり幸せな状況だとは思いませんけど。
マーケティング・ターゲティングに与える影響
女性限定のキャンペーンなどはこれまでも山ほどありましたし、今でも一杯利用されています。
今後、「性別」を元にしたマーケティングは難しくなるんでしょう。実際に映画館も「レディースデイ」などが既になくなっています。
男女の値段が違うのは当たり前の世界も沢山あります。婚活パーティー、結婚相談所などは一番顕著ですね。使ったことはありませんが、マッチングアプリも男性側の方が高いみたいです。
こういった部分にも炎上が波及していくんですかね・・・、まあ、すぐ鎮火するでしょうけど。
今回の牛角のキャンペーンは基本的なマーケティング手法です。
マーケティングの4Pではプライスで訴求する。
STPのターゲティングで女性半額をキーとして、ファミリー・カップルの来客を狙う
プレスリリースを見ると、どちらかというと「女性半額」をきっかけに周辺を含めて来てもらうという狙いなので、キッズメニューが近い分類なんですよね。
ただ、「男女」「人種」などについてはリスクとして、ターゲティングとしてもリスクがある、使いにくい状況になっているのは把握しておく必要はあるのかなと思いました。
実社会に影響があるか?
実際のところ、実社会には影響はないと思います。
東京では影響があるのかもしれませんが、ほとんどの人がこういったニュースや流れをほとんど知らないまま終わる気がします。
社会の変化は緩やかですし、中小企業で敏感に対応するところはほとんどありません。レディースセットなどの名称変更ぐらいは対応した方がいいとは思いますけど。
声を上げている一部の人にとっては大問題なんでしょうけど、キャンペーンで安かったら行くという対応で終わるでしょうし。
少なくとも、私は得な方に動いていきます。40overのオッサンですが、レディースセットは結構頼みます(笑)