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中小企業診断士とモニタリング

モニタリングとは?

中小企業診断士の世界でのモニタリングというのは事業計画を作成した後の、予実管理のことです。

つまり先に計画づくりがあって、そのあとの計画の実現が確実にできているかを確認すること、できていない場合はその理由を確認して、問題解決などを行うことで、数値の実現に近づけていくことです。

一般的な伴走支援ですね。(伴走支援も支援機関によって定義が違ったりするので、一概には言えないですが)

金融機関が一番求めるのは、予実の進捗などの数字面になります。

モニタリングに必要な能力は?

数字を確認・予実処理できる能力はもちろん必要ですが、重要性は高くありません。

数字は試算表として出てきているはずですので。できていない場合は税理士に確認することもありますが。

一番大切なのは計画に届いていないときに問題を分析して、対応を考えることです。

例えば次のようなことですね。

売上が届いていない場合は何が足りていないのか。
利益率が低いときは価格設定や原価状況を分析する。
経費として、見込んでいたものと何が違うのか。

一番、診断士としての価値を出せる部分になります。

診断士によるモニタリングが会社の業績を左右する。

私はモニタリングが非常に重要だと考えています。

計画を作っても、なかなか実行はできないのが実際のところです。
変化させるというのはエネルギーがかかりますし、社長も忙しいので、誰かがチェックして、指摘し続けることで初めて少しずつ変わるというのが実際のところです。

また、モニタリングにおいては診断士の能力にも差が出ると思います。

昔の自分が関与した先よりも、現在モニタリングで関与している先の方が結果が出ていますし、能力による差が本当に出てくる部分だと思っています。

私が大切だと考えているのは「しつこさ」・「寛容」だと思っています。

しつこく変化に向けて言い続けるのと、変わらないことに対してもある程度の寛容がないとなかなかモニタリングの効果は出てきません。

実際、コンサルなんてのは「縁の下の力持ち」に徹するしかないですし、会社の人がどれだけ頑張れるかのお手伝いですから。

モニタリング費用はいくらが目安なのか。

モニタリング費用は私は1回2時間で15万円を目安にしています。値引きをすることも多いですけど・・・

準備時間、移動時間、メールフォローなども含んでいるので、時間単価でみると2~3万円ぐらいですかね。

金額だけを見ると高いと思う人もいるかもしれませんが、個人的にはかなり安く設定していると考えています。年間で200万円程度ですから。

会社内の社員にモニタリングをできる人がいるなら代わりをしてもらえばいいんですが、なかなか難しいですしね。

まとめ

モニタリングは事業計画の実現性を高める上では非常に重要な要素になると考えています。

そして、診断士として非常に重要なものですし、一番実力が求められますし、楽しい部分でもあります。

おかげさまで、モニタリング関与させて頂いている会社さんはどんどん増えていますし、数値の改善も進んでいます。

ただ、自分の時間的余裕がなくなっていることの改善もやらなきゃと思う今日この頃だったりします・・・

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